パク・ソジュンは昨年、『アベンジャーズ』シリーズでお馴染みの、マーベルスタジオ制作映画『ザ・マーベルズ(The Marvels)』に出演することを知らせ、話題となった。韓国や日本での公開が待たれるが、映画の前出演作となる『ディヴァイン・フューリー/使者』について、2019年に受けたインタビューを再編してお届けする。
パク・ソジュンが2019年に出演した映画『ディヴァイン・フューリー/使者(2019/以下、使者)』は、エクソシズムを題材にしたオカルトジャンルながら、公開1週間で観客動員数が100万人を突破するという、珍しい現象を巻き起こした。

パク・ソジュン(写真提供:ⓒ 女性東亜、画像出典:ロッテエンターテインメント)
何より、主演を務めた彼の熱演が好評を集めたという。
本作でパク・ソジュンは、幼い頃に不慮の事故で父親を亡くして以来、世界に対して不信しかない格闘技チャンピオン”ヨンフ”に扮した。ヨンフはある日、悪夢を見た後に突然できた手の傷に、特別な力があることがわかり、悪魔払いの司祭アン神父(アン・ソンギ扮)と共に、世界を混乱に陥れた強力な悪に立ち向かうキャラクターだ。
ターミネーターのような怪力を発揮する役柄のため、全身をがっしりと筋肉質に作り上げたパク・ソジュンは、ドラマでは見せたことのない涼し気なカリスマと、パワフルなアクションを披露している。

『ディヴァイン・フューリー/使者』でパク・ソジュンは作り上げた肉体を披露した((C)2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.)
あまりにも筋肉質な体に変化した、パク・ソジュンの演技を観たある観客は「韓国の*ライアン・ゴズリングのようだ」と評したり「代役だったのではないか」という噂が流れた。
*ライアン・ゴズリング:1980年生のカナダの俳優でありミュージシャン。純愛映画『きみに読む物語(2004)』の主演を務め一躍有名に。
特定のイメージを払拭する機会を待っていた時に出合った作品『使者』
――まさか、本当に代役ではないですよね?(笑)
パク・ソジュン:ははは、正真正銘僕の体ですよ(笑)。タンクのような感じになりたくて、ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?(2018/tvN)』の撮影が終わった後、1カ月近く昼夜問わず運動してました。与えられた時間の中で、最善を尽くしたんですが、自分としては少し物足りなかったです。欲を言えばもう少し筋肉を付けたかったですね。

特別な力を持ったヨンフは、強力な悪に立ち向かっていくことに。((C)2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.)
――オカルトというジャンルながらこの作品を選んだのは、ご出演された映画『ミッドナイト・ランナー(2017)』のメガホンを取った、キム・ジュファン監督だったからですか?
パク・ソジュン:それもありますけど、僕が強靭で荒削りなキャラクターをやってみたかったんです。この作品に出る前は、主にロマンスドラマやコメディータッチの作品に出演していて、毎回違う役割をしてきたつもりですが、”パク・ソジュンと言えば”と聞かれて、思い浮かぶ特定のイメージが世間にはあるみたいでした。だから他のジャンルを通して、僕の新しい一面を見せる機会が欲しかったんです。それで観客の方たちが、どんな反応をするのかも気になって。容易に接するのが難しい、特殊な状況に置かれた役だったという点にも、興味がありました。
――ヨンフという役は、これまで演じてきた役柄と確実に違う人物でした。キャラクターを体現するには、それなりのノウハウがあるのでしょうか。
パク・ソジュン:どのキャラクターでも、いつも同じですよ。まず、台本やシノプシス(映画やドラマのあらすじ)に書かれている設定やセリフを通して、人物に対する情報を集めます。例えば「彼女はいるの?」「いないよ!」というセリフも、情報の一つです。そういう与えられた情報を基に、セリフにも設定にもない面を想像して、僕が演じるキャラクターが構築されていきます。今回の作品の役作りも、幼少期のヨンフが父親と死別した後、映画では出てこない20年という空白をどう過ごして来たのかを、具体的に考えて目つきや話し方、人に対する態度などをつかんでいきました。
(関連記事)パク・ソジュン、デビューから10年‥彼の壮絶な’役者クラス’を振り返る
――『使者』は悪を広める司教が登場しますが、パク・ソジュンさんが精神的につらい時、何かに頼りますか。
パク・ソジュン:メンタルが弱くなった時は、自分の体をいじめて、その状況を乗り越えて来ました。今日まで忙しく過ごして来られたのは、精神力が弱くならないように、自分自身を引き締めてきたからだと思います。僕は宗教を持ったことがないので、そういう意味では頼るものというのは特にないですね。
『パラサイト』に出る予定はなかった?
――映画『パラサイト 半地下の家族(2019/以下、パラサイト)』のポン・ジュノ監督が、『第72回カンヌ国際映画祭』で記者たちを前に、パク・ソジュンさんの称賛を口が渇くほどしていました。「パッと入ってきた瞬間、ミンヒョクだった。本当に好青年で、こんな素晴らしい俳優を紹介してくれたチェ・ウシクさんに感謝している。『使者』も、とても期待している」と。
パク・ソジュン:絶賛していただき、感謝しかありません。『キム秘書~』撮影真っ只中に『パラサイト』出演の話がきて、ポン・ジュノ監督に会ったんですが、本当に出ることになるとは思っていませんでした。ミンヒョクという人物が、事件の諸悪の根源というすごく重要な役じゃないですか。それでどんな人をキャスティングするか、とても悩んでらしたそうです。最初は僕に、ミンヒョクが登場する話の前部分だけ見せてくださって、しばらく話をして、帰る時には台本を丸ごと受け取りました。ポン・ジュノ監督の撮影現場はどんなものか、すごく気になっていたので、この上なく興味深くて愉快な経験をさせてもらいました。

ミンヒョクが持ってきたこのプレゼントが悲劇を‥!((C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED)
――ポン・ジュノ監督から再びオファーが来たら、どうしますか?
パク・ソジュン:それは一も二もなく駆けつけなければならないでしょう。役者なら、誰でもそう思うはずです(笑)。
――ドラマに映画に、パク・ソジュンさんが出演する作品全てが人気を集めているのは、偶然ではないと思います。ご本人の観点から、その魅力は何だと思いますか。
パク・ソジュン:少しの瞬発力と、アクションをやることにこわばらない体だということですかね。今回の『使者』でも、アクションができるおかげで起用されたと思ってます。そして、僕はすごく野暮ったい顔なので、いろいろなキャラクターになれるという点なのかなと思います。
本記事は韓国メディア Donga.com Co., Ltd.が運営する女性東亜の記事内容の一部あるいは全部 及び写真や編集物の提供により作成されております。
パク・ソジュン
韓国の人気俳優パク・ソジュン。本名はパク・ヨンギュ。1988年12月16日生まれ。
2011年、B.A.P出身バン・ヨングクの楽曲『I Remember』のMVでデビュー。
初出演ドラマは『ドリームハイ2』(2012)。
以降、ドラマ『魔女の恋愛』(2014)、『キルミーヒールミー』(2015)、『花郎<ファラン>』などに出演、”主演俳優”としての地位を固めた。
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