Netflix(ネットフリックス)で配信中のSBSドラマ『ザ・キング:永遠の君主』が放送を緊急休止。出演俳優やスタッフたちも休止の事実を事前に知らされておらず、困惑する様子を見せている。
SBSドラマ『ザ・キング:永遠の君主(以下:ザ・キング)』が“コロナ特別編成”という理由で、本日(5月29日)分の放送を緊急休止した。

ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』(画像出典:ザ・キング 公式HP)
『ザ・キング』の代わりには、感染症のパンデミックが描かれた映画『コンテイジョン』が編成され、SBS側は「コロナの新規感染者数が再び急増し、およそ2ヶ月ぶりに1日70人台を記録。再び危機感が高まっているため、国民の安全意識を促す」と、緊急編成した理由を明らかにしている。
『ザ・キング』は、5月28日に論山(ノンサン)での撮影を最後に、全てのスケジュールを終えている。
そのため、放送を休止しても全く問題ない状況であり、製作会社も再びコロナが拡散することが予想される現在の深刻な危機状況と、“コロナ特別編成”の趣旨に積極的に共感して同意したとされている。

コロナ特別編成で放送休止となったザ・キング(画像出典:ザ・キング 公式HP)
だが、問題は出演俳優が放送の休止を全く知らされていなかったことだ。
SBSは『ザ・キング』に出演している俳優側にドラマを休止するという事実を告知せず、俳優やスタッフたちは報道資料の記事によって特別編成されるという事実を知ったという。
あるドラマの関係者は「とても困惑している。国民としてコロナの感染拡大を防ぐためという趣旨には共感する。しかし少なくとも放送中の作品が休止される際は、俳優やスタッフに予め告知をするものではないのか」と伝えている。
『ザ・キング』は、これまで“過剰なPPL(間接広告)”、“視聴率下落”など様々な論議が持ち上がっていたため、今回のSBSの緊急編成は“ザ・キングへの冷遇?”と、これまでの論議に上乗せするような意図を感じた大衆も少なくないはずだ。

ザ・キングで熱演中のキム・ゴウンとイ・ミンホ(画像出典:ザ・キング 公式HP)
今回の報道によって、『ザ・キング』の放送を待ち望んでいた視聴者と、これまで批判、酷評、指摘をしてきた大衆の温度差がハッキリと感じられることに。
5月28日、韓国ポータルサイトNATEに掲載された「ザ・キング コロナ緊急欠放 俳優たちも知らなかった…通知もなく呆れる(‘더 킹’ 코로나19 긴급 결방, 배우들도 몰랐다…”통보도 없어 황당해”)/SPOTV NEWS提供」という記事のコメント欄では、ネットユーザーたちの甲論乙駁が続いている状態だ。
一部のネットユーザーたちは「1日だけでなく早期に放映終了すればいいのに」「チキンを食べてコーヒーを飲んでリップを塗っているだけの内容なら終わりにしても何の問題もないでしょう」など冷ややかな反応を寄せている。
だが、一方では「初めはストーリーが難しくて退屈だったけど、徐々に謎が解けて面白くなってきましたよ」「1週間待ち望んでいたのに。苦労して撮影した俳優とスタッフを全く考慮しないのは、一方的なパワハラなのでは」「楽しみが延びたと前向きにとらえます」などの反応も見受けられた。
コロナの緊急編成という良い趣旨に冷水を浴びせたくはないが、“他にも放送局があるのになぜSBSで?『ザ・キング』の放映時間帯にかぶせてまで緊急編成をする必要がある?”という疑問が残るばかりだ。
これにより、29日夜10時に放送予定だった『ザ・キング』の第13話は、30日土曜日夜10時に放送される。
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