- 数々の人気ドラマに出演している、女優オ・ユナには、自閉症の息子ミンくんがいる。
- テレビ番組やSNSを通じて、彼との日常生活を公開しているオ・ユナ。
- 過去には、ミンくんが接客に挑戦する一日食堂を運営し、障がいのある子どもを持つ親に向けてメッセージを送っている。

自閉症の息子との生活を公開している、女優オ・ユナ (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
“モダン泥沼劇”として話題のドラマ『仮面の女王(Channel A)』に出演している、女優オ・ユナ。
このドラマは、成功した人生を歩む3人の女性の前に、昔の友人が現れて展開していく、嫉妬と欲望に満ち溢れた復讐劇。昔の友人には、10年前に3人がついた嘘により殺人犯となった過去があり、劇中では仮面に隠された真実と本性が明らかになっていく。
主演を務めるのは、日本でも“キム・サムスン”として有名な女優キム・ソナ。劇中で弱者を弁護するセレブのスター弁護士、ド・ジェイ役を演じている。
オ・ユナは、殺人犯にされた元友人のコ・ユナ役。事件後、アメリカで家庭を築き、幸せを取り戻すように見えたが、消えた娘を取り戻すために戻り、10年前に自身を捨てた友人たちを利用するという重要な役柄。
彼女は『一度行ってきました(KBS2/2020)』『恋のトリセツ〜フンナムとジョンウムの恋愛日誌〜(SBS/2018)』『師任堂(サイムダン)、色の日記(SBS/2017)』『オー・マイ・クムビ(KBS/2016)』など、多様な作品で実力を発揮してきた。
プライベートでは、2007年に結婚し、長男を出産したが、2015年に離婚。現在はシングルマザーとして、女優と育児に奮闘中だ。
オ・ユナは、韓国で“ミンくんのお母さん”としても、よく知られている。
ミンくんは、自閉症。彼女は息子に発達障害があることを公表し、SNSやテレビ番組などを通じて日常生活を公開している。
2021年に、親子で出演したKBSの番組『新商品販売-ピョンストラン』では、自身と同じ障がい児をもつ親御さんへメッセージを伝えた。

接客に挑戦中のミンくんと、裏でその様子を見守るオ・ユナ (写真提供:KBS)
番組では、当時15才だったミンくんと共に、一日食堂「カタツムリ食堂」を運営する姿が放送された。
オ・ユナは、“待つことが必要だ”という意味を込めた「カタツムリ食堂」を運営する理由について、「“なぜ私にこんなことが起きたの?”と考える保護者が多く、私もそうだった」「そのような気持ちを、少しでも慰めてあげたいから」と思いを打ち明ける。
そして「あきらめず、挫折せずに子どもを育てれば、私たちの希望と願いのように、子どもたちは変わることができるという話をしてあげたい」と伝えた。
この日ミンくんは、食堂でお客さんにメニューを持って行ったり、食べ物を運ぶなど、接客に挑戦。
最初は見知らぬ空間で、しかも見知らぬ人がいる環境ということもあり、なかなかうまく接客できない様子だったが、徐々に適応していく。
息子を信じながらも心配していたオ・ユナは、思ったよりもうまくやり遂げる息子を見て安心した様子。
そして時間が経つにつれ、息子の成長ぶりに驚いた彼女は「私の期待以上によくやってくれて、むしろ私がミンを過小評価したのではないかと思った」と喜びを表わした。
彼の奮闘をスタジオで見ていたイ・ヨンボクシェフは「ユナさんが、ミンを世の中から引き出したのがとても良かったようだ。社会性が本当に良くなった」と感動した様子で話す。
食堂には、ミンくんに水泳を教えた、元オリンピック選手のパク・テファンも訪れた。
彼は「ミンと水泳した後、たくさんの連絡が来る。障がい者の友だちからも連絡が来て、ミンに感謝している」とし「僕にできる領域を越えたことであり、それはミンが変えたこと。まだ障がい者に対する壁が高すぎるが、僕もプールに限っては、その壁を下げるのに役に立ちたい」と伝えた。
オ・ユナが自閉症のミンくんとの日常を公開したことは、世間から多くの反響があったようだ。
そして今では、2人の生活をたくさんの人が見守っており、オ・ユナはSNSで、ミンくんの日々の成長を発信中。先日は、彼が水泳大会で平泳ぎ1位になったことを報告している。
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