アメリカのドラマシリーズ『ウォーキング・デッド』で活躍した俳優のスティーヴン・ユァン。彼が映画『ミナリ』でアジア系アメリカ人の俳優として初の『アカデミー賞』主演男優賞候補に選ばれ、世界中の視線を集めている。(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

数多くの国際映画祭で絶賛の嵐となった、リー・アイザック・ジョン(チョン・イサク)監督の映画『ミナリ』。

本作は、『第93回アカデミー賞』の作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、音楽賞など6つの候補に選ばれた中で、スティーヴン・ユァンがアジア系アメリカ人俳優としては初のオスカー主演男優賞にノミネートされ話題を呼んでいる。

俳優スティーヴン・ユァンはアメリカ、韓国、日本と、多くの国でファンを持つ

アメリカ、韓国、日本と、多くの国でファンを持つ俳優スティーヴン・ユァン(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

スティーヴン・ユァンは韓国系アメリカ人俳優だ。彼の名が世に広まったのは、アメリカのドラマシリーズ『ウォーキング・デッド』だろう。
ゾンビがはびこるアメリカを舞台に、人間たちが生き抜いていく姿を描いたゾンビアクション劇で、スティーヴン・ユァンは韓国系アメリカ人のグレン・リー役でシーズン1~6に出演。没入感を高める演技を披露し、視聴者から多くの人気を得ている。

また、韓国でも活躍を見せており、ポン・ジュノ監督の『オクジャ/okja(2017)』や、俳優ユ・アインと共演したイ・チャンドン監督の『バーニング 劇場版(2018)』などに出演しており、韓国国民だけでなく日本の韓国コンテンツファンにもお馴染みの俳優だ。

スティーヴン・ユァンが出演する映画『ミナリ』は、希望を求めてアメリカに旅立った韓国人一家のとても特別な旅路を描いた作品だ。1980年代に、アメリカンドリームを夢見る韓国移民家族が、田舎で農場を作るストーリーで、スティーヴン・ユァンのほか、ハン・イェリ、ユン・ヨジョン、ウィル・パットン、アラン・キム、ノエル・ケイト・チョなどが出演している。

スティーヴン・ユァンは作品を撮影する間、まるで自分の話のようだとたくさん泣いたそうだ。彼は「これまではずっとアジア系俳優として何か作品で機能的な役割を果たしてこそ存在感を認められたが、『ミナリ』はそうではなかった」とし「まるで私と同じような人生が台本に書いてあった。それでやらなければと思ったし、撮影中たくさん涙を流した」とアメリカメディアでのインタビューで語っている。

映画で描かれているような壮大なアメリカン・ドリームを実際に掴んだ、スティーヴン・ユァン。来る4月25日(現地時間)に開催される『第93回アカデミー賞』ではさらなる夢を描くことが出来るのか。世界の映画ファンから多くの関心が寄せられている。







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