- “お涙頂戴”な作品を韓国ではシンパ(신파)と言い、視聴者を露骨に泣かせにかかっていることから歓迎されない傾向にある。
- しかしシンパと言われるドラマの中には、日本では「泣ける」と高く評価された作品が。
- 本国では一部視聴者から背中を向けられたものの、日本では好評を得たドラマを5つ紹介する。
韓国ドラマを観ていて、視聴者を露骨に泣かせにかかっていると感じるシーンや設定に巡り合ったことはないだろうか。
韓国ではそれをシンパ(新派/신파)と言い、日本でいう”お涙頂戴”的な意味で使用されている。観る者を感動させようとする意図が丸見えであることからあまり歓迎されないタイプの作品で、韓ドラの悪い癖だと言われている。
視点を変えて考えるとドラマの魅力の1つとも言えるが、過度なストーリーによって物語に没入できず興ざめしてしまう人も。
しかしそんな作品の中のいくつかは、日本では「泣ける」と好評を得たドラマがある。そこで本記事では、不運にも韓国ではシンパだと一部視聴者から冷淡な視線を向けられたものの、日本では反応の良かった作品を5つ紹介する。
韓国での最高視聴率と、映画やドラマなどのレビューサービスFilmarks(フィルマークス)での日本人視聴者の評価も合わせて記した。低視聴率と両国の反応の違いには様々な要因が考えられ、原因の全てがシンパにあるわけではないが参考の1つとしてご覧いただきたい。
ボーイフレンド (2018)
一度たりとも自由な人生を歩んだことのないホテルのCEOの女性スヒョンと、自分の思うままに生きる明るく澄んだ心を持つ青年ジニョクの正統派ラブロマンス。
日本では、スヒョンの凝り固まった考えを少しずつ溶かしていくジニョクのまっすぐな愛や、自分の本当の気持ちに気づくスヒョンの姿が感動を呼んだが韓国では一転。
視聴者の中には、一般的なメロドラマに登場する主人公のキャラクターを逆にしただけで陳腐な設定だとの声が。
また手垢のついたシンデレラストーリーだけが繰り広げられていくとして、物語の展開にも辛辣な意見が寄せられた。

『ボーイフレンド』(画像出典:tvN)
●韓国最高視聴率:10.3%
●Filmarks評価:★4.0/5 レビュー数1229件
●出演:ソン・ヘギョ、パク・ボゴム他
ボーイフレンド(動画出典:YouTube NBCユニバーサル アジア)
ナビレラ -それでも蝶は舞う- (2021)
70歳で幼い頃から憧れていたバレエに挑戦する老人ドクチュルと、優れた才能を持つがスランプに陥っているバレエダンサーのチェロクが出会い、強い絆が生まれる物語。
様々な悩みを抱え苦しむチェロクに、人生の先輩であるドクチョルがかける言葉や、年齢を重ね思うように動かない身体で必死にバレエを習得しようとする姿が観る者の心を打つ作品だ。
韓国にも一定数、そのようなシーンに感動した人はいたようだが、残念ながら一部視聴者にとってはそうではなかったようで、ドクチョルが認知症を患ったり、孫とおじいちゃんほどの年齢差がある彼とチェロクがまるで友人のような関係性になったりと、むりやり視聴者を泣かせようとしていると感じたようだ。

『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』(画像出典:tvN)
●韓国最高視聴率:3.6%
●Filmarks評価:★4.4/5 レビュー数1328件
●出演:パク・イナン、ソン・ガン、ナ・ムニ他
ナビレラ -それでも蝶は舞う-(動画出典:YouTube Netflix Japan)
18アゲイン (2020)
パートナーに愛想を尽かし離婚を決意したヒロインの前に、キラキラしていた18歳の頃の姿に戻った夫が登場。彼の変身をきっかけに忘れかけていた気持ちや、家族の大切さに改めて気づかされるファンタジーロマンチックコメディー。
クスっとするコメディーベースで展開されているのだが、家族愛が美しく夫婦とは、親子とは何かを考えさせられる作品となっており、毎話ついホロリとするエピソードが盛り込まれている。
Filmarksのレビューにも「泣けた」という感想が複数あるが、本国では中盤あたりまで感動を誘う過度な設定があったという評価。
特に夫が家族を顧みない姿に妻が失望したという描写が誇張されており、回想シーンでヒロインがマイナス面ばかりではなかったと気づくのに少々無理があり、物語に没入できなかったとの声が上がった。

『18アゲイン』(画像出典:JTBC)
●韓国最高視聴率:3.2%
●Filmarks評価:★4.1/5 レビュー数186件
●出演:キム・ハヌル、ユン・サンヒョン、イ・ドヒョン他
18アゲイン(動画出典:YouTube eiseigekijou)
まぶしくて-私たちの輝く時間- (2019)
時間を戻せる不思議な時計で、25歳のヒロインがある日突然78歳のおばあちゃんに。そんな彼女を見守る孤独な青年とのロマンスを描いた物語だ。
全話通してホロっとくるストーリーとなっており、ネタバレになるため割愛するが特に衝撃のラストは涙なしには観られない人が続出した。
本国でも大半の人が日本と同様の反応を見せている。しかし一部視聴者は、お涙頂戴感が否めないと感じた人も。
ちなみに稀なケースだが、感動を押し付けられていると思いながらも、涙せずにはいられなかったという意見もあった。

『まぶしくて-私たちの輝く時間』(画像出典:JTBC)
●韓国最高視聴率:9.7%
●Filmarks評価:★3.8/5 レビュー数933件
●出演:キム・ヘジャ、ハン・ジミン、ナム・ジュヒョク他
まぶしくて-私たちの輝く時間- (動画出典:YouTube ポニーキャニオン WE LOVE K)
空から降る一億の星 (2018)
殺人事件の容疑者で、人生をゲームのように考える愛を知らない男ムヨンと、危うさを感じながらもそんな彼に惹かれる女性ジンガンの切なくも美しいラブサスペンス。
ミステリーとロマンスが絡み合い、主人公2人の過去や殺人事件の謎が明らかになると号泣必至のラストが待ち受けている。
木村拓哉が主演を務めた同名の日本のドラマが原作で、比較的低い評価を下されるのがリメイク版の宿命のようなイメージがあるが、本作はそのセオリーを破り日本人から高評価を得た。
一方本国では、結末をはじめところどころ若干行き過ぎた設定があったと感じた人もいたようだ。

『空から降る一億の星』(画像出典:tvN)
●韓国最高視聴率:4.0%
●Filmarks評価:★4.0/5 レビュー数681件
●出演:ソ・イングク、チョン・ソミン、パク・ソンウン他
空から降る一億の星(動画出典:YouTube ポニーキャニオン WE LOVE K)
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