新型コロナウィルスによる『巣ごもり』需要の恩恵を受けたVODの中で高い知名度を誇る”Netflix”。そして現在世界各国から高い関心を集めている韓国ドラマや映画などの”K-コンテンツ”。この二つの成功の理由を世界各国の有力メディアはこう報じているという..。
「Netflixで配信される韓国ドラマにハマっています!」
ちょっとした流行語にもなっているように思える人も少なくないだろう。
新型コロナウィルスによる『巣ごもり』需要の恩恵を受けたとされるVOD(ビデオ・オンデマンド)プラットフォーム。その中でも高い知名度を誇るのがNetflix(ネットフリックス)であろう。
映画・映像・マーケティング・ホームエンタテイメントなどの分析を行っているGEM Partnersの調査によると、2018年は8.4%で市場シェア6位だったNetflixが、2019年は13.8%まで増加し、日本におけるVOD市場を席巻した。その勢いは、世界が新型コロナウィルスに襲われた2020年にも衰えることを知らず、むしろ拡大している模様だ。
(※2019年動画配信市場のシェア:1位Netflix(13.8%)、2位DAZN(11.2%)、3位Amazonプライム・ビデオ(10.9%)、4位U-NEXT(10.7%)、5位Hulu(10.5%)、6位dTV(9.7%))
Netflix好調の背景には、韓国ドラマや韓国映画など、いわゆる『K-コンテンツ』の躍進も一役買っている。
本国で高い人気と話題性を獲得した韓国ドラマや映画が、タイムラグを感じさせないほどのスピードで日本をはじめ世界でも公開されているのだ。
DVDレンタルがメインだった時代に比べると、驚きの速さで韓国の人気ドラマが手軽に見られる時代が到来した。
『K-コンテンツ』に注がれる世界各国の高い関心は、韓国でも話題となっている。
韓国媒体『WIKITREE』は、5月12日「Netflix、K-コンテンツが海外視聴者から熱い反応を得ている理由(넷플릭스, K 콘텐츠가 해외 시청자들에게 반응이 뜨거운 이유)」と題した記事を通じて、世界各国の有力メディアの分析を紹介している。
Netflixと韓国ドラマの成功は、韓国のコンテンツ・プロバイダーの数年間に渡り重ねてきた努力と『良質なコンテンツは世界のどこでも愛される』というNetflixの信念の産物であると切り出したWIKITREEは、エンターテイメントの本場--アメリカの反応から紹介を始めた。以下はその紹介文だ。
「アメリカのオンラインメディア・オブザーバー(Observer)は、ストリーミングサービス情報サイト’リルグッド(Reelgood)’の資料を引用し、米国内の自宅隔離期間(3月21日~27日)に最も多く視聴されたNetflixコンテンツTop10を公開した。 記事によると、テレビシリーズ部門で’愛の不時着’と’キングダム’がそれぞれ6位と9位になった」
次は日本。以下はその紹介文。
「日本の朝日新聞は、最近日本で大きな人気を集めている韓国ドラマを集中的に紹介し、最近Netflixを通じて自宅で韓国ドラマや映画を楽しむ日本人が増えたと分析した。 Netflixが毎日公開するデイリーランキングによると、’愛の不時着’、’梨泰院クラス’、’ザ·キング:永遠の君主’などが、日本の視聴者から愛されており、停滞していた日本での韓流ブームが、Netflixとともに再燃すると密かに囁かれている」
アジアのスターマーケットに欠かせない存在であるシンガポールの反応も紹介した。
「シンガポールの日刊紙ストレーツ·タイムズ(The Straits Times)は’止まらない韓国ドラマの人気(The unstoppable rise of K-drama)’という記事を掲載し、韓国ドラマの人気と競争力にスポットライトを当てた。 同記事はNetflixオリジナルシリーズ’キングダム’のキム·ウンヒ作家のインタビューを通じて、韓国ドラマ普及においてVODストリーミングサービスの役割が最も大きかったと強調した」
ストレーツ·タイムズは、Netflix Koreaのキム・ミニョン総括VPの言葉を引用し「Netflixとコラボする韓国の監督と作家が創作の自由を通じて、今まで作れなかったストーリーを披露できるようにサポートしている」と、『創作の自由』を保障し支援するNetflixのコーポレートスピリッツも紹介。
いつでも、どこでも見られるVODストリーミングサービスは、『CM』や『番組編成』といった制約にとらわれない。更に潤ってきた資金力で、Netflixがどれだけ韓国ドラマや映画を支援していくか..その『蜜月な共生の道』から目が離せない。
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