5月2日、HYBEの傘下レーベルから初のガールズグループ、LE SSERAFIMが誕生してから早1カ月半。その間、彼女たちは様々な番組に出演し、プロモーション活動にいそしんだ。その中には日本の音楽番組も含まれたが、MBCへの出演はゼロ。これには、HYBEとMBCの不仲説にますます拍車がかかった。
LE SSERAFIMが5月2日のデビュー後、精力的なプロモーション活動を行っている。

SBS『人気歌謡』出演時のLE SSERAFIM。(画像出典:LE SSERAFIM 公式Twitter)
しかし、数多くの出演番組の中に、韓国の放送局であるMBC『ショー!K-POPの中心(以下、音楽中心)』への出演のみ、なかったことが明らかになった。
これはやはり、HYBE傘下のレーベルに所属しているからだと疑わざるを得ない。
当サイトでも、何度かHYBEとMBCの不仲説について記事を紹介しているが、実は真意の程は定かではない上に、MBC側はこれを否定している。
それでもここ数年、HYBE所属と傘下所属のアーティストがMBCに全く姿を見せていないことから、その噂が再燃することとなった。
つい数年前までは、HYBE(当時はBigヒットエンターテインメント)と言えば、BTS(防弾少年団)と事務所代表パン・シヒョク氏の二人三脚のようなイメージだったが、この数年で一気に韓国を代表する芸能事務所へと成長したのは皆の知るところ。
現在、そのラインアップはBTSに加えて、TXT(トゥモローバイトゥギャザー)、SEVENTEEN(セブンティーン)、fromis_9(プロミスナイン)、ENHYPEN(エンハイフン)、LE SSERAFIMという押しも押されもせぬ人気グループばかりだ。
そしてこの5月はLE SSERAFIMの他に、同レーベルからSEVENTEENとTXTがカムバックをしており、ガオンチャートの月間アルバムチャートでSEVENTEENが1位、TXTが2位、LE SSERAFIMが5位と、レーベルの強さを見せつけている。

5月にカムバックしたSEVENTEEN(上)とTXTは月間チャートで1、2位フィニッシュを飾った。(画像出典:SEVENTEEN、TXT公式Facebook)
にもかかわらず、この3組ともMBCの番組には出演していないのだ。
6月10日にカムバックを果たしたBTSは、すでに既定路線となりつつあるように、MBCの番組以外での音楽番組出演を告知した。さらに7月は、ENHYPENが3rdミニアルバムの発売を控えているが、おそらくこちらも先輩アーティストと同じ出演形態になるのではと見られる。
(関連記事)BTS 2年振りに韓国音楽番組出演もMBCにはやはり出ず・・過去の噂が再燃
韓国のサイトnamuwiki(ナムウィキ)に『MBC一部プログラム HYBE不和疑惑』という項目がある。
公式的な文書ではないため鵜呑みにしてはいけないが、これによれば、HYBEが年末に事務所単位でのカウントダウンコンサートを開催し、『MBC歌謡大祭典』に*所属アーティストが出席しなくなったことで、制作スタッフが不快感を示したとされる。
*当時はNU’EST(ニューイースト)、GFRIEND(ジーフレンド)も含む
そしてこれ以降、この制作チームが担当している番組(『音楽中心』『アイドルスタースポーツ選手権』)への出演がなくなったようだ。
現にfromis_9、ENHYPEN、LE SSERAFIMは、MBC『it’sLive』に出演し、MBC kpopアカウントに関連映像が掲示されている。
そのため、MBCという放送局と不仲なのではなく、一部の制作チームと折り合いが悪いというのがより事実に近い様子。
もちろん、これはHYBE系列だけに限った話であり、他の事務所にもたくさんの優秀なアーティストやアイドルグループが存在している。
ただ、5月だけでも韓国の音楽市場の上位圏が、該当レーベルのアーティストたちで占められているという現実の中、MBCは今後も『音楽中心』に、HYBE系列アーティストの出演が”一切ない”というままでよいのか、疑問に思うところだ。
BTSを筆頭に、韓国音楽界を牛耳る存在となったHYBE所属のアイドル。もしこの状態が続くとしたら、『音楽中心』は音楽番組として中途半端な番組になるだろう。それは非常にもったいないことだ。
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