- 10年前、“国民の妹”として愛されているIU(アイユー)に、男性スキャンダルが浮上した。
- 一気にイメージダウンとなった彼女は、可愛がってくれていた男性ファンからもバッシングされる事態に。
- しかし翌年、初主演を務めたドラマでの演技が評価され、イメージ回復に成功する。

長年“国民の妹”として愛されている、IU (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
歌手だけではなく、映画にドラマと女優業でも活躍している、IU(アイユー)。
2011年に『ドリームハイ(KBS2)』で女優デビューした彼女が、テレビドラマで初主演を務めたのは、今から10年前のこと。
2013年のKBS2ドラマ『最高です! スンシンちゃん』で演技力を評価された彼女は、その年の『KBS演技大賞』で新人女優賞を受賞した。
その後は、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~(SBS/2016)』、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~(tvN/2018)』、『ホテルデルーナ ~月明かりの恋人~(tvN/2019)』といずれも話題作の主演を務め、“女優IU”として高い人気を誇っている。
しかし何と言っても、初主演作『最高です! スンシンちゃん』で世間から得た良い評価は、彼女にとって大きな意味のあるものだった。
その理由は、このドラマが、どん底にいた彼女を救ったからだ。
実はこの前年(2012年)、K-POP界で“国民の妹”として愛されてきたIUに、あるスキャンダルが発覚し、多くのファンからバッシングを受ける事態が起きていたのである。

IUの初主演ドラマ『最高です! スンシンちゃん(2013)』 (画像出典:KBS2)
事の発端は、IU本人のミス。彼女は、ある人気ボーイズグループのメンバーと一緒に撮った写真を、誤ってツイッターに載せてしまったのだ。
しかもそのツーショット写真は、パジャマ姿のIUと上半身裸のように見える男性メンバーが、ベッドのような所で顔を近づけ寄り添っているものだった。
問題の写真は削除されたが、時すでに遅し‥。写真はすぐに拡散され、アイドル2人のスキャンダル発覚と大きな話題に。所属事務所は「交際は事実無根。(男性アイドルが)お見舞いに来た際に撮った写真」と否定するも、世間の憶測は一波万波のように広まっていくのだった。
当時のIUはまだ10代で、ピュアで清純なイメージが強く、透明感のある彼女は天使のように可愛らしいと人気を集めていた。
特に、彼女と歳の離れた30代~40代の男性ファン、いわばサムチョン(삼촌/おじさん)ファンからの人気は絶大で、自身の“姪っ子”のように可愛がる人もいたという。
ところが、騒動を機に“国民の妹”のイメージはガタ落ち。ファンの中には「裏切られた」とファンダムから離脱する人もいた。
騒ぎに慌てた事務所は、あくまで“親しい先輩後輩の仲”であることを強調したが、ネットユーザーらは「苦しい言い訳」だと相手にせず、さらに炎上。
IU自身は、騒ぎとなった翌日からスケジュールをこなし、年末の『2012 SBS歌謡大祭典』でもMCを務めるなど活動を続けたが、他の年末授賞式は不参加になるなど、事件の余波は少なくなかったよう。その後も彼女は、悪意のある噂の流布に悩まされた。
そして年が明け、2013年3月から、主演ドラマ『最高です! スンシンちゃん』の放送が始まった。
全50話からなる本ドラマは約半年間放送され、第48話で自己最高視聴率の30.8%を記録。高視聴率を叩き出してきたKBSの週末ドラマとしては不振とも言われたが、明るく前向きな性格の主人公スンシンを好演したIUは、彼女らしい魅力を発散したことで評価され、イメージの回復に成功。
同年11月には、KBS2ドラマ『キレイな男』に続けて出演し、チャン・グンソクの相手役を務めた。
歌手活動でも、アルバム収録曲が音源チャートで上位を独占するなど、スキャンダル以前と変わらぬ人気を披露した。
それから早くも10年。一時はイメージダウンを経験し、ファンからのバッシングにも苦しめられたが、初主演ドラマに救われ、再び“国民の妹”としての存在感を発揮したIU。
そんな彼女は今、女優としても歌手としても第一線を歩き、プライベートも公開恋愛中と絶好調だ。
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