• 韓国時代劇に必ずと言ってもよいほど高い確率で登場するキャラクターは王だ。
  • 優れたビジュアルを誇る俳優が演じることの多い役どころだが、実際の国王たちはかっこよかったのだろうか。
  • 本記事では『朝鮮王朝実録』と歴史学者のコラムを参考に、朝鮮王朝のイケメン国王ベスト5を紹介する。
ジュノは、『赤い袖先』で朝鮮第22代王イ・サンを演じた

『赤い袖先』で朝鮮第22代王イ・サンを演じたジュノ(画像出典:MBC)

韓国時代劇に欠かせない代表的なキャラクターといえば王だろう。

これまで錚々たるイケメン俳優が朝鮮時代の王役を務め女性視聴者を魅了してきたが、実際の国王は果たしてかっこよかったのだろうか。本記事では気になる彼らのルックスを調査しベスト5を紹介する。

朝鮮時代の歴史を記録した『朝鮮王朝実録』を基に、韓国の歴史学者のコラムを参考にした。

イケメンの定義が現代とは異なるため少々共感を得にくい部分もあるが、当時優れたビジュアルを誇ると言われた人物が勢揃いしたラインアップとなっている。

 

第5代王・文宗(ムンジョン)

ドラマではあまり描かれることがなく登場しても病弱など、あまり良いイメージのない文宗。

イ・サンヨプは、『大王世宗』で文宗を演じた

『大王世宗』で文宗を演じたイ・サンヨプ(画像出典:KBS)

記録によると髭をたくわえ三国志の関羽のような風貌で、非常に優れたビジュアルを誇ったと言われ、朝鮮時代の王の中では断トツ1位のルックスを持っていたとされる人物だ。

髭が彼の特徴だったようで、壬辰倭乱以降廃墟と化した宮殿を片付けていたところ、王の焼け残った肖像画が1枚出てきたのだが、髭が長いというのを聞いて文宗だと主張した臣下がいたほど。

後に肖像画を調査した結果、絵の隅に文宗であることが記されていたという。

ドラマでは『大王世宗』(KBS/2008)でイ・サンヨプが、『王女の男』(KBS/2011)ではチョン・ドンファンなどが演じたことがある。

第21代王・英祖(ヨンジョ)

英祖が父似か母似かは分かっていないが、肖像画には目は二重で切れ長、鼻が高く小さな唇を持った彼の姿が。朝鮮時代の男性なら誰もが憧れるような完璧な容姿だったという。

チョン・イルは、『へチ 王座への道』で英祖を演じた

『へチ 王座への道』で英祖を演じたチョン・イル(画像出典:SBS)

また英祖の母は宮中の雑用をするムスリ出身で、国王の妻の座にまでのぼりつめた人物。このため相当な美人だったのではないかと言われており、英祖がイケメンであったという記録と相まって彼のルックスが飛びぬけていたことを想像させる。

そんなキャラクターを演じたことがあるのは最近では、『赤い袖先』(MBC/2021)に出演したイ・ドクファ。

その他、『へチ 王座への道』(SBS/2019)ではチョン・イルが、『テバク~運命の瞬間~』(SBS/2016)ではヨ・ジングが、『トンイ』(MBC/2010)ではイ・ソノが演じるなど、数多くのドラマに登場しイケメン俳優らによって描き出された。

第23代王・純祖(スンジョ)

純祖の容姿は『朝鮮王室実録』には、「広い額にスッと通った鼻筋、顔はほんのり赤く、ふくよかな体形で身長が高かった。威厳があり威圧感があるものの実際には穏やかで人徳がある人物で親近感がある」と記されている。

キム・スンスは、『雲が描いた月明かり』で純祖を演じた

『雲が描いた月明かり』で純祖を演じたキム・スンス(画像出典:KBS2)

見た目はやや怖そうに見えるものの実は温和というギャップが、より純祖の魅力をアップさせていたようだ。

ドラマでは、『商道』(MBC/2001)でチョン・ソニルが、『イ・サン』(MBC/2007)でイ・ジミンが、『雲が描いた月明かり』(KBS/2016)ではキム・スンスが演じた人物だ。

第24代王・憲宗(ホンジョン)

憲宗は純祖の孫で、父は王になることができずこの世を去った考明世子。8歳という幼い年齢で王位につき23歳という若さで死去した人物だ。

『太陽を抱く月』で憲宗を演じたキム・スヒョン

『太陽を抱く月』で憲宗を演じたキム・スヒョン (画像出典:MBC)

女性関係が派手だったようで、宮中で美しいと言われる宮女たちはほぼ彼の寵愛を受けたと言われるほど。

しかし王という立場を利用して近づいたわけではなく、美男子でしかも若いということから、宮女らの方が彼を誘惑したのだとか。

そんなプレイボーイ憲宗、ドラマの主人公になればさぞ華やかな物語が繰り広げられることが予想されるがこれまで彼が登場した作品はないようだ。

しかしながら一部ドラマファンの間では、『太陽を抱く月』(MBC/2012)でキム・スヒョンが演じたイ・フォンと、『カンテク~運命の愛~』(TV CHOSUN/2019)でキム・ミンギュが担当したイ・ギョンが憲宗なのではないかとみられている。

いずれもフュージョン時代劇のため真実のほどは定かではないが、時代背景からこのような声が上がった。

第10代王・燕山君(ヨンサングン)

燕山君といえば、朝鮮王朝史上前例のない暴君として知られる国王で、美しい女性を選抜し”フンチョン”というグループを作ったのだとか。

イ・ドンゴンは、『七日の王妃』で燕山君に扮した

『七日の王妃』で燕山君に扮したイ・ドンゴン(画像出典:KBS)

彼女らは、燕山君に最高のもてなしをするため、なみなみならない努力をしたという。

朝鮮時代にはふくよかな王が多く、髭は威厳を表す1つのトレードマークのようなものだったが、彼の場合、スリムで高身長、髭は短かったと言われている。他の王よりは現代のイケメンに近いイメージの外見を持っていたようだ。」

そんな彼は、『七日の王妃』(KBS/2017)でイ・ドンゴンが、『インス大妃』(JTBC/2012)でチン・テヒョンが、『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)では、チョン・ギソンが演じた。

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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