- 俳優のナムグン・ミン主演のMBC『恋人』が、瞬間最高視聴率12.2%を記録した。
- MBCドラマの不振が続く中、待望の視聴率2桁を突破した『恋人』。
- 破竹の勢いを見せる本作は年末の授賞式『2023MBC演技大賞』に見合う作品として、注目を集めている。
俳優のナムグン・ミンが主演を務めるMBC『恋人』が、視聴率2桁を更新し、破竹の勢いを見せている。
8月27日、視聴率調査会社のニールセンコリアによると、8月25日に放送された『恋人』の第7話は、全国基準視聴率10.6%を記録した。
さらに瞬間最高視聴率は12.2%を達成し、同時間帯の全チャンネルで1位、金土ドラマでも1位を占めるなど、独自の記録更新を続けている。
『恋人』は丙子の乱の中で翻弄される恋人たちの愛と、民の生命力を描いたヒューマン歴史ロマンス。
ナムグン・ミンは劇中で心に暗い本音を抱える、ミステリアスな男イ・ジャンヒョン役を演じている。そんな彼の前にヒロインのコ・ギルチェ(アン・ウンジン扮)が現れ、2人の運命が大きく動き出す。
第7話では、イ・ジャンヒョンとユ・ギルチェの切ないキスシーンが登場した。
丙子の乱が終わり、麦畑でユ・ギルチェをからかったイ・ジャンヒョン。彼はそのままヒロインを引き寄せ、2人は口づけを交わした。
さらに「私を慕っていなくても、私を忘れないでください。今日を、私と一緒にいたこの瞬間を、絶対に忘れてはなりません」と、悲しくも切ない告白を残している。
本作はナムグン・ミンが約10年ぶりに挑戦する時代劇作品として、放送前から大きな注目を浴びていた。彼はこれまで数々の作品で高視聴率を叩き出してきた、韓国を代表する人気俳優の一人だ。
しかし、期待の声が高まる一方、これまで世間に馴染みのないナムグン・ミンの時代劇演技に、不安の声も上がっていたという。
また、最近のMBCドラマは目立ったヒット作が登場せず、不況が続いている。
これまでの作品を振り返ると、2022年7月に放送されたイ・ジョンソク主演のMBC『ビッグマウス』以降、約1年間もの間、話題作に恵まれていないことが確認できる。
1月に放送された俳優のキム・ジョンヒョンと、イム・スヒャン主演のMBC『コクドゥの季節』は、第1話で視聴率4.8%を記録。しかし、その後も初回の視聴率を1度も上回ることなく、最終回は1.6%で幕を閉じる結果となった。
さらに『コクドゥの季節』の後続作品となったMBC『朝鮮弁護士』も、視聴率低迷に悩まされることに。
俳優のウ・ドファンと宇宙少女(WJSN)のボナが主演を務めた本作は、第8話で4.4%を記録し、自身の最高視聴率を更新した。しかし、その後は2%〜3%で推移し、最終回は2.9%となっている。
MBCは”時代劇の名家”と呼ばれており、過去には『宮廷女官チャングムの誓い(2003)』や『トンイ(2010)』、『太陽を抱く月(2012)』など数々の名作を生み出してきた。
また、2021年には、2PM(ツーピーエム)のイ・ジュノが主演を務めた『赤い袖先』で、時代劇名家としての本領を発揮している。
しかし、『朝鮮弁護士』は話題性も低く、初回放送時点でMBC歴史ドラマ史上、過去最低視聴率を更新する結果に。
得意とする時代劇での視聴率不振からも、MBCの危機的状況が伝わってくるだろう。
このように2023年は、話題性や視聴率ともに安定した人気作が登場していないことから、年末の授賞式『2023MBC演技大賞』の開催さえも意味を持たないと、一部の視聴者からは危惧されている。
そんなMBCの危機を救う救世主として登場した、俳優のナムグン・ミン。
彼は『恋人』で、これまで築き上げた実力を存分に発揮し、繊細な演技で視聴者を魅了している。
さらに視聴率2桁を達成し、授賞式の口実作りに一役買ったことはいうまでもない。今後『2023MBC演技大賞』に見合う作品として、『恋人』がどこまで成績を伸ばしていくのか、注目が寄せられている。
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