• 韓国ドラマを放送するテレビ局や放送枠によって、ドラマに特徴が出ることがある。
  • では、韓国で最も愛されているテレビ局はどこか?
  • 韓国ギャロップ社の『韓国人が好きな放送映像プログラム』世論調査を参考にテレビ局をランク付けしてご紹介。

韓国ドラマに深く親しんでいる方だと、ドラマを放送する韓国のテレビ局にも注目しているようです。地上波かケーブル局か、また放送する時間枠などによってドラマの内容に特徴がある場合も。

では、韓国の視聴者から一番愛されてきた放送局はどこでしょうか。先日、Danmee(ダンミ)では韓国ギャロップ社の『韓国人が好きな放送映像プログラム』世論調査を参考に、この10年で韓国人から最も評価された韓国ドラマをご紹介しました。

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この世論調査は2013年1月から18歳以上の韓国人を対象に毎月行われ、その時期に最も楽しんでいる番組を聞き取ったもの。

今回は、韓国で放送されたドラマがこの世論調査で月間1位を獲得した回数でランキング。過去10年で最も韓国人のドラマファンから愛されたと言えるテレビ局を調査してご紹介します。

 

6位:ENA

●1位獲得回数:2回
●1位を獲得したドラマ
・『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022/2回)

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(画像出典:ENA)

6位となったのは2022年にリブランドして開局した新しいケーブルテレビ局、ENAでした。

ENAにとって『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が開局後2作目のオリジナルドラマであり、ドラマ制作会社ASTORYと共同で制作されました。

『韓国人が好きな放送映像プログラム』調査で2022年7月、8月の2回にわたって1位を獲得し、この歴代級ヒットによりENAそのものも大きく知名度を上げました。


ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(動画出典:Netflix Japan)

3位(同率):MBC

●1位獲得回数:3回
●1位を獲得したドラマ
・『奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~』(2013/2回)
・私はチャン・ボリ!(2014)

『奇皇后 ~ふたつの愛 涙の誓い~ 』(画像出典:MBC)

MBCといえば韓国時代劇というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。『ホジュン 宮廷医官への道』『宮廷女官チャングムの誓い』を始めとした「国民ドラマ」と言われる程ヒットしたレジェンド時代劇は、ほとんどがMBCで放送されたもの。

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しかし今回取り上げた調査が行われたのは2013年から。『奇皇后』は最高視聴率32.4%を記録し、現状、MBCの平日ドラマで視聴率20%以上を出した最後のドラマ作品となっています。


奇皇后 ~ふたつの愛 涙の誓い~(動画出典:チャンネル銀河)

3位(同率):SBS

●1位獲得回数:3回
●1位を獲得したドラマ
・『星から来たあなた』(2013)
・『わずか1000ウォンの弁護士』(2022)
・『模範タクシー2』(原題/2023)

『模範タクシー2』(画像出典:SBS)

SBSは近年、週末のドラマ枠が比較的好調で『わずか1000ウォンの弁護士』『模範タクシー2』はどちらも週末枠。

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この5月からは月・火曜日のドラマ枠を休止し、より週末ドラマに注力していくのではないかと予想されています。


模範タクシー2(動画出典:SBS Catch)

3位(同率):JTBC

●1位獲得回数:3回
●1位を獲得したドラマ
・SKYキャッスル~上流階級の妻たち~(2018)
・財閥家の末息子〜Reborn Rich〜(2022)
・医師チャ・ジョンスク(2023)

『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』(画像出典:JTBC)

『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』は、この世論調査で2013年に調査を開始して以来、最も高い数値で1位を獲得。

同じ土日ドラマ枠では『医師チャ・ジョンスク』が続き、現在同枠で放送中の『キング・ザ・ランド』も好調で、視聴者の期待を集めている放送局と言えるでしょう。


財閥家の末息子〜Reborn Rich〜(動画出典:Lemino)

2位:tvN

●1位獲得回数:4回
●1位を獲得したドラマ:
・トッケビ~君がくれた愛しい日々~(2017)
・ミスター・サンシャイン(2018)
・愛の不時着(2019)
・シュルプ(2022)

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(画像出典:tvN Drama公式Twitter)

海外でも高い評価を得る作品を連発し「韓ドラ王国」と言われたチャンネルtvN。

1位を獲得した4作品は全てドラマ制作会社スタジオドラゴンか、もしくはその子会社と組んだもので「最強タッグ」とも言われるほど。

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トッケビ~君がくれた愛しい日々~(動画出典:コンテンツセブン)

1位:KBS

●1位獲得回数:20回
●1位を獲得したドラマ
・黄金の私の人生(2017)(4回)
・愛よ、お願い(2019)(4回)
・紳士とお嬢さん(2021)(4回)
・たった一人の私の味方(2018)(2回)
・いとしのソヨン(2012)
・一緒に暮らしませんか?(2018)
・椿の花咲く頃(2019)
・オッケー!グァン姉妹(原題/2021)
・ウラチャチャ私の人生(原題/2022)
・本物が現れた!(原題/2023)

『本物が現れた!』(画像出典:KBS) 

圧倒的な獲得回数で1位となったのは地上波テレビ局KBSでした。1位を獲得しているドラマはほとんどすべてが『毎日(イルイル)ドラマ』か『週末ドラマ』で、これらは韓国で長い歴史を誇る人気ドラマ枠。

特に週末ドラマは20%台でも大コケとされる高視聴率を誇る枠で、これまで地上波の週末ドラマ視聴率ではトップを譲ったことがなかったとされています。

しかし近年は伸び悩んでいると言われており、現在放送中の『本物が現れた!』では視聴率10%台まで落ち込み、週末ドラマとしてはSBS『模範タクシー2』に視聴率を超される週も。2023年7月の世論調査では1位を奪還し、視聴率の巻き返しも注目されています。


本物が現れた!(動画出典:KBS Drama)

小原 エリ

Kカルチャーの新鮮な情報を、身近な言葉でシンプルにお伝えできるように頑張っています。主にまとめ記事を担当。新しいK-POPや韓国ドラマとの出会いのきっかけを作れると嬉しいです

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