- 韓国時代劇は根強いファンのいるジャンルの1つだが、製作費がかかるのが制作者側にとってはネックだという。
- そんな悩みを解決してくれるのが、高麗末期から朝鮮時代初期を指す”麗末鮮初”と呼ばれる時代。
- 本記事では、”麗末鮮初”を背景にそこまで費用をかけずしてドラマチックな歴史を描き、視聴者から好評を得た時代劇を3つ紹介する。
韓国時代劇は、本国はもちろん日本でも熱烈なファンが存在する。
しかしセットや小物、衣装など莫大な費用を必要とするため、制作者側にとってはなかなか手を出しづらいジャンルだという。
そこで目を付けられたのがコスパ最高の”麗末鮮初”。イ・ソンゲがクーデターを起こして高麗王を廃位、朝鮮を建国し後に息子のイ・バンウォンが王位につくまでの、高麗末期から朝鮮時代初期という激動の時代(1374年~1418年)だ。
大規模な戦争などがないため製作費がそこまでかからないにもかかわらず、歴史が大きく変わるドラマチックな事件が豊富で資料も数多く残っていることから、これまでいくつもの時代劇で取り上げられ、そこまで費用をかけずして視聴者からは好評を得てきた。
本記事ではそんな韓国の歴史上最もダイナミックな時代、”麗末鮮初”を背景にした時代劇を3つ紹介する。
六龍が飛ぶ Roots of the Throne (2015)
イ・バンウォン(朝鮮第3代王・太宗)が王になるまでの物語を中心に、腐敗した高麗(コリョ)を倒し、新たな理想国家を作るために立ち上がった6人の英雄“六龍”の活躍とそのサクセスストーリーを描いたフュージョン時代劇。韓国はもちろん日本でも大ヒットした時代劇『根の深い木』(SBS/2011)のプリクエルだ。
『第43回韓国放送大賞』では作品賞を、『第11回ソウルドラマアワード』では最優秀作品賞を受賞した作品で、スケールの大きなアクションと骨太のストーリーが高い評価を得た。
物語序盤は、高麗を倒し新しい国を建国するために六龍が力を合わせていく様子が、中盤からは史実を基に争いが展開。朝鮮建国後を描いた終盤には、イ・バンウォンがチョン・ドジョンら重臣を殺害した第一次王子の乱の出来事も登場する。
実際の出来事をベースに、架空のキャラクターやオリジナルの設定がより史実をドラマチックにし観る者を楽しませる構成となっている。

『六龍が飛ぶ Roots of the Throne』(画像出典:SBS)
●出演:ユ・アイン、シン・セギョン、ピョン・ヨハン他
●現在視聴可能な動画配信サービス:
・FOD
・U-NEXT
六龍が飛ぶ Roots of the Throne(動画出典:ポニーキャニオンWE LOVE K)
私の国 (2019)
激動の高麗末期から朝鮮建国期に、それぞれが理想とする “自分の国”を巡って奮闘し信念を貫いた若者たちの恋と友情を描いたロマンスアクション時代劇。
遼東征伐や威化島回軍、王子の乱など麗末鮮初に実際に起こった主要な事件とその主人公をベースに、その裏で活躍した人物からヒントを得て作られた架空の人物が登場するという、独特な世界観で物語が展開される。
役者陣の好演が高く評価された作品で、主演はもちろん脇役まで名ゼリフに負けない演技を披露したと言われている。
またヤン・セジョンとウ・ドファンに至っては、役者としてのキャリアがまだ浅かったものの中堅俳優に引けを取らない熱演ぶりだったと好評を得た。

『私の国』(画像出典:JTBC)
●出演:ヤン・セジョン、ウ・ドファン、キム・ソリョン(AOA)、チャン・ヒョク他
●現在視聴可能な動画配信サービス:
・Netflix
・DMM TV
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・TELASA
・クランクイン!ビデオ
私の国(動画出典:ポニーキャニオンWE LOVE K)
太宗イ・バンウォン (2021)
高麗末期から朝鮮建国という激動の時代に尽力し、朝鮮王朝の礎を築いたイ・バンウォンを新たな視点でとらえ、彼の波乱万丈な生涯を描いた本格時代劇。
1388年にイ・ソンゲが起こした政変である威化島回軍から、1422年のイ・バンウォンの死去までを背景に、30年以上の歴史を全32話にまとめた歴史超大作で、スピード感のあるストーリー展開が特徴だ。
家族を思い葛藤する姿を見せる一方で、父との対立や兄弟を殺害するなど、自らの信念を貫くイ・バンウォンをチュ・サンウクが圧倒的な演技力で演じきり、キム・ヨンチョルやオム・ヒョソプなど演技力に定評のある役者が脇を固め、物語をより一層盛り上げた。

『太宗イ・バンウォン』 (画像出典:KBSdrama公式Instagram)
●出演:チュ・サンウク、キム・ヨンチョル、パク・ジニ他
●現在視聴可能な動画配信サービス:7月24日現在未定
太宗イ・バンウォン(動画出典:KNTV)
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