俳優のパク・ソジュンが2020年以降、JTBC(Netflix)『梨泰院クラス(2020)』をきかっけに、日本で爆発的な人気を誇っている。韓ドラファンでなかった人までも沼にハマっているというから、彼の影響力は絶大だ。では、一体何がそれ程までに人々を魅了しているのだろうか。
スター俳優の中には、演技の実力だけでなく、役者としての生き様までも見上げた人物がいる。
JTBC(Netflix)『梨泰院クラス(2020)』で主演を務めたパク・ソジュンだ。日本では2020年以降、同作を通して韓ドラファン以外からも大きな支持を得るようになりファンが急増、彼の沼にハマった人がいる。
ではなぜ、多くの人がパク・ソジュンに魅了されているだろうか。その理由が感じられる彼の過去のインタビューを振り返ってみた。
平凡な顔だからこそ、より多くの役を演じられる
(2015年12月-TENASIAとのインタビュー)
「ご自身の外見についてどう思いますか?」という質問に、「以前は、平凡な顔が僕の短所だと思っていましたが、今は、だからこそより多くの役を演じることができると考えています」
「この先、どんなキャラクターも自然に描き出せる演技者になれたらなと。それだけ努力する必要はありますが・・」と、単にビジュアルに触れるのではなく、演じる上で自身の顔がどのように影響するのか回答した。
「かっこいい!」と絶大な人気を誇っているにもかかわらず、浮ついたところのない真面目さを感じるエピソードだ。
悪質コメントでも、論理的に納得できれば改善する
(2019年8月-MOVISTインタビュー)
芸能人にとって切っても切れないインターネット上での悪質コメントに関し「演技や僕に対する個人的な評価が常に良いことはないでしょう」と、自身が議論の対象になり得ると常に想定していることを前置き。芸能人としての覚悟のようなものを感じさせた。
そして、「僕の残念な部分に対しての指摘が論理的に納得できれば、快く受け入れて改善します」と、まっすぐな人柄をうかがわせるコメントを残している。
“上手くやりたい”と思うからこそ、良い演技を披露できる
(2016年7月-HIGHCUTインタビュー)
「仕事において完璧主義者のようですが・・」とのインタビュアーのコメントに、「僕たちは、いつも誰かに評価される立場に置かれているので・・」と完璧を求めざるを得ないと語りつつも、「“上手くやりたい”という欲求は自然な感情で、そう願うからこそ次の作品で良い演技を披露できます」と、役者として常に成長しようとする姿勢を見せた。
観客が一番大切だと思います
(2018年5月-Espuireインタビュー)
「どちらかというとご自身よりも観客のことを先に考えますよね?」という質問に、「それが一番大切だと思います」と回答。
観客が作品を選ぶ基準の第1に作品の質を挙げ、その次に出演俳優の好感度が重要だとし、「選ばれるためには演技面で認められる必要があります。そういう俳優になりたいです」と語った。
そして、自身の出演作を選択してくれた観客を満足させるために、「絶えず努力をしています」「万が一結果が良くなくても後悔しません」と断言。それだけ撮影現場で最善を尽くしていることを明かした。
主演俳優が、現場の雰囲気や人間関係をリードしたら良い結果が現れます
(2019年5月-Espuireインタビュー)
彼は現場の雰囲気に関し、最も良い演技にはリラックスできる環境が重要だと考えており、撮影がスタートして1週間以内に、現場のスタッフや俳優全員と仲良くなるように務めていると語った。
また、主役の役目については、「主演俳優の役割は多岐に渡り、画面には映らない現場の雰囲気と人間関係、そういった全てをリードしたら、良い結果として現れるんです」と、演技以外の部分でも努力している側面を感じさせた。
疲れた人に楽しい時間を提供したい
(2018年8月-韓国日刊スポーツインタビュー)
「どんな俳優になりたいですか?」との質問に、「なんの考えもなく、努力もせず演技したら視聴者の方々に対する侮辱ではないかと・・」と答え、ドラマであれば「疲れた人へ楽しい時間を提供しよう」という目的を持っているという。
また、「機会があれば、喜怒哀楽という感情だけでなく、メッセージ性のある俳優になりたいです」と語った。
****
ファンを含め、作品を見る側のことを第1に考え、俳優という職業に真摯に向かい合っているパク・ソジュン。演技には、役者の人柄が滲み出てくると言われるが、彼が多くの人から支持を受けている理由が、ここにあるのかもしれない。
(構成:西谷瀬里)
パク・ソジュン
韓国の人気俳優パク・ソジュン。本名はパク・ヨンギュ。1988年12月16日生まれ。
2011年、B.A.P出身バン・ヨングクの楽曲『I Remember』のMVでデビュー。
初出演ドラマは『ドリームハイ2』(2012)。
以降、ドラマ『魔女の恋愛』(2014)、『キルミーヒールミー』(2015)、『花郎<ファラン>』などに出演、”主演俳優”としての地位を固めた。
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