2000年代初頭に国民的アイドルとして人気を集めたgod (画像出典：god 公式Instagram)

9月28日、韓国の第1世代トップアイドル・god(ジーオーディー)のコンサートの模様が、韓国KBS 2TVで放送された。

このコンサートは、KBSの50周年とgodのデビュー25周年を記念する超大型プロジェクトで、“秋夕(チュソク/韓国のお盆)”のスペシャルプログラムとして公開された。

9月9日に開催されたコンサートは、約2万人の観客が訪れたが、なんとチケットはわずか3分で全席売切。長きに渡って愛される彼らのヒット曲が埋め尽くす、濃厚なステージが披露された。

godは、1999年1月のデビュー。メンバーは、パク・ジュンヒョン、ユン・ゲサン、デニー・アン、ソン・ホヨン、キム・テウの5人。

2004年に、現在俳優として活動しているユン・ゲサンが脱退し、2005年のコンサートを最後にグループ活動を休止。しかし2014年5月にユン・ゲサンが復帰し、活動を再開した。

現在も、定期的にコンサートを開催しながら、メンバーそれぞれがタレント、俳優、ソロ歌手としても活躍している。

彼らは、K-POPが世界に広まる前の時代に、韓国で“アイドル”という基盤を作り国内を沸かせた、最初の国民的アイドルグループ。同時期のグループには、H.O.T. (エイチオーティー)、Sechs Kies(ジェクスキス)、神話(SHINHWA)などがいる。

今回のコンサートタイトル『ㅇㅁㄷgod』にはハングルの子音(ㅇㅁㄷ)が入っているが、これには「国民が作った(국민이 만든)グループgod」という感謝の思いが込められているという。

メインボーカル兼プロデューサーを務めるキム・テウは「25年という時間の間、ステージに立つのにこんなに多くの方々が来ること。現在に感謝する」と心境を伝えた。

会場のスクリーンにサプライズ登場した、HYBEのパン議長 (画像出典：オンラインコミュニティー)

そして、メンバーたちが「一番ありがたい人」について話し始め、ユン・ゲサンは「両親」、ソン・ホヨンは辛い時に思い出す人として「ファン」を挙げた。

するとここで、スクリーンに“ある人物”がサプライズ登場し、メンバーと観客を驚かせた。

BTS(防弾少年団)の生みの親である、HYBEのパン・シヒョク議長である。

彼は「私が(godのヒット曲)『空色の風船』を作った人だということはご存知ですか？ 皆さんのキャリアの一助を担ったことがあることも誇らしい」と挨拶。

そして「ここまで来てとても素敵だったし、25周年公演をすることになったこともおめでとう」「引き続き素敵な音楽をしながら、良いミュージシャンとして残ってほしい」とメッセージを伝えた。

続いて、JYPエンターテインメント(以下、JYP)の代表プロデューサー、パク・ジニョンも登場。

「本当に誇らしいし、メンバーたちとファンたちと共に困難を乗り越えることができたことを心よりお祝いする」と伝えた。

そして「パク・ジニョンにとってgodとは？」の質問には「私の青春」と答えた。

JYPのパク・ジニョンからもメッセージ (写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS、画像出典：KBS 動画キャプチャー)

ではなぜ、K-POP界の大物プロデューサー2人から、godへメッセージが届いたのだろうか。

それは2人が、グループにとって深いつながりのある人物だから。godは、パク・ジニョンがプロデューサーとして初めて作ったアイドルであり、パン議長が作曲家として参加した最初のアイドルグループなのである。

godは、サイダスHQ(現iHQ)からデビューしたが、2004年の契約満了時にプロデューサーを務めていたパク・ジニョンのJYPに移籍。2005年の活動休止まで所属し、2014年の再始動後はiHQに所属を戻した。

実は、現HYBEのパン議長も、もともとはJYPの人間。スカウトされてJYPに入社し、作曲家としてgodなどの楽曲制作を担当し、ヒット曲を誕生させた。パク・ジニョンのもとで企画やプロデュースを学んだことから、彼とは師弟関係と言われている。

最近、韓国メディアが、2人に関する興味深い記事を報じた。

米の音楽専門メディア・ビルボードドットコムによると、パン議長が、世界の大衆音楽関連企業の株主の中で、株式長者3位であることがわかったのだ。

これは、世界最大の音源プラットフォームであるSpotify(スポティファイ)の共同創業者、ダニエル・エク氏とマーティン・ロレンツォン氏に続く順位。

パン議長は、HYBEの株式31.8%を保有しており、25億4000万ドル(約3兆4272億ウォン)の価値を持っていると評価された。

そして、JYPのパク・ジニョンは、5位に名を連ね、JYPの保有株式は5億5900万ドル(約7542億ウォン)と評価されている。

今やパン議長とパク・ジニョンは、K-POP界を牛耳る長者プロデューサーになったのである。

そんな2人が意気投合して手掛けたグループがgodであり、彼らにとってはまさに“原点”のような存在。

それを知ると、2人が、デビュー25周年を迎えるgodをお祝いした理由が、より感慨深く感じられるのではないだろうか。

【韓ドラのヒストリー】元祖韓流ドラマ「冬ソナ」が劣勢？2002年「演技大賞」顔ぶれ

今から20年前の2003年に日本で巻き起こった"第1次韓流ブーム"。このブームをきっかけに、日本では韓国ドラマを視聴する人口がさらに増え、今では第...

【韓ドラの鉄板】キュート、愛嬌、一途‥年下男性との恋愛を描いた歴代作品 5選

韓ドラの鉄板といえば御曹司との恋愛を描いたシンデレラストーリーがその代表格だが、年上女性と年下男子が恋に落ちる設定も定番。視聴者に受けがよく、必ず...

うっかり見逃した人に朗報！10月CSで再放送が決定した人気韓国ドラマ 6選

数多くの韓国ドラマを放送しドラマファンを楽しませているCS放送。新作から旧作まで取り扱い、魅力的なラインナップが特徴だ。しかし観ようと思っていたのに...

10月 BS・CS放送 高視聴率 韓ドラ 5選！気が早いあなたにおすすめの配信VOD一覧

数多くの媒体を介して日本で配信・放送されている韓国ドラマ。膨大な量の作品の中から次に何を観ようか決める際、本国での評価、中でも視聴率を参考にしてい...

韓国芸能界のリアル御曹司イ・ソジン・・彼を困惑させる「先祖議論」とは

バラエティーでも活躍中の俳優イ・ソジン (写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)俳優イ・ソジンが、13年間所属した事務所HOOKエンターテインメントとの専属契約を終え...