- ハ・ジウォンは、韓国を代表する女優の1人だ。
- 2004年から約10年間に渡って主演作は全て高視聴率を記録、その全てがお坊ちゃまとの恋を描いた作品だった。
- 韓ドラの法則だったのかと思わざるを得ないほど、連続してヒットしたハ・ジウォン主演のロマンスドラマを5つ紹介する。
韓国を代表する女優の1人といえば、ハ・ジウォンの名前を挙げる人は多いだろう。
近年これといったヒット作に恵まれておらず、同年代のソン・ヘギョやソン・イェジンなどと比較するとやや目立っていない印象だが、以前は彼女が主演を務めれば必ず高視聴率を獲得する時代があった。
特にお坊ちゃまとの恋を描いた作品が百発百中。韓ドラの法則だったのかと思うほどで、2004年~2014年までの主演作は全て好成績を残している。
それらに共通しているのが、ハ・ジウォンが気の強い女性を演じているという点。追い込まれれば追い込まれるほど輝くタイプで、男性主人公よりも身分が低いか、もしくは生活に苦労しているが、過酷な状況でもたくましく生きるキャラクターだ。当初は反発しあっていた男女が、次第に惹かれていく様が視聴者に多くのトキメキをプレゼントした。
そこで本記事では、ハ・ジウォンがお坊ちゃまと恋に落ちる、またはそれに近い関係性となるヒロインを演じ、成功を収めたロマンスドラマを5つ紹介する。
バリでの出来事
『バリでの出来事』(SBS/2004)は、境遇の異なる4人の男女がバリで出会ったのをきっかけに繰り広げる、愛憎入り混じる悲しいラブストーリー。本国で最高視聴率40.4%を記録し、”バリラバー”なる社会現象を巻き起こしただけでなく、日本でも絶大なる支持を得た作品だ。
富裕層と貧困層という格差のある男女の恋が大きなテーマとなっており、ハ・ジウォンは幼い頃に両親を亡くし生活に困窮しながらも懸命に生きていた女性で、自由奔放な御曹司ジェミン(チョ・インソン扮)から想いを寄せられるスジョン役を熱演。
嫉妬したジェミンの婚約者からビンタされようものなら間髪入れずやり返し、いわれのない屈辱を味わったシーンでは、彼女の目を見ながらジェミンと通話、これ見よがしに会う約束をするなど腹の座ったキャラクターを描きだした。

『バリでの出来事』(画像出典:SBS)
●出演:ハ・ジウォン、ソ・ジソブ、チョ・インソン他
●現在視聴可能なVOD:Amazon Prime Video、Rakuten TV、U-NEXT
バリでの出来事(動画出典:YouTube SBS NOW)
ファン・ジニ
『ファン・ジニ』(KBS2/2006)は、実在する人物で朝鮮最高の名妓と言われたファン・ジニの波乱に満ちた生涯を描いた時代劇。
厳しい男女差別があった朝鮮時代に、両班(ヤンバン)の息子ウノ(チャン・グンソク扮)と互いに惹かれ合う妓生(キーセン)ファン・ジニをハ・ジウォンが熱演。魅力的なキャラクターを描き出して大きな注目を浴び、最高視聴率27.8%を記録した作品だ。
少女時代は芸を極めるため歯を食いしばり厳しい練習に耐え抜き、恋に落ちてからは周囲の強い反対や身分の違いには我関せずといった態度で自分の信念を貫いていく様。そして、相手が権力のある男性であっても堂々と張り合い、男尊女卑の思想に反旗を翻し続ける姿が印象的だ。
恋と芸を題材に、どこまでも気高い女性ファン・ジニの生き様が最大の見どころで、多くの視聴者を魅了した。

『ファン・ジニ』(画像出典:KBS)
●出演:ハ・ジウォン、チャン・グンソク、キム・ジェウォン他
●現在視聴可能なVOD:Amazon Prime Video
ファン・ジニ(動画出典:YouTube チャンネル銀河)
シークレット・ガーデン
『シークレット・ガーデン』(SBS/2010)は、高級デパートを経営するCEOジュウォン(ヒョンビン扮)と、下積み時代を過ごすスタントウーマンのライム(ハ・ジウォン扮)が繰り広げるロマンチックコメディー。
大ヒット作『太陽の末裔』(KBS2/2016)や『星から来たあなた』(SBS/2013)などとともに、2010年代を代表するドラマと言われており、韓国放送当時爆発的人気を博し、最高視聴率37.9%を叩き出した作品だ。
ジュウォンは何不自由なく育った御曹司で自信に溢れたオレ様体質。一方ライムは、破れたかばんを安全ピンでとめて使い続けるなど、細々と暮らしながら夢を追うキャラクターだ。
自分の力で生きていくという意思が強く感じられる自立した女性で、プライドが高くジュウォンと度々衝突。彼は、これまで会ったことのないタイプの女性、ライムに惹かれていく。

『シークレット・ガーデン』(画像出典:SBS)
●出演:ハ・ジウォン、ヒョンビン、ユン・サンヒョン他
●現在視聴可能なVOD:Netflix、みるアジア
シークレット・ガーデン(動画出典:YouTube KNTV)
キング ~Two Hearts
『キング ~Two Hearts』(MBC/2012)は、北朝鮮の特殊部隊に所属する女性将校ハンア(ハ・ジウォン扮)と、韓国最高の遊び人の王子ジェハ(イ・スンギ扮)が、互いへの偏見や国境、身分など多くの障がいを乗り越え、愛を育むヒューマンメロブラックコメディー。
本記事で紹介している作品の中では、最も視聴率が低かったものの自己最高記録は16.5%で、申し分のない成績を残したドラマだ。
言うなればロミオとジュリエットに身分違いまでプラスしたような作品で、国や王座には無関心、自由気ままに暮らす傍若無人なジェハと、武術において男性顔負けの実力を持ち気の強いヒロインのハンアが、徐々に惹かれ合っていく過程が視聴者を魅了した。

『キング ~Two Hearts』(画像出典:MBC)
●出演:ハ・ジウォン、イ・スンギ、ユン・ジェムン他
●現在視聴可能なVOD:Amazon Prime Video、Rakuten TV、U-NEXT、FOD
キング ~Two Hearts (動画出典:YouTube KyodoNewsKK)
奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜
『奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜』(MBC/2013)は、巨大な世界帝国だった元を、約37年間も揺るがした実在の女性である奇皇后をモチーフに、彼女の波乱万丈な生涯と愛を描いたロマンス時代劇。
ハ・ジウォンが演じたのは、武術に優れし烈な権力争いにも一歩も引かない心身共に強い女性で、2つの国の王から愛され、数奇な運命を辿るスンニャン(のちの奇皇后)だ。
寡黙で判断力に長けた高麗王ワン・ユ(チュ・ジンモ扮)とのラブストーリーはもちろんだが、気弱で腑抜けな元の皇帝タファン(チ・チャンウク扮)との関係性も視聴ポイントの1つ。
完璧な男性との恋だけでなく、母性本能をくすぐる頼りないキャラクターとまで見事に調和、観る者を物語へと没入させ、最高視聴率はなんと29.2%を叩き出した。

『奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜』(画像出典:MBC)
●出演:ハ・ジウォン、チュ・ジンモ、チ・チャンウク扮
●現在視聴可能なVOD:Amazon Prime Video、TELASA、Hulu、U-NEXT
奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜(動画出典:YouTube チャンネル銀河)
セリフや態度、表情の全てが生意気に見えるほど、強い女性を演じると魅力を発揮するハ・ジウォン。彼女の最大の売りだったが、役の設定上若い女性が奮闘する姿がポイントとなるため、年齢を重ねたことが関係しているのか、残念ながら現在は以前ほどの活躍をみることができなくなった。
高い演技力を持つ彼女が新たなテリトリーを見つけ、かつてのように韓ドラ界を大いに盛り上げる日は再び訪れるのだろうか。今後のさらなる活躍に期待したい。
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