今や韓ドラファンには欠かせないものとなっている、Netflix(ネットフリックス)。韓国とほぼ同じタイミングで新作を楽しめたり、魅力的な過去作品が多数配信されている。

ラインナップが豊富なため、次は何を見ようかと悩んだ時、「今はどれが人気かな？」とランキングを参考にして決める人も多いのではないだろうか。

しかし、日本の人気ランキングに入っているからといって、韓国でも人気だとは限らないのが難しいところ。本国での評価はそこそこでも、日本を含め海外では大ヒットという作品も少なくないからだ。

そこで今回は、最近日本のNetflix“今日のTV番組TOP10”ランキングの常連となっている韓国ドラマ4作品をピックアップ！

読者の皆さんの「観るか、観ないか」の判断に影響を与えてしまうかも(？)しれない、韓国国内での視聴率や話題性など気になる本国での評価をご紹介する。(※調査データは9月21日のもの)

いつかの君に

9月8日に公開されたNetflixオリジナルシリーズの新作ドラマは、2019年に台湾で大ヒットしたドラマ『時をかける愛』の韓国リメイク版で、主演のアン・ヒョソプとチョン・ヨビンが1人2役を務めている。

最愛の恋人ヨンジュン(アン・ヒョソプ扮)の死から立ち直れずにいるジュニ(チョン・ヨビン扮)が、自分宛に届いた謎のカセットテープを再生し1998年にタイムスリップする、ミステリーロマンスが描かれる。

9月21日時点での韓国での評価を見てみると、OTTプラットフォーム総合検索エンジンの「キノライツ」のランキングでは、統合OTT韓国ドラマ2位、総合3位に入った。

Kコンテンツの競争力分析専門機関として知られる「グッドデータ・コーポレーション」のFUNdexでは、話題性2位にランクイン。

また、海外ではどうかというと、Netflix非英語圏テレビ部門グローバルでは、4位に浮上。アメリカで利用されている映画やTVドラマの大手レビューサイト「ロッテントマト」の視聴者スコアも92%と高い評価を受けている。

Netflixオリジナルシリーズ『いつかの君に』(画像出典：Netflix Korea)

●出演：アン・ヒョソプ、チョン・ヨビン、カン・フン 他
●ジャンル：ロマンス

ヒップタッチの女王

主人公は、偶然手に入れたサイコメトリー能力により、動物や人間の“ヒップ”を触ると彼らの過去が見られるようになった獣医ポン・イェブン(ハン・ジミン扮)。

物語は、そんなイェブンと、彼女の住む平穏な農村“ムジン”に左遷されてきた刑事ムン・ジャンヨル(イ・ミンギ扮)が、田舎町で起こる連続殺人事件の真相を暴いていくコミカル捜査劇となっている。

韓国での視聴率を見てみると、9月17日放送の最新話(第12話)で8.7％と、自己記録を更新。物語が終盤に差し掛かり、数字もゆっくりと上昇しているため、ヒットの目安となる2桁視聴率にあと一歩のところまで来ている。

9月21日時点での「キノライツ」のランキングでは、統合OTT韓国ドラマ4位、総合6位にランクイン。「FUNdex」の話題性では、6位に入った。

また、「ロッテントマト」の視聴者スコアも86%と、海外での人気も高い。

JTBC『ヒップタッチの女王』(画像出典：JTBC)

●出演者：ハン・ジミン、イ・ミンギ、スホ(EXO) 他
●ジャンル：ラブコメディー

この恋は不可抗力

長年の呪いに悩まされる敏腕弁護士のチャン・シンユ(ロウン扮)と、呪いを解く鍵となる禁書を手に入れた公務員イ・ホンジョ(チョ・ボア扮)の不可抗力的ロマンスを描いたラブコメファンタジー。

童話を彷彿とさせるような題材をベースに現実的な恋愛要素をプラスし、笑いやトキメキ、ミステリーまで幅広いジャンルを一度に楽しめる作品。主演を務めるロウンは、役作りのために8kgの減量を行ったという。

韓国での視聴率を見てみると、初回からずっと2%台を抜け出せずに低迷中。

9月21日時点での「FUNdex」の話題性は、5位と上位にランクインしたものの、「キノライツ」の統合OTT韓国ドラマのランキングでは、残念ながら圏外。

また、アメリカでの人気のバロメーターとされるレビューサイト「ロッテントマト」にも、本ドラマの情報は載っていない。

JTBC『この恋は不可抗力』(画像出典：JTBC)

●出演：チョ・ボア、ロウン、ハジュン、ユラ 他
●ジャンル：ロマンス

ペントハウス シーズン1 (2020)

2020年10月から2021年9月まで、3シーズンに亘って放送され、韓国で社会現象を巻き起こした衝撃作『ペントハウス』シリーズの第1弾。

セレブが暮らす超高級タワーマンションを舞台に、愛憎、欲望、殺人、格差社会、出生の秘密など、様々な要素が複雑に絡み合ったサスペンス復讐劇。華やかなで美しくきらびやかな世界で生きる女性たちが、表では笑顔を見せながらも、裏では綿密な策略を練り壮絶な復讐を繰り広げていく。

9月21日時点の日本のNetflix“今日のTV番組TOP10”には、新作韓ドラ3つが入る中での唯一の過去作。9月3日にシーズン1の配信が開始されて以降、連日TOP10入りの人気を見せている。

2020年放送当時の韓国での視聴率は、初回こそ6.7%でスタートしたものの、ぐんぐんと数字を伸ばし続け、最終回で28.8%と自己記録を更新。瞬間最高視聴率は31.1%という驚異的な数字を残した。

Amazon傘下のIMDb(インターネット・ムービー・データベース)では、レビュー10点満点中8.4(9/21時点)を獲得しており、海外でも高い評価を得ている。

SBS『ペントハウス』(画像出典：SBS)

●出演：イ・ジア、キム・ソヨン、ユジン、オム・ギジュン 他
●ジャンル：ミステリー、サスペンス

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