世界的に有名なスポーツメーカーのグローバルモデルを務めたBLACKPINKだが、その姿は中国では見られないという。この背景には、深刻さを増している国際的な問題が影響しているようだ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

アジアだけでなく欧州でも高い人気を誇る、K-POPアイドルグループのBLACKPINK(ブラックピンク)。

世界が最も注目するガールズグループなのだが、中国ではその姿が消えつつあるという。

BLACKPINKは世界的な人気を誇るガールズグループだ

世界的な人気を誇るガールズグループ、BLACKPINK (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

ある韓国メディアはその理由を「BLACKPINKがグローバルモデルとして活躍する有名スポーツメーカーが、”新疆綿(しんきょうめん)ボイコット”をしたことが影響しているのでは」と報じている。

これに先立ち、中国では、中国雑誌『Harper’s Bazaar CHINA』が、BLACKPINKのメンバー リサの画像をすべて削除したことが報じられた。同誌4月号の表紙モデルだったリサのカバー写真は、該当マガジンのウェイボー(Weibo、微博)アカウントに掲載されたが、先日、削除されたという。

これを受け、韓国メディアとBLACKPINKのファンは中国の政治的な問題のためではと推測している。

リサの写真をすべて削除したという中国雑誌『Harper's Bazaar CHINA』

中国雑誌『Harper’s Bazaar CHINA』がリサの写真をすべて削除したという(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

最近、スポーツメーカーをはじめ、グローバルブランドが続々と”*新疆綿(しんきょうめん)ボイコット”を宣言し、中国国内で大規模な不買運動が起こった。中国で活動する該当ブランドのモデルたちは、相次いでモデル契約を解約するなどの動きを見せている。

*新疆綿(しんきょうめん)ボイコット:多くのグローバルブランドが新疆ウイグル自治区での人権弾圧に懸念を示し、新疆綿を使わないと表明。

このため、BLACKPINKが”該当ブランドのグローバルモデルとして活動している”という理由から、損切りになったという意見が説得力を得ているようだ。

この背景には中国の新疆ウイグル自治区で起きた人権侵害問題が潜んでおり、これは以前にも、エンターテインメント業界において世界的な議論を醸したことがある。

中華圏で活躍する女優リウ・イーフェイが主演を務めた、ディズニー映画『ムーラン』。この公開直後に、同作品が新疆ウイグル自治区の当局の協力を得て製作され、さらに謝意を表明したことが明らかになり、アメリカを中心に批判が広がってしまった。
アメリカ政府が人権侵害に関与した組織としてトルファン市治安当局を指摘し、制裁を科している状況であることから、SNSを中心に『ムーラン』への批判の声が高まり、遂にはボイコット運動にまで発展してしまった。

数多くの海外メディアが報じている新疆ウイグル自治区で起きた人権侵害問題は、いまだ解決の糸口が見つからない状態とあって、中国出身のK-POPアイドル及び中国で高い人気を誇る韓国芸能人は活躍の場をはじめ、発言する言葉も慎重に選んでいる状況だ。中国政府から迫られる”親中” or “反中”といった二者択一により、悩ましい選択を強いられているのだ。まさに”チャイナ・リスク(China Risk)”と言わざるを得ない。

そのようななか、報じられてしまったBLACKPINKのニュースを見た韓国のネットユーザーは「誰が誰を損切りするのか」、「中国がリサを損切りするのではなく、リサが中国を損切りするのではないか」、「中国が損をしそう」、「残念ではない」などの様々な反応を見せている。

中国でも根強い人気を誇るBLACKPINKだけに、ファンはどのように感じているのだろうか。



BLACKPINK

BLACKPINK(愛称 ブルピン / ハングル 블랙핑크)は、韓国のガールズグループ。2016年にYGエンターテインメントによって結成。
メンバーは韓国出身のジス、ジェニー、オーストラリア出身のロゼ、タイ出身のリサによる4名。公式ファンクラブ名は「BLINK(ブリンク)」。

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