世界中にファンを持つ韓国俳優、イ・ビョンホンとソン・イェジン。彼らはともに国民的な人気を誇り、社会現象を巻き起こすトップスターの座に位置している。常に輝き続ける彼らの、興味深い共通点とは。

去る4日、新作映画『コンクリートユートピア』への出演が決定したイ・ビョンホン。
本作は、大地震で廃墟と化したソウルで、唯一残った”ファングンアパート”に生存者が集まることから始まる物語を描くスリラー劇だ。

イ・ビョンホンは、危機的な状況の中で優れた決断力と行動力を持ち、ファングンアパートの先頭に立つ住民の代表、ヨンタクを演じる。

イ・ビョンホン

俳優、イ・ビョンホン(画像出典:イ・ビョンホン公式Instagram)

共演に、パク・ソジュンとパク・ボヨン、演出は映画『隠された時間』のオム・テファが担当し、2021年のクランクインを目標に準備を進めているとのことだ。

今年公開された『南山の部長たち』、ソン・ガンホとの共演で話題を集めた2021年公開予定の『非常宣言』に続き、早くも新作への出演を決め意欲的に活動しているイ・ビョンホン。

一方、日本をはじめ世界中で絶大な人気を博し、一大ムーブメントとなったドラマ『愛の不時着』。
主演を務めた女優のソン・イェジンも、イ・ビョンホンと同じように精力的にフィルモグラフィーを重ねている女優だ。

ソン・イェジン

女優、ソン・イェジン(画像出典:ソン・イェジン 公式Facebook)

コンスタントに活躍を続ける俳優、イ・ビョンホンとソン・イェジンの共通点を探ってみた。

主演級俳優の上にあるのが、”トップスター”

イ・ビョンホン、ソン・イェジンの名を聞けば、さまざまな代表作が思い浮かぶ。
純愛、スリラー、アクション、コミカル‥と、あらゆるジャンルの作品で主演を務め、多くを不朽の名作と呼ばれるヒット作へと導いている。

主役を演ずるに匹敵する俳優のことを”主演級俳優”と呼ぶが、2人はさらにその上をいく”トップスター”の座に位置していると言える。
その理由は、あらゆるジャンルで主演として演じ切るのはもちろん、その作品やキャラクターを国民的な人気にのし上げ、さらには社会現象となるブームを巻き起こしているインパクトのある俳優だからだ。

“主演級俳優”である役者は一定数存在する。もちろん人気も知名度もあり、次回作への期待もされる有名な俳優たちだ。だが、僅かながらにトップスターの座に及ばないのは、圧倒的なカリスマ性、抜群の存在感と説得力、そして役者としてブレない軸など、スター性やオーラがまだ輝ききっていないからであろう。

“トップスター”であるイ・ビョンホンとソン・イェジンの2人は、これらのスター性が欠けることなく全て備わっており、その裏付けとして数多くのフィルモグラフィーが存在する。

ドラマ『愛の不時着』

不動の人気を誇るドラマ『愛の不時着』(画像出典:tvN)

現在、”トップスター”の座を守っているイ・ビョンホンとソン・イェジン。なぜ彼らの出演作がこれほどまでにヒットを重ねるのか。

作品を見極める選球眼を持っているから? それとも、運が良かったから?

もちろんそれらも少なからずあるだろう。
だが彼らは、これまでに積んできた努力とキャリア、持ち前のスター性で、自らの力でヒット作に導いているのだ。

彼らが出演した作品を観れば一目瞭然である。
どの作品にも彼らが出演しただけで、鮮やかに彩られ、絶対的な雰囲気で包み込む。深い余韻を持たせ、いつまでも色褪せずにいるキャラクターとストーリー。
これこそが”トップスター”と言われる俳優の、カリスマ性やスター性、そして努力が現れている証拠だ。

トップスターであり多作俳優である2人

俳優界をけん引するイ・ビョンホンとソン・イェジンであるが、彼らはその歩みを止めずに精力的に活動を続ける、トップスターでありながら多作俳優としても広く知られている。

トップスターだからと言って必ずしも次回作が大ヒットを記録するとは限らない。現にドラマや映画ともに過去数年の出演作を見ると、成功したものもあれば振るわなかった作品もある。

映画『南山の部長たち』

2020年公開『南山の部長たち』(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:ショーボックス)

イ・ビョンホンで言えば、『それだけが、僕の世界』(2018)、『白頭山』(2019)、『南山の部長たち』(2020)は大成功を収めた作品であるが、『シングルライダー』(2017)は、前者に比べるとそれほど興行が伸びなかった。

一方ソン・イェジンは、ドラマ『愛の不時着』(2019)を筆頭に、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(2018)、映画『Be With You ~いま、会いにゆきます』、『交渉』(ともに2018)は大ヒット作として多くの称賛を浴びたが、『悪いやつは必ず死ぬ』(2016)はそれほどの人気を集めなかった。

このように全ての出演作が成功を収める保証もない。
もしかしたら大コケ作品となってしまう可能性も十分にある訳なのだが、それを恐れずに精力的にフィルモグラフィーを重ねている彼ら。

イ・ビョンホンは1995年から映画を中心にコンスタントに出演作を重ね、ソン・イェジンも2000年からドラマとスクリーンを留守にすることなく行き来している。

次回作まで多くの時間を要したり、なかなか姿を現してくれないミステリアスなトップスターも存在する中、常に新しいキャラクターに挑戦し披露する彼らは、「会いたい」と願うファンの期待に応える、手本となる俳優と言えるだろう。

イ・ビョンホンとソン・イェジンともに、活躍を常に心待ちにしているファンが多く存在し、重ねられたキャリアが証明するように、類まれな才能も持ち合わせている。
さらに自身の力でヒット作へと導けるスター性を持つ彼らは、”トップスター”の座にふさわしい俳優と言えるだろう。