• 先日からDanmee(ダンミ)で取り上げている、ユン・ソクホ監督の四季シリーズの第3弾。
  • 約20年前、ソン・スンホンとソン・イェジンが主演を務め日本で絶大なる支持を得た『夏の香り』(KBS2/2003)を紹介する。
  • 当時を反映したアナログ感性たっぷりの古典的なロマンスもので、デジタル時代への変換期を経験してきた40代の女性なら共感すること間違いなし。
『冬のソナタ』は、日本に"韓流"をもたらした代表作の1つ

日本に”韓流”をもたらした代表作の1つ『冬のソナタ』(画像出典:naver drama 冬のソナタ)

日本に初めて”韓流”というワードが生まれてから約20年が経過した。

節目となる年を迎え、韓流ブームを牽引した作品である『冬のソナタ』(KBS2/2002)をはじめとするユン・ソクホ監督の四季シリーズを再放送するメディアが登場。それを機に、Danmee(ダンミ)では先日から2度に渡って懐かしの同シリーズを振り返ってきた。

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本記事はその第3弾で、SNSやスマホがなかったアナログ感性たっぷりな『夏の香り』(KBS2/2003)を取り上げる。

放送当時20代だった女性は現在40代となり、アナログからデジタルへの変換期を実際に体験してきた世代。

どこにいても連絡がつき待ち合わせや急な予定のキャンセルでも相手を待たせることのない便利な時代となったが、不便さの中で人間関係を構築し、それがもたらす良さを知っている人たちだ。

言葉や文化は違うがかつての日本を彷彿とさせ、どことなく自分の若かりし頃を思い出させてくれる本作は、40代の女性にとっては懐かしさをもたらし共感を呼ぶ1作となっている。

『夏の香り』

『夏の香り』(画像出典:KBS)

そんな『夏の香り』で主人公を演じたのは、本作への出演をきかっけに一躍韓流スターの仲間入りを果たしたソン・スンホンと、清純な魅力で多くの視聴者を魅了したソン・イェジン。

ちなみにヒロイン役には、当初チョン・ジヒョンやイ・ヨンエ、キム・ヒョンジュの名前が上がっていたそうだが、いずれもスケジュールなどの理由によりキャスティングに至らなかったのだとか。

※この記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。

ソン・スンホンとソン・イェジンは、『夏の香り』で主演を務めた

『夏の香り』で主演を務めたソン・スンホンとソン・イェジン(画像出典:KBS)

物語は、大学生のミヌ(ソン・スンホン扮)が、5年前結婚式当日に恋人ウネ(シネ)を交通事故で亡くし、悲しい思いを抱えたまま海外留学から帰国、ウネとの思い出の場所でフローリストのヘウォン(ソン・イェジン扮)と偶然出会うことからスタートする。

一方へウォンは、幼なじみのチョンジェと結婚を控え幸せな毎日を送っていた。しかしある日、チョンジェを空港に迎えに行き、すれ違った見知らぬ男性に理由もなく胸がざわつく経験をする。

その後、登山中に再びその男性に遭遇、ケガをして困っているところを助けてもらったり、仕事で一緒に働くことになったりと顔を合わせる機会が増えていくことに。

実はこの男性がミヌで、両者が次第に惹かれていくという韓ドラお決まりのパターンだ。

『夏の香り』

『夏の香り』のワンシーン(画像出典:KBS)

しかしここに”心臓移植”という要素が加わり、定番のラブストーリーがよりドラマチックに。心臓病を患ったへウォンのドナーとなったのが、ミヌの亡くなった恋人だったのだ。

空港ですれ違った際に心臓が反応したのもこれが理由。真実が明らかとなるまで、以降なぜかミヌに会うとドキドキしてしまうヘウォンの戸惑う姿が描かれている。

またミヌも、ヘウォンの言動が昔の恋人と重なって見えてしまい彼女が気になってしょうがない。

そんな中、ヘウォンがミヌへの想いを自覚するのだが、心臓の元の持ち主がミヌに反応しているのか、自分がミヌを好きになのか分からず葛藤。ミヌもヘウォンにウヌの心臓が移植されたという事実を知ると、ウヌに惹かれているのかヘウォンを好きなのか混乱しヘウォンを突き放すように。

もどかしい恋模様が、夏らしい爽やかな風景や音楽とともに美しく描かれている作品だ。

『夏の香り』

『夏の香り』のワンシーン(画像出典:KBS)

韓国ドラマに欠かせない三角関係はもちろん、そこにもう1人加わり四角関係で、主人公の恋を邪魔し、より物語を盛り上げるキャラクターも登場。

主人公の恋愛を最高潮に盛り上げる要素がふんだんに盛り込まれた、ノスタルジックなロマンスものを存分に味わいたならぜひご覧いただきたい。


夏の香りOST

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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