- キム・ナムギル&パク・ボゴム主演映画『夢遊桃源図』をご存じでしょうか。
- 先日Danmee(ダンミ)では、同作に関する山水画と、パク・ボゴムが演じる役に関して紹介して好評を得ました。
- 今回はその第2弾、キム・ナムギル扮する首陽(スヤン)大君の知られざる半生の一部をご紹介します。

『夢遊桃源図』で主演を務めるキム・ナムギル&パク・ボゴム(画像出典:THEBLACKLABEL/GILSTORY)
キム・ナムギル&パク・ボゴム主演作として熱い視線を集めている新作映画、『夢遊桃源図』をご存じでしょうか。
先日Danmee(ダンミ)では、同作のタイトルになっている山水画“絹本淡彩夢遊桃源図(けんぽんたんさいむゆうとうげんず)”と、これに深い関りがあり、映画のなかではパク・ボゴムが演じる安平(アンピョン)大君にスポットを当てた記事が好評を得ました。
(関連記事)【韓国時代劇】キム・ナムギル × パク・ボゴム主演映画 日本の国宝「夢遊桃源図」とは
そこで今回はその第2弾として、キム・ナムギル扮する首陽(スヤン)大君について、歴史文書の記録に残っているものから噂、そして意外な一面まで、知られざる半生の一部をご紹介。
後の第7代国王・世祖(セジョ)である彼にまつわる兄・文宗(ムンジョン/長男)の毒殺説をはじめ、玉座を手に入れるためにいったい何をしたのか、韓国の歴史の1ページを覗いてみてはいかがでしょうか。
『夢遊桃源図』でキム・ナムギルが演じる首陽大君は、弟の安平大君(三男)に野望があることに気づいて残酷になっていく人物。疑心と不安感に苛まれ、精神的に苦しむキャラクターだと言います。
現段階でこれ以上の情報がなく、詳しい人物像は分かっていませんが、どうやら歴史的にも有名な出来事である安平大君を死に追いやったもしくは、少なくともそれにまつわる話が展開されるのは間違いないよう。
2013年公開の大ヒット映画『観相師』で、イ・ジョンジェが秀でた演技力によって、残虐かつ無残に描き出したのをきっかけに、韓国では血も涙もない歴史的人物というイメージが強くなった彼。これまで各作品で、無慈悲な存在として描かれてきました。

映画『観相師』で首陽大君を演じたイ・ジョンジェ(画像出典:Daum映画)
しかしそれには理由が。なんと彼は王になるために、自らの脅威となりうる安平大君だけでなく錦城(クムソン)大君(六男)までも死に至らせたのです。
首陽大君が政権を奪取するために起こした宮廷クーデター“癸酉靖難(きゆうせいなん)”に関連する一連の粛清(しゅくせい)でした。
ハングルを創製するなど、韓国で最も偉大な君主と言われている朝鮮第4代国王・世宗(セジョン)の次男が、欲望のためなら家族にまで手を掛けたとは意外な事実ではないでしょうか。
またそんな彼には癸酉靖難以前に、兄で長男の朝鮮第5代国王・文宗を毒殺したのではないかとの噂が。疫病にかかった文宗の主治医が、不適切な治療を行って死に至らせたとされており、その黒幕が首陽大君だったとみられています。
それを証明するかのように、文宗の長男である端宗(タンジョン)が王位継承によって11歳で第6第国王に即位すると摂政を務め、その1年後には、前出の癸酉靖難によって、弟2人の命を奪うだけでなく、最終的に甥である端宗から王位を奪っています。
父・世宗の死をきっかけに1450年に兄の文宗が即位し、2年でこの世を去って甥の端宗が王に。その翌年1453年には癸酉靖難を起こして、1455年に第7代国王となるまで、わずか約5年の出来事でした。
宮外で多くの時間を過ごし、庶民のなかでたくましく育ったタフガイな一面を持っていたとも言われている首陽大君は、兄弟のなかで宮入りしたのが最も遅かったそう。
その焦りや父に認められたいといった渇望のようなものがあったのか、それが権力欲に繋がったのではないかと、一部歴史研究家の間ではみられています。
しかしその一方で、首陽大君による文宗の毒殺説を否定する声もあり、本人のストレスや健康の悪化による死だったとの見解を示す人も。
また、その大きな理由の1つとして、自身の地位が危ぶまれるようなことをするはずがないとの見方が。1446年に母が亡くなり、その4年後に父までこの世を去り、大きな後ろ盾を失った状況下で、自身を窮地に追いやることはしなかったとみられています。
じっと待っていれば、次期王の座を手に入れられる立場にあっただけに、この説を有力視している学者も多いようです。

首陽大君を演じるキム・ナムギル(画像出典:GILSTORY)
果たして、毒殺説の真実とは‥。『夢遊桃源図』で本事件が描かれているかは分かりませんが、どうやら権力欲が強かったのは間違いないよう。キム・ナムギルが、謎の残る首陽大君をどのように演じるのか期待されます。
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