世界中から喝采を浴び、日本でも大ヒット上映中の韓国映画「パラサイト」。‘第92回アカデミー賞(オスカー)’で作品賞をはじめ6部門にノミネートされている作品だ。韓国ではいまオスカー授賞式への参加について感心が高まっている。だが、‘「パラサイト」の息子’こと、チェ・ウシクの不参加が報じられ…。その理由が明らかになった。

日本でも大ヒット上映中の韓国映画「パラサイト」。

オスカー獲得なるか?映画「パラサイト」

オスカー獲得なるか?映画「パラサイト」(画像出典:パラサイトHP)

監督ポン・ジュノと俳優ソン・ガンホが4度目のタッグを組み、いま世界が直面している格差社会に対して警鐘を鳴らした作品だ。
ポン・ジュノ監督の独特の視点で描かれ、ユーモア、サスペンス、アクションと盛り込まれた本作は、まるで3本もの映画を観たかのような衝撃を受けるという。

本作は、2019年カンヌ国際映画祭の最高賞‘パルムドール’を受賞し、第92回アカデミー賞(オスカー)では‘作品賞’をはじめ、‘監督’‘脚本’‘編集’‘美術’‘国際映画賞’など6部門にノミネートされ、今回‘作品賞’を受賞すれば、外国語の映画として初の快挙を成し遂げることでも注目されている。
また、オスカーの前哨戦と言われる「SAGアワード(全米俳優組合賞)」では、最高賞である‘アンサンブル・キャスト賞’を受賞。外国映画が受賞したのは史上初のことだ。

このような数々の輝かしい賞を受賞した映画「パラサイト」はオスカー獲得なるか!?

次回作は韓国にて2月公開!大注目俳優のチェ・ウシク

次回作は韓国にて2月公開!大注目俳優のチェ・ウシク(画像出典:SOOPマネージメント)

来る2月9日(現地時間)、アメリカ、ロサンゼルス・ドルビー劇場で開催されるアカデミー賞授賞式。
ポン・ジュノ監督をはじめ、ソン・ガンホら主要キャスト陣の受賞シーンをこの目に焼き付けたいファンも多くいるだろう。

だが、「パラサイト」の‘息子’こと、チェ・ウシクが残念ながら不参加となってしまった。
世界中が注目し、韓国映画史上初の快挙を成し遂げるかもしれないこの大舞台に参加できない理由とは何であろうか。

それは、次回作「警官の血(原題 경관의 피)」(監督:イ・ギュマン)の撮影をこれ以上先送りにできなかったということ。
「警官の血」製作側によると、これまでチェ・ウシクに配慮し、トロント映画祭、SAGアワード(全米俳優組合賞)などに出席できるよう撮影日程を調整した。
しかし、チェ・ウシクが2月公開予定の映画「狩りの時間(原題 사냥의 시간)」の公開日程を消化しなければならず、これ以上撮影日程を調整するのは難しくなったという。

チェ・ウシクは「警官の血」製作側の配慮に感謝する一方、アカデミー賞の授賞式に出席できないことについては深い遺憾の念を吐露したという。

これまで、チェ・ウシクは「トロント国際映画祭」をはじめ「SAGアワード(全米俳優組合賞)」授賞式などにポン・ジュノ監督と共に出席し、喜びを分かち合った。
カナダ国籍のチェ・ウシクは流暢な英語力を持ち、現地の観客や関係者らに「パラサイト」を広めていた。
また、「SAGアワード(全米俳優組合賞)」授賞式では、ソン・ガンホらがチェ・ウシクに「君が英語で感想を言ってほしい」という動画が公開され話題を呼んだことも。

映画史上初の快挙を成し遂げられるかもしれない舞台に参加できないことはとても残念であろう。
だが、チェ・ウシクの観客の心を鷲掴みにする高い演技力なら、オスカーへの参加はそう遠くないはずだ。
「パラサイト」以降も出演作が目白押しの彼ならきっと成し遂げてくれるであろう。


映画「パラサイト」90秒予告(動画出典:BITTERSENDinc)

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