• ADORがミン・ヒジン前代表を社内取締役に再選任した。
  • しかし、ミン氏は依然として代表職復帰を要求している状況だ。
  • 背任罪とは「他人の事務を処理する者が、その任務に違背する行為であり、財産的利益を取得する犯罪」
ADORがミン・ヒジン前代表を社内取締役に再選任した

ADORがミン・ヒジン前代表を社内取締役に再選任した(写真提供=©TOPSTAR NEWS)

ADORがミン・ヒジン前代表(以下、ミン氏)を社内取締役に再選任した。

10月17日、連合ニュースなど複数の韓国マスコミによると、ADORは同日、臨時株主総会を開き、ミン氏を“社内取締役”に再任する案件を可決したという。

この可決によりミン氏は、今年11月2日から3年間、社内取締役の地位を維持できるようになった。

ADOR側はミン氏に社内取締役再選任およびプロデューサー職を提案。しかし、ミン氏は依然として代表職復帰を要求している状況だ。

これに先立って5月、ミン氏はグループ会社であるHYBEの代表取締役解任案件に対し、同社を相手に議決権行使禁止仮処分を申請。韓国裁判所はこれを一部認め、ミン氏は代表取締役を維持した。

しかし8月27日、ADORは理事会を開き、HYBE最高人事責任者キム・ジュヨン氏を新任代表取締役に選任した。

この決定に不安を抱いたのか、NewJeansのメンバーたちはYouTubeライブ配信を通じて、ミン氏の代表取締役復帰を要求した。

ミン氏は、HYBEを相手にADOR代表再選任仮処分申請をしており、認容可否は26日に決定される予定だ。

その渦中にミン氏が社内取締役に再選任されたという報せに対し、韓国ネットの反応は冷ややかだ。HYBEとADORが、代表解任の理由として“業務上背任”を主張してきたためだ。

一部のネットユーザーからは「(HYBEの主張が正しければ)ミン氏は、大逆罪に該当する。なのに再選任とは‥」と、呆れた様子をうかがわせるコメントが多数上がっている。

韓国法律が定める“業務上背任”、通称“背任罪”とは一体どんなものなのだろうか。

背任罪とは「他人の事務を処理する者が、その任務に違背する行為であり、財産的利益を取得する犯罪」と、韓国刑法第40章に記されている。

要するに、ADORの業務全般はHYBE側がミン氏に委任した業務なのか、ミン氏がADORの代表取締役として然るべき行う業務なのかが焦点になっているようだ。

韓国の法律専門家たちは、ミン氏に対して“業務上背任”の成立は難しいとの見解を示している。

これを意識したのか、HYBE側は「ミン氏がADORの経営権を強奪する」と主張し、被害者として告訴したのではなく、ADORを被害者とした、第3者として“告発”を行ったと見られる。

両者の攻防が激しさを増そうとする矢先の出来事ーーミン氏の再選任が決定されたため、この状況を見守る韓国ファンの間では冷笑や疑問の声が後を絶たないのである。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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