世界中を魅了したNetflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『イカゲーム』が、46日ぶりに王座を明け渡すことになった。本作に代わり王座に輝いたのは、世界的な人気を誇るPCオンラインゲームのアニメーションドラマだという。
世界中を魅了したNetflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『イカゲーム』。
配信後、他の追随を許さずに首位を独走してきたが、46日ぶりに王座を明け渡すことになった。

トップを独走していた、Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』(画像出典:韓国Netflix)
『イカゲーム』から王座を奪ったのは、Netflixオリジナルアニメーションシリーズ『Arcane(アーケイン)』。
この作品は、PCオンラインゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』をベースにした、米ライアットゲームズ制作のアニメーションドラマ。

人気ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』をベースにした『Arcane(アーケイン)』(画像出典:Netflix Korea)
原作ゲームの世界を舞台に、人気キャラクターのヴァイとジンクスらが、どのように現在のゲームの中の姿になったかを描き、繁栄した裕福な都市のピルトーヴァーと地下都市ゾウンの間で、熾烈なかけ引きが緊張感を高める。ゲームファンでなくてもストーリーを楽しめるというのが制作会社側の説明だ。

王座を譲ったとは言え、その人気は健在(画像出典:Netflix Korea)
一方、今年9月17日に公開された『イカゲーム』。
このドラマは、456億ウォン(約42億円)の賞金が懸かったサバイバルゲームに参加した人々が、最後の勝者になるために命懸けでゲームに挑む姿を描いたデスゲームストーリーだ。
主人公のギフン(イ・ジョンジェ)などの登場人物を通じて、リストラ、学歴社会、脱北者問題、暴力団、外国人労働者問題などが現実と似ており、その点でも話題になった作品。
ドラマに登場する”だるまさんが転んだ”や”型抜き”、”ビー玉”などの馴染みのあるゲームから、緑色のジャージ姿などの衣装も世界的に人気を集め、韓国ドラマブームを巻き起こした。
公開から約1週間後の9月23日に、『イカゲーム』はNetflixドラマ部門で1位を獲得。これ以来、トップを守ってきた本作は、4週間で1億4200万人以上が視聴し、Netflixシリーズ過去最多の興行作品となった。
また、ドラマに出演した俳優のイ・ジョンジェをはじめ、パク・ヘス、チョン・ホヨン、ウィ・ハジュンなどが世界的な人気を集めるほど、世界中でシンドローム級の人気を誇っている。

作品のヒットにより、主演俳優たちにも人気が集中!(画像出典:韓国Netflix)
その加速した人気は、世界的なイベントでも見て取れる。
今年のハロウィンでは『イカゲーム』のキャラクターに扮する人が世界中に溢れていたようだ。
ドラマでは、ゲーム参加者が緑色のジャージを着用し、運営側のスタッフはピンクのジャンプスーツにマスク姿となっていた。ドラマ人気に加え、誰でも真似しやすいことからハロウィンの仮装でも多くの人気を呼ぶことに。まさに”好タイミング”である。
猛スピードで世界を席巻した『イカゲーム』は、ストーリー展開はもちろん、ハロウィンといったイベントのタイミングも重なり、世界中を熱狂させてきた。だが、数カ月に渡り王座に君臨していた『イカゲーム』もその象徴性が終焉を迎えたようだ。
しかし、先日行われた『イカゲーム』のプロモーションイベントにて、作品のメガホンを取ったファン・ドンヒョク監督が「シーズン2に対するたくさんの要求や関心があり、また多くの人々に愛されたので、シーズン2を制作しない訳にはいかないと思う」と言及している。
制作がいつになるのかは不明だが、『イカゲーム』のシーズン2が世界を魅了する日も近いだろう。
一方、現在、『イカゲーム』の世界順位は2位となったが、日本をはじめイタリアやパキスタン、インド、南アフリカなど17カ国では依然として1位に鎮座している。不動の人気を持つ本作、続編の公開に早くも期待を寄せられている。
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。