- 『刑務所のルールブック(邦題/2017)』、『ボーイフレンド(2018)』などの人気作を生んだ、tvNの「水木ドラマ」枠。
- しかしこの枠が、現在放送中のドラマを最後に中断されるという。
- 今や海外に多くのファンを抱える“韓ドラ王国”tvNも、自国の視聴率低下による影響力に勝てなかったようだ。

これまで数々の人気作を世に誕生させてきた「韓ドラ王国」tvN (画像出典:tvN)
数々の人気作品を輩出してきたtvNが、「水木ドラマ」の放送をストップする。
もともと、韓国における「水木ドラマ」は、韓国ドラマの歴史を語る上で欠かせない“枠”。しかしこの枠が、数年前よりお茶の間から消えつつあるのだという。
今や世界で注目を集める韓国ドラマは、KBSやMBC、SBSといった韓国の地上波だけではなく、tvNやJTBCなどケーブルチャンネルのドラマが好評を得ている。
その中で、『ミセン-未生-(2014)』『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜(2016)』『愛の不時着(2019)』など、日本にも多くのファンがいる名作を誕生させてきたのが、tvNだ。
2020年のコロナ禍以降、アジア人気に留まらず、世界中の視聴者に認知されるようになったチャンネルだが、ここ数年で韓国ドラマブームを牽引する「韓ドラ王国」と称されるようになった。
これまでドラマに対しては本気で、投資を惜しまないとも言われてきたtvNだが、「水木ドラマ」枠を死守することはできなかったようだ。

現在、韓国で放送中のENA水木ドラマ『ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~』(画像出典:ENA)
韓国メディアの朝鮮日報(https://www.chosun.com/)によると、Netflix(ネットフリックス)などオンライン動画サービス(OTT)が発足後、地上波やケーブルテレビ局が危機を迎え、地上波3社はすでに「水木ドラマ」を廃止、月火・金土・週末ドラマに注目するようになったという。
今残っているのは、2022年に世界中で愛された『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が放送されていた、ENAの「水木ドラマ」枠のみ。
しかし、現在放送中の『ボラ! デボラ~恋にはいつでも本気~』は、コミカルな演技に定評がある女優ユ・インナが主演を務め、ネット上では面白いという口コミが広がっているものの、視聴率は0〜1%台と苦戦中‥。
そしてtvNも、今年4月から放送が始まった、俳優チュウォン主演ドラマ『スティーラー:7つの朝鮮通宝』を最後に、「水木ドラマ」の放送を中断すると発表。
本ドラマは、3%~4%台の視聴率をキープしているが、tvN側は「視聴パターンが変わったと判断した。ドラマ・芸能・教養など、ジャンルを区分せず流動的に編成する」とし、5月下旬からはバラエティー番組の放送をスタートさせるという。

かつて、tvNで放送された「水木ドラマ」は、日本でも人気の作品ばかり (画像出典:tvN)
tvNが過去に放送した「水木ドラマ」作品には、『刑務所のルールブック(邦題/2017)』、『キム秘書はいったい、なぜ?(2018)』、『知ってるワイフ(2018)』、『ボーイフレンド(2018)』など、日本でもよく知られる名作ばかり。
他にも、“韓国のゴールデングローブ賞”と称される『百想(ペクサン)芸術大賞』の作品賞に輝いた、『マザー 無償の愛(邦題/2018)』、『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~(邦題/2018)』も同じ枠の放送。
つまり、tvNの「水木ドラマ」と言えば、グローバル人気を得ている作品を放送してきた、由緒ある“枠”なのである。
にもかかわらず、ここ数年は、思うような視聴率を得ることができなかった。
さらにtvNは、ドラマ自体の成績不振も指摘されている。
2022年には、TVINGとドラマを編成して費用を節減したが、視聴率アップの効果は得られず、2023年に入ってからも、チョン・ドヨン主演の『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜(邦題)』を除き、視聴率1~3%台のドラマが続いているのだ。
今や世界中で注目される韓国ドラマだが、いくら海外に多くのファンを抱えようと、韓国内での評価が重要。
ドラマに対する評価は、自国内で視聴率を獲れないと“失敗作”と見なされてしまう。そうなれば、制作側も“打ち切り”と判断せざるを得ない。
海外人気を得るようになっても、国内での視聴率低下が、歴史のある枠の廃止という危機をも生んでしまった。まだまだ韓国ドラマは、国内視聴率による影響力が大きいようだ。
編集部おすすめ記事
-
【3月23日~29日】20%超えは1本だけ!最新韓国ドラマ 視聴率ランキング1位~11位
-
「アジア人は皆同じ顔に見える」という質問に対する韓国俳優チュ・ジフンの賢答
-
【世にも奇妙な韓ドラ】誘拐した少女が突然記憶喪失に‥偽親子の逃亡劇「誘拐の日」
-
「ユミの細胞たち」シーズン3、“シン・スンロク役”のキャスティングに注目!韓国ネットが選ぶ理想の俳優とは?
-
【沼る VS 微妙】日本で話題急上昇中の韓国ドラマ「スジと出逢ったウリ」のトリセツ
-
来週(4月7日~)日本のテレビで観られる「新旧時代劇」韓国ドラマ6選
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
1時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
KiiiKiii、SBSパワーFM「ウェンディのヤングストリート」の収録に参加!(PHOTO5枚)
-
リュ・スンリョン、下半期公開の新作韓国ドラマは「誰もが共感するサラリーマンの哀歓劇」
-
18時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
“ソンジェ背負って走れ” キム・ヘユン、授賞式「ASEA 2025」MCに抜擢!
-
「ユミの細胞たち」シーズン3、“シン・スンロク役”のキャスティングに注目!韓国ネットが選ぶ理想の俳優とは?
-
【世にも奇妙な韓ドラ】誘拐した少女が突然記憶喪失に‥偽親子の逃亡劇「誘拐の日」
-
“第5世代のスーパールーキー” HITGSが誕生へ!H MUSIC初のガールズグループがまもなくデビュー
-
日本のファンが選んだ、3月のカレンダー一面を飾ってほしいK-POPナムドルは・・TXT ボムギュ!
-
AMPERS&ONE、圧巻ビジュアルで魅せる!新曲「Kick Start」MVティーザー公開
-
20時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
コンミョンら、TVINGオリジナルドラマ「私が死ぬ一週間前」の制作発表会に出席!(PHOTO23枚)
-
20時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ASTRO チャウヌ、ブランド「Saint Laurent」のイベントに出席!(PHOTO7枚)
-
20時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
SUPER JUNIOR-D&E、韓国映画「ロビー」のVIP試写会に出席!(PHOTO3枚)
-
20時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
東方神起、韓国映画「ロビー」のVIP試写会に出席!(PHOTO5枚)
-
20時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
イ・ジェフン & ロウン、韓国映画「ロビー」のVIP試写会に出席!(PHOTO7枚)
-
“デビュー1週間” KiiiKiiiが2カ月連続1位!「25年4月 新人K-POPグループブランド評判」ベスト5
-
ユ・アイン、大先輩のイ・ビョンホンの前で寡黙を貫いた理由‥韓国映画「勝負」
-
【1分で読む新作情報】Netflix韓国映画「啓示」信念と狂気が交錯する問題作
-
来週(4月7日~)日本のテレビで観られる「新旧時代劇」韓国ドラマ6選
-
【沼る VS 微妙】日本で話題急上昇中の韓国ドラマ「スジと出逢ったウリ」のトリセツ
-
「アジア人は皆同じ顔に見える」という質問に対する韓国俳優チュ・ジフンの賢答
-
OH MY GIRL、デビュー10周年記念シングル「Oh My」発表&来月コンサート開催
-
シン・ミナら、Netflixオリジナルドラマ「悪縁」の制作発表会に出席!(PHOTO26枚)
-
【3月23日~29日】20%超えは1本だけ!最新韓国ドラマ 視聴率ランキング1位~11位
-
BABYMONSTER ルカ「25年2月版 K-POP日本人女性メンバー 人気No.1決定戦」で1位に!3カ月連続の快挙
-
VODユーザー要必見!4月で配信終了する韓国映画まとめ【Netflix / Lemino】
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。