北京五輪の感動と興奮が覚めないうちに見ておきたい!実話を基にしたスキージャンプの感動作をご紹介する。

熱戦が繰り広げられている北京冬季五輪に、テレビに釘付けの人も多いだろう。

様々な種目が目白押しだが、韓国のスキージャンプの歴史が浅いことは意外に知られていない。

その草創期には素人同然の選手たちとコーチが奮闘しながらチームを築き上げた歴史があることをご存知だろうか。

そこで今回は、韓国スキージャンプチーム結成秘話をコミカルに描いた韓国スポーツ映画の金字塔『国家代表!? (2009)』を紹介しよう。

スポーツ映画『国家代表!? (2009)』

スポーツ映画『国家代表!? (2009)』(画像出典:Daum映画)

実話を基にしたスキージャンプ映画

舞台は1996年、リゾート地・茂朱(ムジュ)郡。

この地に冬季オリンピックを招致することを目指し、スキージャンプのナショナルチームが結成されることになったが、国内のスキージャンプの競技人口はゼロに等しい状況。

そこで集められたのは、冴えない訳ありの青年たち。

画像出典:Daume映画

監督までが素人という状況下、独自の練習法で少しずつ成長していく選手たち。しかし当初の目的だった茂朱群への五輪招致は失敗し、チームは解散を迫られることに。

そんな中、長野冬季五輪への出場権を手にした彼らは、目的を果たせなかった悔しさと応援してくれた人たちのため、長野の空を舞うことを決意する。

画像出典:Daume映画

1998年の長野五輪と言えば、日本のスキージャンプ男子団体は金メダルを獲得し、大きな感動を呼んだ年である。

本作は、その裏側で弱小だった韓国チームが五輪に初出場した裏側に迫る”ほぼ実話”の物語とあって、日本人も感動必至の一作だ。

さらに本作は「スポーツが題材だと大ヒットしない」と言われていた韓国映画界において、800万人を超える観客動員数を記録し大ヒットに‥韓国人さえ知らなかったストーリーが、多くの人の心を掴み、話題作となった。

ナショナルチームの整備に繋がる

ちなみに、実際の1998年の長野五輪では、韓国スキージャンプ男子団体チームは最下位に沈んだが、初出場にして大奮闘した彼らの姿に韓国国内が注目。

その結果、見事にナショナルチームとして正式な整備が始まり、素人同然だった彼らの奮闘と努力が実を結ぶ結果となった。

そしてご存知の通り、韓国は2018年、平昌(ピョンチャ)ンで冬季五輪開催の悲願を達成した。

主演を務めたのは、今では韓国を代表する映画スターとなった俳優ハ・ジョンウ。

当時出演したサイコスリラー映画『チェイサー (2008年)』の大ヒットと演技力への評価も追い風となり、大学の先輩に当たるキム・ヨンファ監督によって主演に起用された。

後にハ・ジョンウとキム監督は、映画『神と共にシリーズ(第一章2017・第二章2018)』で再タッグを組み、こちらも韓国映画史に残るビッグヒットを記録している。

ハ・ジョンウと言えば、様々な作品で”絶対にあきらめない男”を演じ、人間臭さとタフなマインドで苦難を乗り越えていく姿は、今や韓国映画の定番になっているほど。本作においても、その姿は健在だ。まだスターダムを駆け上る途中の若き日の彼の熱演にも注目したい。

作品のクライマックスは、本番さながらの五輪の舞台が再現され、競技シーンでは実際の選手がジャンプを披露。緊張感と感動がこみ上げる競技シーンも見逃せない。

画像出典:Daume映画

続編は女子アイスホッケーをテーマに

本作から7年後、『国家代表!? 2』として女子アイスホッケー選手団の奮闘を描いた映画『プロミス~氷上の女神たち~ (2016)』も製作されている。

演技派女優スエと、『パラサイト 半地下の家族』で注目を集めたパク・ソダムがヒロインを務めた。演出や設定は『国家代表!?』から一新されたが、弱小チームの奮闘と共に、北朝鮮と韓国に引き裂かれたアイスホッケー選手の姉妹の対決は、『国家代表!?』以上の盛り上がりを見せている。ぜひこちらもチェックして欲しい一作だ。

いかがだろうか。北京五輪の興奮と感動が覚めない人に、ウィンタースポーツを題材にした映画を見てみたくなった人にぜひおすすめしたい作品たちだ。


『国家代表!?』予告ティーザー(動画出典:Youtube Kinolights)




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