- 韓国では苦戦するも海外で人気を獲得するといった『温度差』が生じるドラマがある。
- 『韓国時代劇』はその傾向が出やすいジャンルのひとつだが、韓国の視聴者にとって目新しいものでなくても、日本をはじめとした海外の視聴者にとっては新鮮に見えるといった側面もあるようだ。
- 本記事では日本で高評価を得る韓国時代劇の中で、実は韓国での視聴率が振るわなかった意外な作品をご紹介。
かつて日本では、本国での実績(たとえば、高視聴率)で韓国ドラマを選ぶ傾向が強かった時代がありました。
しかし同時配信が増えた近年だと、日本で大きな人気を博し「視聴率は20%を超えているだろう」という感覚でも、実際「思ったより低かった」ということもしばしば。
そこには日本で韓国ドラマを観ている私たちと、韓国の視聴者の間に『温度差』が生まれているのかもしれません。
本記事では、そんな海外視聴者と韓国の視聴者の間で意外な『温度差』があった作品をご紹介します。
なぜ視聴率との『温度差』が生まれるか?
では、なぜ韓国ドラマが以前に比べ視聴率が取れなくなったと言われているのでしょうか。
ひとつは、動画配信サービス(VOD/OTT)等の本格的な普及によるテレビ離れが起き、テレビを観る人が減少。ケーブルテレビ等の参入により競争も厳しくなり、以前より高視聴率が取りにくくなりました。
ただ、韓国では視聴率が苦戦していても、日本をはじめとする海外では高い人気を獲得する韓国ドラマも。
そういった『温度差』が生まれやすいと言われるジャンルが時代劇。
韓国の時代劇好きの視聴者は目が肥えていて、史実との乖離やファンタジーすぎる設定には厳しい評価が下されることも。その点、先入観が少ない海外視聴者は、柔軟に受け入れて新鮮に観る人が多いという傾向もあり温度差が生まれることもあるようです。
ここからは日本で高評価を受けているものの、実は韓国では視聴率が苦戦した意外な『温度差』のある韓国時代劇作品を5作ピックアップ。
映画やドラマなどのレビューサービスFilmarks(フィルマークス)での日本視聴者の評価と、韓国での平均視聴率も併せてご紹介します。
恋慕(KBS/2016)
●filmarks評価:★4.1/5.0 レビュー評価数 6,143件
●韓国平均視聴率:11.9%
●出演:パク・ウンビン、ロウン(SF9) 他

『恋慕』(画像出典:KBS)
双子という理由から捨てられ、亡くなった兄の代わりに男装し世子として生きる女性イ・フィ(パク・ウンビン扮)と、世子が男性だと思い込みつつも惹かれてしまう司書チョン・ジウン(ロウン扮)の宮廷ラブストーリー。
Netflixでの配信が始まると世界中で話題となり10か国以上で1位を獲得。韓国ドラマの人気が高い東南アジアに留まらず南米でも人気を得ました。また、韓国ドラマで初めて『国際エミー賞』でテレノベラ部門を受賞。
世界的に高い評価を受けただけに、韓国では平均で10%前後だったという視聴率は意外な結果。
●現在日本で視聴可能な動画配信サービス
・Netflix
恋慕(動画出典:Netflix Japan)
麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~(SBS/2016)
●filmarks評価:★4.2/5.0 レビュー評価数 9,512件
●韓国平均視聴率:7.59%
●出演:イ・ジュンギ、IU、カン・ハヌル、ジス、ホン・ジョンヒョン、ナム・ジュヒョク、ベクヒョン(EXO)、ユン・ソヌ 他

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(画像出典:SBS)
化粧品販売員のコ・ハジン(IU扮)は、ある日突然現代から高麗時代の皇室に別人となってタイムスリップしてしまい、初代皇帝ワン・ゴンの宮廷で生活を送ることになります。そこには8人の皇子たちがいて‥。
キャスティングが豪華で日本では話題作に。日本で人気の韓国時代劇と言えばほぼ名前が挙がるほど好評を得ている本作。
韓国でも放送前から話題性は高かったものの放送当初の視聴率は10%に満たずかなり苦戦していたよう。編集し直した監督版等で巻き返しを図ったもののスタートダッシュが遅れて視聴者を取り戻すことが出来ず、視聴率としては惜しい数字に。
●現在日本で視聴可能な動画配信サービス
・U-NEXT
麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~(動画出典:NBCユニバーサル アジア)
還魂(tvN/2022)
●filmarks評価:<パート1>★4.3/5.0 レビュー評価数 4,314件<パート2>★4.2/5.0 レビュー評価数 3,066件
●韓国平均視聴率:<パート1>6.68% <パート2>7.84%
●出演:イ・ジェウク、コ・ユンジョン、チョン・ソミン 他

『還魂』(画像出典:tvN)
歴史にも地図にも存在しない大湖(テホ)国を舞台に、霊魂を入れ変える“還魂術”によって運命が絡み合った主人公たちが、道を切り拓いていくファンタジーロマンス時代劇。
ケーブルテレビ局tvNで放送された作品としては視聴率は低くはないとされている本作。
しかし、Netflixの世界の総視聴時間ランキング(海外視聴者も含む)では韓国ドラマの中で6位をマーク(2023年8月時点)している記録と比べると、世界の視聴者と韓国の視聴者では温度差が出たと言えそうです。
●現在日本で視聴可能な動画配信サービス
・Netflix
還魂(動画出典:Netflix Japan)
王になった男(tvN/2019)
●filmarks評価:★4.3/5.0 レビュー評価数 4,314件
●韓国平均視聴率:8.42%
●出演:ヨ・ジング、イ・セヨン、キム・サンギョン 他

『王になった男』(画像出典:tvN)
内乱と王位を巡る権力争いにより混乱した朝鮮中期。王であるイ・ホンは命を狙う者たちから逃れるため、自身に瓜二つの道化師ハソン(ヨ・ジング扮)を自分の影武者として宮廷に入れ‥。
視聴率だけを見ると苦戦したように見えますが、韓国でケーブルテレビ局が地上波局を押し始めていると言われた頃に放送された作品で、実は同ドラマ枠の中では歴代2位を誇る作品。
しかし★3点台がほとんどであるfilmarksのレビューの中で★4.3、一時は★4.5に達していた時期もあったほど日本で高く評価されている作品でもあり、シンドローム級のヒットとならなかったのは意外な結果。
●現在日本で視聴可能な動画配信サービス
・U-NEXT
・Netflix
王になった男(動画出典:PLAN Kエンタテインメント)
花郎<ファラン>(KBS/2016)
●filmarks評価:★4.1/5.0 レビュー評価 15,447件
●韓国平均視聴率:8.58%
●出演:パク・ソジュン、パク・ヒョンシク、コ・アラ、ミンホ(SHINee)、V(BTS) 他

『花郎<ファラン>』(画像出典:KBS)
新羅時代、第24代王真興(しんこう)王の危機を背景に、国王の親衛隊と言われる”花郎(ファラン)”に選ばれたエリート青年たちの愛と成長を描いた青春ロマンス時代劇。
豪華なキャスティングが日本でも大きく話題となった本作。日本では現在まで何度もテレビで再放送され、韓国時代劇の中でも特に多くの日本人に愛されている作品です。
意外にも韓国での視聴率が上がらなかった要因は、同時間帯に放送していた『浪漫ドクター キム・サブ(SBS)』が驚異的な最高視聴率27.6%を叩き出していた影響もあったよう。
●現在日本で視聴可能な動画配信サービス
・Netflix
・Disney+
・U-NEXT
・FODプレミアム
・ABEMAプレミアム
・Hulu
花郎<ファラン>(動画出典:CSテレ朝チャンネル)
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