• 韓国ドラマは、定番要素を盛り込みながらも常に新しいことに挑戦し世界中のドラマファンを楽しませている。
  • 今年もまた1つ、”性”をテーマにしながらもポップに描くという、新たなトレンドを誕生させた。
  • 2023年すでに注目を浴びた作品と、今後配信・放送予定の”性”を素材にした新作ドラマを紹介する。

過去の成功例を基盤に、常に時代に合わせ変化しつづけている韓国ドラマ。数年前からはジャンルミックスものが、昨年あたりからは女性が主人公の物語やボーイズラブものが目立つようになり、世界中のドラマファンを楽しませている。

そんな中、韓ドラ界はまた新たなトレンドを生み出し、Kコンテンツにおける新境地を開拓しようとしている。

そのテーマは”性” だ。性を素材に前面に押し出した内容のドラマが、今後続々と韓ドラファンの元に届けられる予定だという。

濃厚かつ大胆で刺激的な展開を繰り広げるものではなく、あくまでポップに描き、他ジャンルと組み合わせるなど、視聴者が比較的取っ付きやすいテイストになっているのが最大の特徴だ。

そこで本記事では、今年すでに話題となった作品を振り返り、今後配信・放送される予定の新作を紹介する。

ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~

昨年の大ヒット作『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(ENA/2022)の視聴率を超えるかもしれないと、今年大きな注目を浴びた作品があったのをご存じだろうか。

チョン・へジン&チェ・スヨン(SNSD)主演の『ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~』(ENA/2023)だ。

『ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~』

『ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~』(画像出典:GENIE TV、ENA)

自由気ままな未婚の母と、その娘の同居生活や彼女たちの恋を描いた物語で、劇中には性的な内容が盛り込まれたシーンが何度か登場する。

しかし”過激”や”刺激的”というワードとは程遠い演出となっており、母娘間で赤裸々なセリフが飛び交いながらも、友達とガールズトークをするかのようなざっくばらんでライトな仕上がりに。

斬新な試みは熱い視線を浴び、視聴者から好評を得た。韓ドラ界に新たなトレンドをもたらしたといっても過言ではない作品だ。

LTNS(仮題)

『LTNS』(TVING)は、”Long time no sex”の略語をタイトルにした、セックスレス夫婦を題材にした物語。

お金を稼ぐために不倫カップルを脅迫する過程で、冷めきってしまった自分たちの夫婦関係と向かい合うことになるコメディードラマだ。

不倫が描かれる作品といえば、露出や濃度の濃いスキンシップが連想されがちだが、今年開催された『第28回 釜山国際映画祭』では、軽快な世界観が高く評価されるとともに、夫婦関係の回復過程を繊細に描いたとして好評を得た。

演出を務めた監督は、「燃え上がった関係もいつかは冷めるものだ。それを維持していくのが結婚生活だと思う。そしてこれは全ての人間関係にいえることだ」「本作をとおしてそのような関係性を愉快にみせたかった」と語っている。

少し前に日本でも、セックスレスをテーマにしたフジテレビのドラマ『あなたがしてくれなくても』が話題を呼んだが、『LTNS』が視聴者からどのような反応を得るのか注目される。

イ・ソムとアン・ジェホンは、『LTNS』で主演を務める

『LTNS』で主演を務めるイ・ソムとアン・ジェホン(画像出典:management mmm)

●出演:イ・ソム、アン・ジェホン他
●韓国放送予定日:2023年12月

愛馬

『愛馬』(Netflix)は、内容が退廃的であるとして検閲段階で全面的に見直すよう命令が下されながらもなんとか公開までこぎつけた、韓国の映画史に残る成人映画『愛馬(愛麻)夫人』(1982)の誕生過程を描いた物語。

栄光を手にした裏で、激動の人生を送る俳優たちに焦点を当てたストーリーが繰り広げられる予定だ。

まだ詳細がそこまで発表されていないがコメディージャンルの作品で、イ・ハニが『愛馬夫人』の主人公役を奪われたヒラン役を、新人女優のパン・ヒョリンが『愛馬夫人』の主役に抜擢されたジュエ役を務める。

また、映画の制作者ジュンホ役をチン・ソンギュが、新人監督のイヌ役にはチョ・ヒョンチョルがキャスティングされた。

演出と脚本は、大ヒット映画『毒戦 BELIEVER』(2018)などを手掛けたイ・ヘヨン監督が担当することが分かっており、ドラマファンから熱い期待が寄せられている。

『愛馬』に出演するキャスト陣

『愛馬』に出演するキャスト陣(画像出典:Netflix Korea)

●出演:イ・ハニ、パン・ヒョリン、チン・ソンギュ他
●配信予定日:未定

Sライン

『Sライン』は、自分と肉体的な関係も持った人を繋ぐ”赤い線”、別名”Sライン”が、ある日突然頭の上に現れる物語。他人には隠したい部分が公になってしまう状況下で起きる、社会的問題や変化を描いたファンタージスリラーだ。

同名のウェブ漫画が原作の作品で、性的関係を前面に押し出したコンセプトがドラマファンの間で早くも注目を浴びている。

漫画には、Sラインの本数が多い人は外出する際に顔を隠すことのできるヘルメットをかぶってでかけるなど、コミカルな要素が盛り込まれているが、ドラマ版ではどのように描かれるのか気になるところ。

宗教や性犯罪など性的行為と関連する様々な各種社会問題が取り扱われ、人間の本質を突く内容になっているという。

イ・スヒョクとイ・ダヒは、『Sライン』で主演を務める

『Sライン』で主演を務めるイ・スヒョクとイ・ダヒ(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

●出演:イ・スヒョク、イ・ダヒ、アリン(OH MY GIRL)他
●放送・配信予定日:2024年(編成は現段階で決まっていない)

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

記事一覧を見る(1053件)




ご意見を自由にコメントしてください!

記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。

編集部おすすめ記事blank

サイトの広告について

Danmee(ダンミ)は、収益化の一環としてオンライン広告を展開しております。広告の内容(公序良俗を害するもの)や、可読性の低下につながる広告に関するご意見はこちらのフォームをご利用ください。

この記事と関連度が高いトピック

現在読まれています!

最新記事

RECENT TOPICs