tvN(TVING)ドラマ『ユミの細胞たち』で、ク・ウンを演じメロドラマに挑戦した俳優のアン・ボヒョン。同時期にNetflix(ネットフリックス)シリーズ『マイネーム:偽りと復讐』が公開され、今や押しも押されぬ売れっ子俳優へと成長した彼が、作品に対する思いと俳優としての抱負を語った。
俳優のアン・ボヒョンが、作品への思いと俳優としての思いを語った。
11月3日、ソウルのあるカフェでtvN(TVING)ドラマ『ユミの細胞たち』に出演した、アン・ボヒョンの終映インタビューが行われた。
*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。
『ユミの細胞たち』は、同名のウェブトゥーン原作ドラマで、全14話構成で、10月30日に最終回を迎えて大盛況のまま幕を下ろした。アン・ボヒョンは「ドラマが好評で終わったようで、とても気分が良いです。大人気のウェブトゥーン漫画が原作であり、アニメとの組み合わせを試みたドラマだったので、正直不安でした。だけど、たくさんの方たちが応援してくださり、成長することができました」と、ドラマを終えた所感を述べる。
本作は、ドラマとアニメーションを合体させたフォーマットとして放送前から関心を集めた。これに対して「最初はとても混乱しました。細胞たちが生きてるんだと考えなければいけないし、別の人物にならなければいけなかったので‥。現場には、細胞のセリフを言ってくれるスタッフさんがいて、それを聞きながら想像して演技していました。それを続けていたら、段々と慣れてきましたけどね。細胞を十分に尊重しようと、努力しました」と撮影の苦労話を明かす。
「漫画から飛び出してきた」と絶賛の役作り
アン・ボヒョン演じるク・ウンは、”Yes or No”のアルゴリズム回路で動くゲーム開発者であり、突拍子もない姿やもどかしい一面で、時に視聴者の怒りを引き出した。また彼は、原作漫画のク・ウンの長髪、ヒゲなどを具現化し、ネットユーザーから「漫画から飛び出して来たようなシンクロ率」などと称賛を浴びた。
そんな視聴者からの声に「実は監督は、髪の毛を長くしてもしなくてもどちらでもいいと、選択肢をくれました。でも僕は、ク・ウンのポイントである長髪と日焼けしたような肌、そしてヒゲを逃してはいけないと思ったんです」と言う。
「外的部分と同じように、演技にも神経を使いましたね。台本を読みながら、”ウンだったら、もどかしさをこう表現するんじゃないか”とか‥本当に悩みました。最終的に、たくさんの方たちが”漫画から出て来たみたい”と褒めてくださったので、悩んでいたことがきちんと返ってきたみたいです」と喜んだ。
アン・ボヒョンと、ク・ウンの共通点はあるかという質問に「台本を読みながら、もどかしい要素がたくさんありました。だけどある面ではそれが理解できたし、実際現実的にそういうこともあるよなと感じる部分もあります。僕も表現できない気持ちに、1人でモヤモヤしてしまうことがあるので、そういう点では共感できました」と返答。
「でもドラマの中盤で、女友達とのエピソードがあるんですが、ここは僕も腹が立ちました」と笑う。「もしもウンが僕の横にいたら、1発殴ってやりたかったですよ。僕だったら、そこは一線を引いたはずです」と、ク・ウンとの違いを伝える。
現場にいたのは”キム・ゴウン”ではなく、”キム・ユミ”だった
『ユミの細胞たち』で彼が引き受けたク・ウンは、キム・ユミ(キム・ゴウン扮)と恋人関係になる役だ。彼は、呼吸を合わせたキム・ゴウンに対して「キム・ゴウンさんは僕より若いのですが、俳優としては先輩なので、とてもリスペクトしています。撮影現場で配慮してくださったおかげで、僕はウンとして集中することができました」と、彼女を称賛。
アン・ボヒョンはキム・ゴウンの出演作をよく見ていたと言い「”キム・ゴウン”というイメージが強いので、これまでの作品では、”キム・ゴウンがこいう役割をする”と考えました。でも『ユミの細胞たち』の撮影現場で会った彼女は、キム・ゴウンではなく、キム・ユミがいたんです」と付け加えた。
『ユミの細胞たち』最終話では、ユミとク・ウンは決別してしまう。原作でも2人は別れてしまうのだが、ドラマは原作とは違った展開を見せ、関心を集めた。
この結末について「僕が引き受けたキャラクターの結末が、良い終わり方をしたことがないです。原作でもウンとユミは別れるんですが、ドラマではそれが脚色されて、余韻が残ったのかなという気はします。僕の主人公はウンだったので残念ですが、ドラマの主人公はユミなので、名残惜しい気持ちになりました」と言及。
原作のク・ウンは、ユミと別れてからも漫画に何度か登場する。現在撮影中である『ユミの細胞たち シーズン2』には、ユ・バビ(GOT7 ジニョン扮)が出演することが発表されているが、アン・ボヒョンが出演するのかどうか、視聴者は気になっているところだ。
「僕は、シーズン2の台本は受け取っていません。原作ではク・ウンのエピソードがたくさんあるんですが、ドラマのシーズン2にク・ウンが出演するかは僕にもわからないです。僕はシーズン5くらいまでやる意志はあります(笑)。シーズン2でク・ウンとの過去の回想シーンが必要なら、僕は喜んで出演したいです」と『ユミの細胞たち』への愛情を惜しみなく伝えた。
アン・ボヒョンは、10月15日に公開されたNetflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『マイネーム:偽りと復讐(以下、マイネーム)』で、刑事のチョン・ピルト役を演じ、アクションシーンを披露。「昨年の今頃は、『マイネーム』の撮影中でした。『ユミの細胞たち』が4月~5月に撮影を始まったので、間もなかったです。2作品が同時期に公開されて、いろいろなカラーの僕をお見せできることは、俳優としてありがたく胸がいっぱいです」と明かす。
(関連記事)アン・ボヒョン『マイネーム』‥オファーされたのはピルトじゃなかった?
最後に、彼は次回作となるtvN『軍検事ドーベルマン』について言及。「今週から撮影が始まります。『軍検事ドーベルマン』は、軍検事を扱う物語なんですが、軍法ドラマは初めてらしいです。作品を通して、強靭な軍検事がいたらどうなのか、という部分をお見せしたいですね」と期待させた。
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