7人組ボーイズグループBTS(防弾少年団)が、世界的に注目を浴びるようになったことで、欧米ではテレビやラジオ番組でアジア人を卑下するような人種差別発言が顕著に目立つようになっている。今回は、ドミニカ共和国のラジオ番組出演者が、「BTSは中国版バックストリート・ボーイズ」と呼ぶなどし、ファンが謝罪を要求している。
K-POPを、世界が認める音楽ジャンルに成長させる立役者となった、7人組ボーイズグループBTS(防弾少年団)。

7人組ボーイズグループBTS(画像出典:BTS公式FaceBook)
“BTS”というグループ名がアジアを超え、欧米、中南米と世界に広がりを見せたことで、ARMY(アーミー:BTSファンの名称)が一気に増加、しかし同時に、彼らの人気を見下したり皮肉を言う者も急増している。
そして最近、海外のテレビやラジオ番組で、彼らに言及しながらアジア人を卑下するような人種差別発言が、たびたび問題となっている。
アメリカのYahoo!ニュースをはじめとする海外メディアによると、今月17日、ドミニカ共和国のラジオ番組『Esto no es radio』で、複数の出演者がBTSについて言及。彼らを指して「若い女性の宗教だ」と発言したという。
またある人物は「BTSは中国版*バックストリート・ボーイズだ」と言い、韓国ではなく中国を強調。女性MCはルックスについて「アメリカ人に見えるように整形手術をした」と、顔を指で触りながら主張するなど、BTSの人気に対して国籍、外見などで無差別に嘲笑した。
*バックストリート・ボーイズ(Backstreet Boys):1993年に結成され、90年代に世界中で絶大な人気を集めたアメリカの5人組ボーイズグループ。
このラジオ放送の内容が広く知られると、多くのARMYは数々の差別発言に「21世紀に聞く言葉とは思えない」と憤慨。SNSを通じて、”#StopAsianHate(アジア人への憎しみを止める)”や”#XenophobiaIsNotHumor(外国人嫌悪はユーモアではない)”などを使用しながら、ラジオ局に対して人種差別発言を含め謝罪を要求した。
SNS上で、自国の番組が物議を醸していることを知ったドミニカ共和国の外交部次官、ホセ・フリオ・ゴメス氏は、公式ツイッターで「私たちは国際的な不名誉運動の犠牲者になることはできない。ドミニカ人はこのような人たちではない」とコメント。
またラジオ番組の制作陣も「人種差別的な発言をするつもりはなかった」と謝罪した。

これまで数々の人種差別被害に遭ってきたBTS(画像出典:BIGHITミュージック)
BTSは、以前より人種差別を何度か経験している。
2017年、『ビルボード・ミュージック・ アワード(BBMAs)』で、”トップ・ソーシャル・ アーティスト賞”を受賞した際「このアジア人たちがいったい誰なのかまったく知らない。知りたくもない」などと、SNS上で人種差別発言が相次いだ。
また昨年2月には、ドイツのラジオ放送でMCがBTSを”彼らは新型コロナウイルスみたいなものだ”と卑下。メキシコのテレビ番組『Farandula 40』では、2人の司会者が容姿批判に加えてセクハラ発言をし、オーストラリアの公営放送Channel9のニュース番組『20toOne』の男性司会者は「私は彼らの名を聞いたことがない。本当にイマイチだ」と揶揄するなどしている。
(関連記事)BTS 人種差別は現実になるか? グラミーが恐れるアメリカ人の声
彼らはこのようなアジア諸国に対する差別に対して、今年3月に批判声明を発表。
「私たちは人種差別に反対します。私たちは暴力を非難します。あなたと私、そして私たち皆は尊重される権利を持っています」と強調した。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
編集部おすすめ記事
-
IUとASTRO チャウヌが魅せた“青春の静かな奇跡”「美人」MVが語る新しい愛の形
-
aespaカリナのファッションが軽率?一方で「性的侮辱を受けたから当然」という声も
-
AtHeart、プレデビュー曲「Good Girl」で予測不能な中毒性・・K-POPに新たな衝撃
-
ONEUS ファヌン、音と動きがひとつになる瞬間・・ソロデビュー曲「RADAR」で魅せる新境地
-
“緊張感の中の自由” ITZY、新アルバムのコンセプトでカムバック期待最高潮
-
“輝き”は世界級!BABYMONSTER ルカ「K-POP日本人女性メンバー」アンケートで5カ月連続1位
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
KiiiKiii & UNIS「ALL LOUD KT POP」に出演するため台湾へ出国!(PHOTO13枚)
-
IVE「ALL LOUD KT POP」に出演するため台湾へ出国!(PHOTO12枚)
-
aespa ジゼル、ブランド「LOEWE」のイベントに出席!(PHOTO10枚)
-
BOYNEXTDOOR テサン & ウナク、ブランド「LOEWE」のイベントに出席!(PHOTO9枚)
-
キム・ソンホ、ブランド「LOEWE」のイベントに出席!(PHOTO9枚)
-
イ・ミンジョン、ブランド「LOEWE」のイベントに出席!(PHOTO5枚)
-
近年話題の注目作品が多数!6月配信開始 VOD韓国映画10選
-
韓国ドラマの思わぬ楽しみ方!観るだけで満腹「韓国料理」が堪能できる作品5選
-
「第2次韓流ブーム」タイムカプセル開封!2010年人気韓国ロマンスドラマ どこで観られる?
-
“輝き”は世界級!BABYMONSTER ルカ「K-POP日本人女性メンバー」アンケートで5カ月連続1位
-
トラウマを抱える大人へ贈る童話‥放送から5年、もう一度観たい韓ドラ「サイコだけど大丈夫」
-
現場では“天使”と呼ばれていた?イ・ジェウク×チョ・ボアの「呑金/タングム」姉弟ケミに注目
-
パク・ボゴム & キム・ソヒョンら、JTBC新ドラマ「グッドボーイ」の制作発表会に出席!(PHOTO31枚)
-
“緊張感の中の自由” ITZY、新アルバムのコンセプトでカムバック期待最高潮
-
AtHeart、プレデビュー曲「Good Girl」で予測不能な中毒性・・K-POPに新たな衝撃
-
IUとASTRO チャウヌが魅せた“青春の静かな奇跡”「美人」MVが語る新しい愛の形
-
ASTRO チャウヌ、7月28日入隊へ──陸軍軍楽隊で新たな一歩
-
うちの地元で観られるかも?6月に地上波・ローカル局で放送予定の韓国ドラマ8選
-
独占ゆえに見逃せない──6月第1週(1日~7日)に配信開始スタートの韓国ドラマ3選
-
ONEUS ファヌン、音と動きがひとつになる瞬間・・ソロデビュー曲「RADAR」で魅せる新境地
-
BTS J-HOPE、新しいカタチで感動を──7月11日発売 NFCアルバム「Charm of HOPE」とは?
-
EUNJUN(AIMERS)主演&OST担当のBLショートドラマ「君だから」が話題に!
-
【単独インタビュー】ユン・チャンヨン、子役から主演俳優へ――“演技と謙虚さ”で歩んできた10年と今
-
大河からトレンディーまで!来週(6月2日~) 日本のテレビで観られる韓国ドラマ「時代劇」5選
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。