25日に韓国メディアが、BTSが主人公のドラマ『青い空』制作に関して、ドラマの内容などの詳細が外部に流出しないよう、徹底した秘密保持が行われていると報じた。BTSの自伝とも捉えられそうなドラマ制作に対して、様々な意見が聞こえている。
BTS(防弾少年団)の”世界観”が盛り込まれていると知られるドラマ『青い空(ハングル原題:푸른 하늘)』が、本格的な制作に突入するようだ。
今月25日に韓国メディア 日刊スポーツは、同ドラマの制作に関して、ドラマの内容などの詳細が外部に流出しないよう、徹底した秘密保持が行われていると報じた。
BTSが主人公のドラマ『青い空』
未だベールに包まれている本作は、秘密保持契約書が作成されるなど、異常なほどに事前流出を警戒しているようで、これには「流出がもたらす被害が大きいからでは?」と、芸能界関係者の意見を引用している。BTSメンバーにまつわるセンシティブな内容や、まだ知られていない過去、そしてフィクションなどが描かれているのでは、との予測も飛び交っている。
BTSの自伝とも捉えられそうなドラマ制作に対して、様々な意見が聞こえている。
彼らは、まだまだ”現在形”で進化を続けているだけに「(自伝ドラマは)少し早すぎるのでは?」という意見もあれば、「世界でBTSファンが爆発的に増えているため、彼らのこれまでの道のりや世界観を知るには、最高の手段」という意見もある。後者のように、7年間死に物狂いで努力を重ね、世界的なスターに上り詰めたBTSの”中間決算(?)”という価値を付与するのであれば、大いに期待したい作品である。しかも、今年はBTSの中間決算を行うには格好の年でもあるのだ。
7年ジンクスを乗り越え
K-POP界の第一線で活躍する韓国アイドルには、あるジンクスが存在する。
K-POPファンなら、一度は耳にしたことのある”7年ジンクス”だ。所属事務所との最長契約期間が7年と言われており、契約更新の時期に際してメンバー同士の不和や不祥事、解散が多発するというジンクスである。
2013年にデビューしたBTSメンバーは、昨年契約7年目を迎えた。彼らは契約満了1年前となる2018年に、BigHitエンターテインメントと契約更新を行い、ファンの不安をいち早く払拭。そして8年目となる今年は”7年ジンクス”を乗り越え、今なおその健在ぶりを世界のファンに知らしめている。新型コロナウイルスの感染拡大により、グローバルな活動が制限されているものの、様々なチャンネルを駆使してファンとの絆を保っている。
ジンクスを乗り越える原動力となった、メンバーの”7年間の試行錯誤”を再確認するには、2020年ほど適切な時期はないのだ。
JINの入隊
1992年12月4日生まれの”BTS長男”JINは、2018年の韓国の兵役法改正(満28歳からは、特別な事由なしでの入隊延期は不可)により、早ければ今年、遅ければ来年には入隊すると見られている。
JINと最年少メンバージョングクとの年齢差が5歳も離れており、入隊による”完全体 空白期”は長引く可能性が非常に高いのだ。SUPER JUNIORもBTSと同様、最年長メンバーと最年少メンバーの年齢差が5歳だが、完全体としてカムバックするまで10年という歳月を費やさざるを得なかった。
もしかしたら、今年を最後に7人でのステージはしばらく見られないかも知れない‥と、憂鬱な予感が頭をよぎるが、彼らの軌跡を再確認するのも、そのきっかけを提供するのも良いタイミングなのだ。
***
今年2月『MAP OF THE SOUL:7』の発売後、BTSのリーダーRMはこう語っている。
「7年を振り返ってみると、何も分からなかった時もあり、ミスする時もあり、良く出来たこともあった。メンバーの中で、僕を除いた6人の姿を振り返ると”よくやった。運がいい”と思う。このメンバーと、このような音楽活動をして、このようなダンスが踊れるなんて”これだけの幸運があるだろうか”と思う」
7年間、時に彼らに幸運が訪れ、時に不運が襲った。そして歓喜も悲しみも7等分してきた。何があろうとも、ステージの上で明るい笑顔を見せて、ファンを喜ばせてきたBTSの原点と道のり--その壮大なストーリーに我々が耳を傾ける番になったのだ。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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