• 韓国ドラマ「新兵3」が人気スターの入隊を題材に軍隊内の葛藤や現実を描き、話題を呼んだ。
  • 上下関係や不合理をコミカルかつ感動的に描いた点が視聴者の共感を集めたようだ。
  • シーズン3は高視聴率で完結し、続編「新兵4」への期待も高まっている。
韓国ドラマ「新兵3」

韓国ドラマ「新兵3」画像出典=©ENA

韓国の男性にとって避けて通れない「兵役」という現実。それをリアルかつユーモラスに描いてきたドラマ「新兵」シリーズの最新作が有終の美を飾った。

2022年7月にスタートしたこのシリーズは、今年4月に放送された「新兵3」にて視聴率3.3%(韓国全国)、3.6%(首都圏)という好成績を記録し、TV統合話題性ランキングでも2位にランクインしたと伝えられている。

このシリーズの魅力は、何といっても韓国軍隊のリアルな描写にあるとされている。

軍特有の上下関係や、理不尽なルールに起因する誤解や摩擦、そして時折訪れる感動の瞬間をコミカルに織り交ぜながら描いており、視聴者の共感を呼んできたようだ。特に韓国社会において軍隊は“義務”であると同時に、“通過儀礼”のような意味合いも持ち、多くの人にとって避けて通れない経験であるだけに、ドラマのリアリティは視聴者の関心を強く引き寄せたという。

シーズン3では、特に“人気スターの入隊”というテーマが注目を集めた。

韓国の男性スターたちが国境を越えて世界的な人気を集めるなか、彼らが兵役中にどのような生活を送っているのかという点にファンの興味が集中しているようだ。

「特別扱いされているのでは?」「逆にいじめられているのでは?」といった声が絶えないが、「新兵3」はそうした疑問に、ある程度のリアリティを持って応えているように見える。

たとえば、スターであるがゆえに外部行事に頻繁に呼ばれたり、それを快く思わない部隊員たちの葛藤、またはその人気を利用しようとする上官の姿などが描かれており、「有名人が軍にいることで起こり得る理不尽な状況」を浮き彫りにしているとされている。これは単なるフィクションにとどまらず、現実のスター入隊にも共通する“影”の部分を反映しているのかもしれない。

劇中でグローバルスターチョン・セゲ役を演じているイ・ドンジュン

劇中でグローバルスターチョン・セゲ役を演じているイ・ドンジュン(画像出典=©ENA)

しかしながら、こうした重たいテーマだけでなく、シリーズ全体を通しての魅力のひとつに「キャラクターの親しみやすさと、そこから派生する笑い」があるようだ。不自然さのない状況コメディが散りばめられており、笑いと涙が自然に混じり合う演出は、視聴者にとって“日常にある感情”として受け入れられているという。

最終回では、主要キャラクターであるイルグ(ナム・テウ扮)が下士官として戻ってくる姿が描かれ、「新兵4」への布石として話題を呼んでいる。長寿シリーズ化を予感させるエンディングであり、ファンの間では早くも続編への期待が高まっているようだ。

韓国の兵役制度は、外国人にとっては理解しづらい部分も多いが、このドラマはその現実を知る手がかりとしても有益だと評価されている。韓国軍隊に馴染みのないグローバルファンにとって、スターの兵営生活を確認できる良い参考資料になるに違いない。

残念ながら、現在「新兵3」は日本国内での配信が行われていないが、前シリーズがVODや衛星放送で配信・放送されているので視聴をおすすめする。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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