• NewJeansは専属契約を巡る法的争いにより、独自活動が制限されている。
  • 発端は2024年に勃発したADOR元代表ミン・ヒジン氏とHYBEの対立にある。
  • 訴訟は長期化の見通しで、今後2〜3年にわたり活動が不透明とみられている。
NewJeans

NewJeans 写真=©TOPSTAR NEWS

複数の韓国メディアによると、人気ガールズグループNewJeans(ニュージーンズ)の活動が、今後2〜3年にわたって不透明な状況に陥る可能性があるという。

2022年にデビューしたNewJeansは、ファンとの出会いから数えて1000日目を迎えた4月16日、自身のファンコミュニティを通じて「Bunnies(ファンの総称)、私たちが出会って1000日になった」と感謝を伝えた。

しかし同日、ソウル中央裁判所(民事合意50部)はメンバー5人がADORに対して申し立てていた「専属契約効力停止仮処分」の異議を棄却。この決定により、NewJeansがADORの同意なく独自活動を行うことは法的に不可能となった。

この仮処分を巡る争いは、ADOR側の申請が認められたことに対し、メンバー側が異議を申し立てたという経緯がある。しかし、今回の司法判断により、契約は依然として有効であるという見解が優先された形だ。

活動休止状態とSNS自粛

NewJeansの活動に立ち込めた暗雲‥その発端は、2024年4月に勃発したADORの元代表ミン・ヒジン氏と、親会社HYBEとの対立にあるようだ。両者の意見の食い違いが次第に大きくなり、業界内外からも注目を集める騒動へと発展した。

この混乱のなか、ミン氏はADORを去り、その後NewJeansも2024年11月に独立的な活動の意思を示した。しかし、専属契約の法的効力が解消されないまま時間が経過し、裁判所の仮処分により独自活動は制限されたままである。

現在、NewJeansは3月の香港イベント「ComplexCon」出演以降、グループとしての活動を中断している。ファン専用SNS「NJZ」の全投稿が削除され、その他のSNS更新も止まっており、ファンの不安が募る状況が続いている。

過去の訴訟と重なる構図、長期化のリスクも

過去、K-POP業界では同様の訴訟が数年単位で続いた前例がある。

東方神起メンバーで後にJYJを結成する3人のメンバーと、SMエンターテインメントの訴訟は約3年4ヶ月(2009年~2012年)、SUPER JUNIORハンギョン(2009年~2011年)や、EXOのクリス、ルハンもそれぞれ約2年を要したとされる(2014年~2016年)。

NewJeansとADORの訴訟も同様に2〜3年かかる可能性があると、韓国の専門家は見通している。

仮にメンバー側が敗訴した場合には、契約違反に伴う巨額の違約金や損害賠償が発生する可能性があるとも指摘されている。韓国メディアの朝鮮日報によると、その違約金の希望を最大6200億ウォン(約620億円)に上ると分析した(2024年11月報道)。

実際、契約解除が発表された直後には、HYBEの時価総額が約4億2300万ドル(約5700億円)も減少した。

2023年の世界アルバム販売量で8位を記録するなど、世界的な人気を誇るNewJeans。その活動停止は、事務所のみならずK-POP業界全体にとって大きな損失となるおそれがある。

訴訟の終結までは独自活動が制限され、正式な判決が下るまで結論が出ないという状況は、ファンにとってもアーティストにとっても重く苦しい時間でありそうだ。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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