ヨン・ウジンとイ・ジウン(IU)他、豪華キャストが共演! 韓国版『ジョゼと虎と魚たち』の、キム・ジョングァン監督最新作『夜明けの詩』が2022年11月25日(金)より、全国公開することが決定。今回は本作に、“想い出を燃やす編集者・ユジン”として出演した、実力派俳優ユン・ヘリに注目したい。
映画『夜明けの詩』が、11月25日(金)より、全国公開される。

今韓国俳優界でも注目度の高いヨン・ウジンとIUが共演する映画『夜明けの詩』。((c) 2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved)
まだ冬が残るソウル。小説家のチャンソク(ヨン・ウジン扮)は、7年ぶりにイギリスからソウルに帰国する。喫茶店で時間を失くした女(イ・ジウン扮/IU)と出会う場面から、ストーリーが紡がれていく。
そして、想い出を燃やす編集者、希望を探す写真家、記憶を買うバーテンダーといった、心に深い葛藤を抱えながらも人生を歩み続ける、4人との出会いを経て、チャンソク自らも心に閉ざしてきた記憶と向き合い始めた――。
主演を務めるのは、Netflixドラマ『39歳』、映画『愛に奉仕せよ』といった話題作に出演し、柔らかい眼差しや深みのある演技力で、観客を魅了する“ロマンス職人”ヨン・ウジン。
共演は、第75回『カンヌ国際映画祭』コンペティション部門で2冠に輝いた、是枝裕和監督の最新作『べイビー・ブローカー』に出演し、6月にはプロモーションで6年ぶりに来日を果たしたイ・ジウン(IU)。
彼女は『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』で主演を務め、その演技に惚れ込んだ是枝監督が『ベイビー・ブローカー』への出演を熱望した逸話を持つ。

IUは女優イ・ジウンとして着々とフィルモグラフィーを重ねている。((c) 2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved)
さらに、韓国の名バイプレイヤーとして名を馳せるキム・サンホ(『ビューティー・インサイド』)はじめ、イ・ジュヨン(『サムジンカンパニー1995』)、ユン・ヘリ(『ジョゼと虎と魚たち』)ら演技派俳優が集結。
生と死、時間、記憶という深遠なテーマを、観る者たちの心に寄り添う癒しの物語に昇華させた。
本作の主人公、小説家のチャンソクは時間を失くした女、想い出を燃やす編集者、希望を探す写真家、記憶を買うバーテンダーといった人々との出会いを経験して、身につまされる経験談や対話を重ねていく。
今の時代を生きるすべての人に寄り添う、ヒーリングストーリーとなっている本作だが、魅力を最大限に引き出しているのは、実力派俳優たちの演技力だと断言したい。
ユジンを演じる時、コンセプトを1つ決めて臨みました
今回“想い出を燃やす編集者・ユジン”という役を演じた、若手実力派俳優ユン・ヘリにスポットライトをあてる。

“想い出を燃やす編集者・ユジン”を演じたユン・ヘリ((c) 2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved)
ユジンは、チャンソクの大学の後輩で、出版社で働いている為チャンソクの小説の出版を手伝っている。
「先輩の新作は、フィクションだとは思えません。主役は先輩ですよね」と率直な意見を言い合える関係性であり、良きビジネスパートナーいう存在だ。
冬のソウルの街を歩きながら、小説について他愛もない会話を続けていると、次第に日が暮れていく。誰もいない公園で、たばこを吸うユジンは、インドネシアから留学に来ていた元恋人との思いがけない喪失の体験を打ち明け始める‥。
その話に耳を傾けるチャンソクは、自身の境遇と重ねながら、抱えている悩みを解き放つヒントとして捉えていく。
ユン・ヘリは、インディーズ映画を中心に活躍する女優で、ドラマ『賢い医師生活(2020)』『賢い医師生活2(2021)』や、本作のメガホン取るキム・ジョングァン監督の『ジョゼと虎と魚たち(2020)』に出演して注目を集めた。

『夜明けの詩』場面写真。((c) 2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved)

『夜明けの詩』場面写真。((c) 2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved)
本国で開かれた制作会見に出席した際、本作のシナリオを読んだ感想をこう明かしている。
「シナリオを初めて読んだ時は、キム・ジョングァン監督の『窓辺のテーブル 彼女たちの選択』を観たときと同じ、特徴的な話し方があるなと感じました。ユジンというキャラクターを考えた時、若者たちが話す言葉より少し成熟した、大人の雰囲気が必要だと思いました。歩きながら言葉を交わすストーリーの中で、淡々と自分の話をする為、どうすれば観客に心地良い言葉として伝える事ができるだろうか、とたくさん悩み演じました」と、真剣に役柄と向き合ったと答えてくれた。
また、主演であるヨン・ウジンの印象を問われると「ユジンを演じるにあたり、演技のコンセプトを一つ決めて臨みました。大学時代に、ヨン・ウジンさん演じるチャンソクを好きだったという設定を、勝手に作ったんです。なので演じる時、“あの時の先輩と、少し印象が変わったな”と気付く目線を持てました。その演技に没頭させてくれたヨン・ウジンさんは、本当に素敵な俳優だと思います」と、ユジンのように素直な感想を述べている。
主人公チャンソクとの出会いを、振り返ってほしいという記者からの質問を受けると「チャンソクに会い、ユジンは清々しく楽な気持ちになったと思います。劇的な変化ではなくとも、会って良かったなと心がじんわり温かくなったはずです」と、本作のテーマである“出会い”という部分に触れ、自身が演じたユジンという役柄を紐解いてくれた。
『夜明けの詩』
出会いと別れ、そして深く胸に刻まれた記憶。観る者すべてに寄り添うヒーリングストーリー
まだ冬が残るソウル。小説家のチャンソクは、イギリスから7年ぶりに帰ってくる。
時間を失くした女、想い出を燃やす編集者、希望を探す写真家、記憶を買うバーテンダー。
心に深い葛藤を抱えながらも、人生を歩み続ける4人との出会いを経て、チャンソク自らも、心に閉ざしてきた記憶と向き合う時がきたー。
【スタッフ・キャスト・作品情報】
監督:キム・ジョングァン『ジョゼと虎と魚たち』
出演:ヨン・ウジン『39歳』『愛に奉仕せよ』/イ・ジウン(IU)『ベイビー・ブローカー』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』/キム・サンホ『ビューティー・インサイド』/イ・ジュヨン『サムジンカンパニー1995』/ユン・ヘリ『ジョゼと虎と魚たち』
2021年/韓国/韓国語/82分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:아무도 없는곳/英題:SHADES OF THE HEART/字幕翻訳:深田あゆみ/配給:シンカ/(c) 2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved
公式HP:https://synca.jp/yoakenouta/
Twitter:@SYNCA_asia
Instagram:@synca_creation
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