JTBCドラマ『ハッシュ』が最低視聴率を更新してしまった。映画界の大スター、ファン・ジョンミンが出演とあって前評判は良かったものの、残念な展開にため息が聞こえている。

俳優のファン・ジョンミン、少女時代(SNSD)のユナが主演を務め、放送前から注目を浴びていたJTBCドラマ『ハッシュ』が最低視聴率を更新してしまった。

JTBCドラマ『ハッシュ』は視聴率が低迷している

視聴率が低迷中のJTBCドラマ『ハッシュ』(画像出典:JTBC)

ファン・ジョンミンが8年ぶりにドラマ出演するとあって多くの期待を集めた作品だったが、去る16日に放送された第10話では最低視聴率1.89%を記録。この前日に放送された第9話の視聴率2.6%よりもさらに低い数値とあって、3.4%でスタートした本作は視聴率の下落傾向を見せている。(全国基準。視聴率調査会社ニルソンコリア調べ)

これに対しネットユーザーらは「あのファン・ジョンミンを主演に立たせたのに凄惨とは‥」、「私ももう見るのをやめた」、「ファン・ジョンミンとユナが出演すると聞いてかなり期待を浴びていたけど、面白くないようだね」、「知らなかった。本当に存在感ゼロのドラマだね」、「放送前のポスターやティーザー反応は良かったみたいだけど、第1話以降は書き込みが掲載されたのを見なかった気がする」といった反応を見せている。

少女時代のユナは主演を務め、熱演が光るも‥

主演を務める少女時代のユナ。熱演が光るも‥(画像出典:JTBC)

『ハッシュ』は、ペンよりビリヤードのキューを握る日が多い記者ハン・ジュンヒョクと、ご飯はペンより強いという”生存型”インターン イ・ジスの成長物語で、サラリーマン記者たちがどうにか暮らしを立てて行く様子を描いたドラマだ。劇中ファン・ジョンミンは記者ハン・ジュンヒョク役を、イム・ユナはインターン記者イ・ジス役を演じている。

映画界とアイドル界のスターが共演することで大きな注目を集めたものの、お決まりの展開と陳腐なキャラクター設定が低評価となり視聴率が下落してしまったよう。

本ドラマがこれほどまでに期待を集めたのは、ファン・ジョンミンが偉大な映画俳優だったことも大きい。
彼は1990年から映画界を盛り上げてきた俳優の1人で、約40作品にも上るフィルモグラフィーのうち、主演作は30作品を上回る。

放送前から期待されていたドラマに出演した映画界の大スター、ファン・ジョンミン

映画界の大スター、ファン・ジョンミンが主演とあって放送前から期待されていたドラマだったが(画像出典:JTBC)

ソウル芸大演劇科に在学中に『将軍の息子』でスクリーンデビュー後、端役や脇役含め精力的に出演作を重ねてきたファン・ジョンミンは、チョン・ドヨンと共演した『ユア・マイ・サンシャイン』で純朴な青年役、イ・ビョンホン主演の『甘い人生』では残忍で卑劣な組織暴力団のボス、『死に物狂い』で大胆な刑事役を演じ切り、幅広いキャラクターをこなせる演技派俳優として名を知らせた。

『死に物狂い』以降、いくつかの映画で興行不振を味わったが、『生き残るための3つの取引』、『ダンシング・クイーン』、『新しき世界』などがヒットしを記録し、これで地位を高めたファン・ジョンミンは『国際市場で逢いましょう』と『ベテラン』の両作品で観客動員数1000万人突破という連打席ホームランを放った。

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映画『国際市場で逢いましょう』は東方神起のユンホも出演した

東方神起のユンホも出演した映画『国際市場で逢いましょう』(画像出典:CJ ENM公式サイト)

その後も『華麗なるリベンジ』、『哭声』と大ヒット作を重ね、2010年代には*忠武路(チュンムロ)のトップクラス俳優の座を確固たるものにし、彼は”信じて見るファン・ジョンミン(믿고보는 황정민 / ミッコボヌンファンジョンミン)”という意味から、”ミッボファン(믿보황)”というニックネームまで獲得している。

*忠武路(チュンムロ)‥ソウル中心部の南山寄りを東西に走る通りの名前。かつて多くの映画製作会社があり、韓国映画の中心地として知られていた。現在は通りの名前より”韓国映画界”を指す言葉として使われている。

映画出演作は軒並みヒットといういわゆる千万俳優ファン・ジョンミンであるが、その輝かしいキャリアに見合わない結果を招きそうなドラマ『ハッシュ』。
映画界の大スターだからといって、ドラマ作品でも必ず成功するものではないことが痛いほど分かり、作品選びの大変さを物語っているように見受けられる。

ストーリーも折り返しを迎えたいま、果たして『ハッシュ』はファン・ジョンミンのさらなる活躍で挽回することができるのか注目が集まっている。









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