- 現在韓国の芸能界は、兵役に関する問題がまたしても注目を浴びている。
- そんな中、過去に世間を騒がせたチョ・ジョンソクに再び熱い視線が向けられている状況だ。
- 彼が兵役免除を受けざるを得なかった驚くべき理由をご紹介。
韓国の芸能界ではこれまで幾度となく、芸能人の兵役に関する問題が注目を浴びてきました。
最近も2022年10月27日に入隊したVIXX(ヴィックス)のラビが、“兵役ブローカー”と繋がりがあったという疑惑が浮上。
健康上の理由から、現役兵ではなく社会服務要員判定を受けたのに関係しているのではないかとの声が上がり話題となったばかりです。
そんな中、過去に世間を騒がせた芸能人が再注目されています。
その1人が『賢い医師生活』シリーズなど数々のドラマで活躍してきたチョ・ジョンソク。2012年にヒットした映画『建築学概論』で一躍有名になった俳優です。
映画『建築学概論』で一躍有名になった俳優チョ・ジョンソク(写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)
ところが世間に顔が知られるようになると、彼にある疑惑が浮上することに。
それは兵役。｢健康そうなのになぜ免除されんたんだ｣、という声が上がるようになりました。
しかしこの疑いは、彼の釈明によって一気に収まりを見せます。
なぜなら、想像を絶するような苦労人で、到底軍服務に就けるような状況ではなかったから･･。
チョ・ジョンソクが免除された理由
チョ・ジョンソクは幼い頃に父を亡くし、突如として母と共に路頭に迷うことになります。
当時母親は60歳を超えており、彼が一家の大黒柱として工事現場を転々･･狭い部屋を借りて、2人でなんとか生活していたそうです。
このため生計を立てている彼が軍隊に行けるわけもなく、生活の困難を理由に免除申請をしたのだとか。
幸い認定されたのですが、その基準が驚くべきものでした。
まず1つ目は、“該当家庭の月の収入が18万ウォン(約18000円)以下であること”。2つ目は、“全財産が1300万ウォン(約130万円)以下であること”でした。
つまり、当時彼の暮らしは困窮を極めていたということになります。
また、｢一生こんな生活をするなら死んだほうがまし｣と、自殺まで考えていたそうです。
しかしそんな彼の人生に転機が訪れます。
チョ・ジョンソクを救った言葉とは
それは、彼が通っていた教会のある伝道師の言葉がきかっけ。
小さい頃から人前で歌やダンスを披露するのが好きだった彼に対し、ミュージカル俳優の道を勧め、｢その夢が君の生きる理由になる｣と助言されたのだとか。
こうして、それから3年間、死に物狂いで働きながらミュージカルを勉強。見事芸能で有名なソウル芸術大学に合格したそうです。
そして、在学中にミュージカルに出演する機会を得たチョ・ジョンソクは、座学よりも早く舞台に立つことを選択し自主退学。
2004年から2011年にかけてなんと20作品に携わり、家の借金を全て返済しました。
そんな中、前出の『建築学概論』に見事キャスティングされ、出演量は少なかったものの強烈な印象を残して全国民に名を知らせることに。多くの人から支持を得ました。
『建築学概論』に出演したチョ・ジョンソク(画像出典：『建築学概論』)
以降、各作品で主演を務めヒットを飛ばしてきた結果、今では“信じて見る俳優”と呼ばれ、俳優として韓国芸能界で確固たる地位を確立しています。
そんな彼は、『2016 SBS演技大賞』に出席した際、『嫉妬の化身～恋の嵐は接近中！～(SBS/2016)』の｢自分の人生を疑わないで信じてほしい。私はできる･･。私はできる･･。今回絶対うまくいく｣という名台詞を披露。
『2016 SBS演技大賞』に出席したチョ・ジョンソク(画像出典：SBS『演技大賞』映像キャプチャー)
伝道師の言葉に触発され死に物狂いで生きる決心をした彼だからこそ、説得力ある一言となりました。
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