• 韓国時代劇は高い人気を誇るジャンルの1つだが、ドラマに比べ映画はさほど注目を浴びることがない。
  • 映画には壮大なスケールをはじめ、1つの題材をとことん深堀りする独自の面白さがある。
  • 本記事では、ドラマでは味わうことの難しい魅力が詰まった時代劇映画を5つ紹介する。

韓国時代劇といえば、多くの人から愛されるジャンルの1つだ。

しかし圧倒的支持を得ているのはドラマのみ。同じ史劇であるにもかかわらず、なぜか映画になるとそこまで注目されることがない。

そこで本記事では、ドラマでは味わうことの難しい魅力が詰まった時代劇映画を5つ紹介する。

上映時間に制限があるため話題が分散するドラマとは異なり、題材が一点集中型で内容が濃厚、そのうえ壮大なスペクタクルで繰り広げられており、視覚的にも観る者を魅了すること間違いなし。

たった数時間の間に観客を別世界にいざなう魅力があり、ドラマにはない映画ならではの”ドラマ”が楽しめるラインナップとなっている。

王の運命 歴史を変えた八日間 (2015)

朝鮮王朝最大の悲劇と言われる、思悼世子(サドセジャ)の死を題材にした物語。

思悼世子が父で朝鮮第21代国王の英祖(ヨンジョ)によって米びつに閉じ込められ、徐々に意識を失っていく8日間という時間を追いながら、同時進行で彼が幼い頃から父と折り合いが悪くついにはこの世を去ることになった一連の事件の背景にあった親子関係について描いている。

数多くの作品で取り上げられてきた題材だが、本作の特徴はなぜ英祖が我が子を米びつに入れてしまったのか、どうしてそこまで父との関係が悪化してしまったのかを深堀したストーリーとなっており、その他の作品とは一線を画す。

小さな衝突がやがて大きな確執へと変化し、誰にも止められない哀切と愛憎の8日間の行方がぎゅっと詰め込まれた1作だ。

『王の運命 歴史を変えた八日間』

『王の運命 歴史を変えた八日間』(画像出典:naver movie)

●出演:ソン・ガンホ、ユ・アイン他

●現在視聴可能な動画配信サービス:
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王の運命 歴史を変えた八日間

王の涙-イ・サンの決断- (2014)

韓ドラ時代劇でお馴染みの登場人物、朝鮮第22代国王であるイ・サン(正祖)が暗殺の危機に晒された暗殺未遂事件をベースに、フィクションを交えたヒョンビン主演の映画。

事件が起こる24時間前から物語がスタートする構成となっており、その間回想シーンなど、イ・サンと彼の暗殺を目論む人々の人間模様が細かく描かれている。

暗殺に怯えていた王がどのような変身を遂げるのかにご注目。大雨の中繰り広げられるクライマックスの戦闘シーンは、映画ならではのスピード感と映像美を存分に楽しめ、従来のイメージを覆す肉体派で硬派なイ・サンをご覧いただける。

時代劇初挑戦とは思えない、ヒョンビンの熱演が光る作品だ。

『王の涙-イ・サンの決断-』

『王の涙-イ・サンの決断-』(画像出典:naver movie)

●出演:ヒョンビン、チョン・ジェヨン、チョ・ジョンソク、ハン・ジミン他

●現在視聴可能な動画配信サービス:
・U-NEXT
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・Hulu


王の涙-イ・サンの決断-

安市城 グレート・バトル (2018)

645年6月20日から約3カ月間に渡り、遼東半島の安市城で起こった高句麗と唐の戦闘”安市城包囲戦”をモチーフにした歴史アクション映画。

唐朝の第2代皇帝・太宗が率いる20万人の軍に、わずか5千人の兵で挑んだ伝説の武将と安市城の戦士たちの無謀ともいえる戦いが描かれている。決死の覚悟で挑み、見事奇跡の勝利を収めるストーリーは一見の価値あり。

また、215億ウォンもの制作費が投入されたブロックバスター時代劇で、壮大かつ迫力満点な戦闘シーンは圧巻。

キャストにはお茶の間でお馴染みのメンバーが名を連ねており、ドラマでは見られない彼らの新たな一面を存分に味わうことのできる作品だ。

『安市城 グレート・バトル』

『安市城 グレート・バトル』(画像出典:naver movie)

●出演:チョ・インソン、ナム・ジュヒョク、パク・ソンウン他

●現在視聴可能な動画配信サービス:
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・DMM TV
・クランクイン!ビデオ
・みるアジア


安市城 グレート・バトル

代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン (2017)

壬辰倭乱(文禄・慶長の役)を題材に、朝鮮第14代国王・宣祖(ソンジョ)が都を捨て明に避難、責任を押し付けられた若き世子・光海君(クァンへグン)が、お金をもらって他人の軍役を代わりに担う農民で構成された代立軍と共に協力し戦いに挑む歴史アクション。

暴君で有名な光海君をこれまでとは全く異なる不運の人物として描いているのが大きな特徴で、激しい戦禍の中で彼がリーダーとして目覚めていく過程が描かれている。

また、代立軍を率いているトウと対立していたものの、トウの国を守ろうとする姿に心を打たれ、2人が強い絆で結ばれていく様子も見どころの1つだ。

もちろん壮大なスペクタクルで繰り広げられるアクションシーンも、本作の醍醐味となっている。

『代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン』

『代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン』(画像出典:naver movie)

●出演:イ・ジョンジェ、ヨ・ジング、キム・ムヨル他

●現在視聴可能な動画配信サービス:
・U-NEXT
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・FOD
・DMM TV
・クランクイン!ビデオ


代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン

王になった男 (2012)

王命や行政事務などを記録した実在する歴史資料・承政院日記から消された15日間を題材にした物語。誰も知らない空白期間を、朝鮮第15代王・光海君になりすまし統治した男がいたというフィクション映画だ。

王位を狙う者から暗殺されるのではないかと日々怯え暴君と化した光海君が、自分に瓜二つの道化師ハソンに自身の代役を命じて繰り広げられるストーリー。

ハソンがただの操り人形ではなく、次第に民を一番に考える真の王へと変化し周囲を魅了していくのだが、王が2人いることが明るみとなり‥。果たしてどのような結末を迎えるのか観る者の好奇心をそそる作品だ。

ヨ・ジングが主演を務めたドラマ版は、架空の人物を主人公にしロマンスをメインとしていたのに対し、映画版は実在した王をモチーフに、権力争いなど政治的要素が強いのが特徴。緊張感溢れるストーリー展開から目が離せない仕上がりになっている。

『王になった男』

『王になった男』(画像出典:naver movie)

●出演:イ・ビョンホン、ハン・ヒョジュ、リュ・スンリョン他

●現在視聴可能な動画配信サービス:
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・Hulu


王になった男

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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