1月12日、IU(アイユー)の所属事務所は公式SNSを通して「悪質な書き込みなどに対して、善処のない強力な法的対応を講じている」と伝えた。深刻な誹謗中傷は、人気女性芸能人に対する妬みなのか? その真相を探る。
日韓で大人気を博しているIU(アイユー)。
韓国国内におけるアーティストとしての人気は、あのBTS(防弾少年団)にも匹敵しており、女優としての名声と実力は、日本の巨匠、是枝裕和監督も絶賛するほど。

韓国芸能界が誇るNO.1女性芸能人のIU(アイユー)(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
そんな韓国芸能界が誇る、NO.1女性芸能人のIUが、無差別な誹謗中傷に遭っている事をご存じだろうか。
人気女性芸能人に対するファンの妬みは、”世界共通”ではあるものの、深刻な誹謗中傷の背景には「かわいいから」「男性アイドルに人気があるから」といった単純なものとは、異なる性質を持つ。
IUに対するネットの誹謗中傷
その発端は、7年前のある騒動だった。
去る1月12日、IUが所属しているEDAMエンターテインメント(以下、EDAM)は、公式SNSを通して「悪質な書き込みなどに対し、善処のない強力な法的対応を講じている。我々は、ファンからの情報提供を綿密に確認しており、これらをベースに証拠を収集し、法律事務所と告訴を進めている」と伝えた。
また「これ以上、アーティストとファンが傷つくことがないよう、悪質な書き込みの根絶に励んでいく」と付け加えている。
韓国だけでなく、ここ日本でも複数のメディアがこの事案を報じているが、「IUに対して、なぜ、どのような誹謗中傷を」という真相にまでは触れてはいない。
多くの日本ファンは、粗雑なグッズに対するファンの批判に起因したものだと推測しがちだが、実はIUに付きまとう批判の本質は、グッズなんかではない。7年もの間、ずっと引きずられている、ある騒動にまつわる議論が、彼女を苦しめているのだ。
誹謗中傷の背景にある”ロリコン議論”とは
その議論とは、”*ロリコン議論”。
*ロリコン:ロリータ・コンプレックス(Lolita Complex)の略語で、幼い少女に対する恋愛感情や本能的な愛欲を意味する。
ではなぜ、IUに”ロリコン議論”が浮上したのか。
それは、彼女の4枚目のミニアルバム『CHAT-SHIRE』がリリースされた2015年に遡る。
当時、同アルバムのタイトル曲『Twenty Three(23)』のミュージックビデオでIUは、哺乳瓶を口にくわえたり、哺乳瓶の中に入っていた牛乳をこぼすシーンが登場する。
このMVを見た韓国のネットユーザーは、「コンセプトが、ロリコンを連想させる」と非難。
発表当初は、男性ネットユーザーの”性的ジョーク”として笑いのネタになっていたが、女性ネットユーザーが加わり、「男性の性的ファンタジーを満足させるために、過度なコンセプトを試みている」と、オンラインコミュニティーを中心に糾弾の声が高まっていく。
「”哺乳瓶”だけでロリコンなのか?」と、首をひねる人がいるかもしれないが、IUに批判的なネットユーザーは、その根拠として・倒れた花瓶から白い液体が流れる・ティーザーイメージに写っている書籍のタイトル--Delicate(弱い、繊細な)-*LEON(レオン)-Discipline(しつけ)が「ロリコンイメージを助長する」と主張。
*LEON:1994年に公開されたフランス映画。世界的にヒットした名作だが、ロリコン議論はいまだに絶えない。
正当な批判 VS 明白な名誉棄損
“ロリコン”というキーワードは、IUを攻撃するネタとして、7年が経った今も健在のようだ。
議論が勃発した2015年当時、IU側は韓国ネットの批判を真摯に受け止めるとともに、謝罪の意を公式的に発表。もちろん「ロリコンをコンセプトにした」という議論に対しては、強く否定している。
そしてそれと同時に、ミュージックビデオやティーザーイメージを”性的なもの”とこじ付けるネットの動きには遺憾を表明し、IUへの攻撃を直ちに中止するよう訴えた。

2015年に勃発した”ロリコン議論”は今もIUを苦しめている‥(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
韓国ネットでは「IUへの問題提起が正当な批判なのか、それとも明白な名誉棄損なのか」と、さらなる議論へと発展しそうな様相を見せ、すでに”第2ラウンド”のゴングが鳴ろうとしている。
韓国の法律専門家たちは「個人の意見を発信する行為(批判)を、国家の法律で裁くことはできない。しかし、社会通念上”IUが金儲けのためロリコンイメージを商品として売った”という意見を、インターネット上に掲載する行為は、明らかに名誉棄損に当たる」と、正当な批判よりも名誉棄損に重きを置くような解釈をしている。
***
今回IU側が、ネット上での被害を訴えているのは、過去の”ロリコン論争”だけではない。
しかしIUにとって、2015年の”ロリコン議論”は、厄払いの効かない”亡霊”となり、7年経った今も彼女を苦しめているのだ。
女性アーティストにとって、致命傷ともなりかねない「性的コンセプトを売りにした」という酷評とともに‥。
IU(アイユー)『Twenty Three』MV(動画出典:Youtube 1theK)
編集部おすすめ記事
-
SAY MY NAME「音色妖精」ドヒが堂々の1位!2025年上半期の人気女性アイドルに輝く
-
BLACKPINK ジス、ニューヨークを赤く染めた夜・・ファンの心に残る感動のフィナーレ
-
POW、わずか2カ月で超高速カムバック決定!9月に新たな音楽世界へ挑戦
こちらも投票お願いします!
-
K-POP界を沸かせる”Jガール”は?25年7月版 日本人女性メンバー人気No.1決定戦【候補24人】
-
真夏に誕生した我らがスター!カレンダーの1ページを飾ってほしい”8月デビュー”のK-POPグループは?【候補15組】
-
灼熱の頂上バトル!25年7月 K-POP女性アイドル人気No.1決定戦【候補27人】
-
今をときめくルーキーたち!2025年夏版 K-POP新人ボーイズグループ人気No.1決定戦【候補22組】
-
今夏K-POPファンの心をつかんだのは?25年7月版 日本人男性メンバー人気No.1決定戦【候補21人】
-
フレッシュな次世代エースは?2025年夏版 K-POP新人ガールズグループ人気No.1決定戦【候補30組】
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
POW、わずか2カ月で超高速カムバック決定!9月に新たな音楽世界へ挑戦
-
5時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
パク・ボゴム×ユン・ジョンシンが届ける「上り坂」、8月1日音源リリース決定!
-
tvN「巫女と彦星」主演チョ・イヒョン、温もりあふれる撮影現場を振り返る
-
イ・ミンギ「. Mary Kills People」とともに届けた新たな章を予感させるまなざし
-
“この夏、最も心を奪う男” キム・ヨングァンが放つ都市の静寂と緊張感
-
BLACKPINK ジス、ニューヨークを赤く染めた夜・・ファンの心に残る感動のフィナーレ
-
6時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
Red Velvet ジョイ、SBSバラエティ「TV動物農場」の収録に参加!(PHOTO9枚)
-
7時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
チュ・ヨンウが2週連続1位を獲得!「25年7月第4週 韓ドラ出演者話題性ランキング」トップ5
-
チュ・ヨンウ主演「巫女と彦星」が圧巻の3週連続1位!25年7月第4週 韓国ドラマ話題性ランキング トップ5
-
チェ・イェナ、4thミニアルバム「Blooming Wings」のショーケースに出席!(PHOTO16枚)
-
コン・スンヨンら、チャンネルA新ドラマ「旅屋おかえり」の制作発表会に出席!(PHOTO34枚)
-
【全59選】ツウは見逃せない!25年8月 各CSチャンネルで楽しめる「珠玉の韓国ドラマ」放送ガイド
-
日本の韓ドラファンも大注目!2025年上半期を盛り上げた韓国俳優7人「次作」まとめ
-
夏本番におすすめ!来週(8月4日~) 日本のテレビで観られる「胸キュン必至」韓国ドラマ4選
-
うちの地元でも見られる!? 25年8月 日本の地上波・ローカル局で観られる韓国ドラマ5選
-
SAY MY NAME「音色妖精」ドヒが堂々の1位!2025年上半期の人気女性アイドルに輝く
-
ユン・ゲサン & キム・ヨハンら、SBS新ドラマ「TRY 〜僕たちは奇跡になる〜」の制作発表会に出席!(PHOTO29枚)
-
aespa ウィンター「POLO RALPH LAUREN」のイベントに出席!(PHOTO8枚)
-
残りわずか!7月31日にNetflixで配信終了迎える韓国ドラマ&映画5選
-
近年のブロックバスター!今週末(8月1日~)日本のテレビで観られる「超大作」韓国映画3選
-
“ストーブリーグ”の後継作品「TRY」が放送スタート!25年7月第4週 最新韓国ドラマ視聴率ランキング
-
IU、仁川空港の税関広報大使 就任式に出席!(PHOTO6枚)
-
【視聴率】気になる滑り出しは?最新韓国ドラマ4作の成績表と視聴者反応
-
「パイン ならず者たち」のヒットで注目の的に!ディズニープラス 2025年下半期の韓ドラ4選
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。