- BTS(防弾少年団)が所属するHYBEは、営業利益の約7割がBTS。
- 今年、傘下レーベルは“BTS依存”から脱却しようと、2つのガールズグループを相次いで誕生させた。
- 事務所の期待を背負う2グループは、異なるコンセプトでの展開が功を奏し、高い人気を誇っている。
今年(2022年)、BTS(防弾少年団)が所属するHYBEの傘下レーベルから、LE SSERAFIM(ルセラフィム) 、NewJeans(ニュージーンズ)という2つの大型新人グループが誕生した。
特に新人ガールズグループの快進撃が目立った今年、彼女たちの活躍がK-POP界を盛り上げた。
今年4月、韓国メディアの中央日報は「HYBEの収益構造が改善されつつあるが、BTSへの依存度はいまだ高い」と、BTSが営業利益の67%を占めていると伝えた。
これは、HYBEが上場を果たした2020年10月(当時BIG HITエンターテインメント)の90%に比べれば大分改善されたものの、依然として大きい数値である。
“BTS依存からの脱却”が必要とされている中、去る5月、HYBEと傘下レーベルSOURCE MUSICの協業により、新しいガールズグループLE SSERAFIMがデビューした。
メンバーには、IZ*ONE(アイズワン)で活躍し、すでに大きなファンダムを持つ、宮脇咲良とキム・チェウォンの2人が入り、デビュー前から大きな注目を集めたが、同時に未成年メンバーの校内暴力疑惑が浮上。わずかデビュー1カ月でメンバーの一人が活動中断となった。
その後、脱退が発表され、「女性版BTSの誕生か?」とも言われた彼女たちは5人体制に‥。事務所の予想とは違った意味で、注目を浴びる形となってしまった。
そして6月、BTSがソロ活動を本格的にスタートさせることを発表。メンバー最年長ジンの30歳の誕生日が迫っていることもあり、彼らの入隊が一気に現実味を帯び始めた。
続いて7月には、LE SSERAFIMとは別の傘下レーベルADORが、新たなガールズグループNewJeansをデビューさせる。
最年少メンバーはまだ14歳(日本年齢)、他のメンバー4人も全員が10代という若いグループの誕生となった。
相次ぐガールズグループのデビューに、韓国のネットユーザーの間では「いくら何でも、1年に2グループのデビューは危険では?」「レーベルが違っても、一気にデビューさせるなんて大丈夫かな」「そんな焦らなくても良いのでは?」などの反応が多く上がった。
しかし、両グループはデビュー後すぐに国内外のチャートにランクインするなど、様々なタイトルを獲得。新人とは思えぬ人気の高さを見せつけていく。
また、年末の授賞式では、IVE(アイヴ)、NMIXX(エンミックス)、Kep1er(ケプラー)など、話題の新人ガールズグループとし烈な新人賞争いを披露。
これには心配の声を寄せていたネットユーザーらも驚いたようで、「1年に2グループは無理だろうって雰囲気があった。でも両方とも大活躍とはすごい!」「デビュー時は色々と雑音も聞こえてきたけど、大丈夫だったね」「似たようなグループが2つかと思ったけど、違った」などの反応が上がっている。
韓国オンラインコミュニティーには「コンセプトを分けたのが神の一手だった」「グループのコンセプトがはっきりしているから良い」などの意見も。
特に、同じHYBE傘下のグループでもコンセプトがかぶっていないという点が、彼女たちが成功している理由だと考える人が多いようだ。
たしかに、LE SSERAFIMは、華やかな中にも大人っぽく、クールでかっこいい女性の雰囲気を放っている。
一方NewJeansには、10代らしい清楚で可愛らしい雰囲気と、若さ溢れるキラキラとしたエネルギーが感じられ、それぞれのグループに違った魅力がある。
ネットユーザーからは、
「両方ともパフォーマンスのクオリティーが高いから大好き!」
「コンセプトだけじゃなく、グループの強み自体も違う。共通点はHYBEってだけ」
「ガールズグループの歌はあまり聞いてこなかったんだけど、今はどっちの曲も大好き」
「好きなグループが2つともHYBE所属でびっくりした」
「HYBEは、ガールズグループ名家のイメージになったね」
「今ではBTS以外の所属歌手も増えて、HYBEも“大型事務所”になったと感じる」
など、良い反応が寄せられており、彼女たちの活躍に明るい兆しが見えるコメントも多い。
HYBEの代表格であるBTSのグループ活動は、2025年以降に再開の予定。
彼らが完全体で戻って来る頃、LE SSERAFIM、NewJeansは、どんな成長を遂げているだろうか。
彼女たちに、“BTS依存からの脱却”を目指す事務所の大きな期待がかかっている。
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