- 野球の危機的状況で活躍し、チームの失点を食い止める火消し役。
- そんな火消し役は韓国ドラマ界にも存在し、テレビ局の救世主としての期待を背負っている。
- 今回は最近の韓国ドラマ作品の視聴率を確認しながら、火消しを託された韓国俳優をチェックしていこう。
野球の試合で危機的状況に陥った際に登板し、チームの追加失点を食い止める重要な任務を遂行する“火消し”投手。
韓国芸能界にもテレビ局のピンチの巻き返しを託された、火消し俳優が存在する。
最近は韓国ドラマが世界的に注目を集めているが、大ヒット作品がある一方、思うように話題性が上がらず、打撃を受けている放送局も少なくない。
そんな火を噴くテレビ局の火消しを任された、救世主となる韓国俳優とは?
今回は最近の韓国ドラマ業界の流れをチェックしながら、今後の活躍に期待がかかる韓国俳優3人をご紹介する。
ナムグン・ミン
俳優のナム・グンミンの出演するMBCの新ドラマ『恋人』が、8月4日より放送される。

MBC『恋人』で主演を務める俳優のナムグン・ミン(画像出典:MBC 公式Twitter)
『恋人』は彼が約10年ぶりに挑戦する時代劇。MBCの時代劇といえば、2PM(ツーピーエム)のイ・ジュノが主演を務めた『赤い袖先(2021)』の大ヒットが記録に新しい。
しかし、最近のMBCは話題作に恵まれておらず、今年放送されたMBCドラマの『コクドゥの季節』の最高視聴率は、初回放送時の4.8%。さらに『朝鮮弁護士』は4.4%、6月に放送された『ナンバーズ:ビルの森の監視者たち』は4.7%と、立て続けに不振が続いている。
2022年に放送された『ビッグマウス』は、話題性や視聴率ともに好評を博したが、その後は苦戦を強いられている状況だ。
ナムグン・ミンは韓国ドラマ界を代表する人気俳優の1人であり、これまでにKBS『ドクター・プリズナー(2019)』や、MBC『黒い太陽(2021)』などさまざまな作品で主演を務め、作品を成功に導いてきた。
今回出演する『恋人』は、丙子の乱に巻き込まれた恋人たちが、愛と苦難の中で生きていく様子を描いたヒューマン歴史ドラマ。ナムグン・ミンは主人公のイ・ジャンヒョンを演じ、相手役を女優のアン・ウンジンが務めている。
MBCのピンチをナムグン・ミンは『恋人』で食い止めることができるのか、注目が寄せられている。
恋人
イ・サンヨプ
俳優のイ・サンヨプは、8月21日に放送されるKBS2の新月火ドラマ『純情ボクサー』に出演する。

KBS2の月火ドラマ『純情ボクサー』に出演する俳優のイ・サンヨプ(画像出典:KBS2 公式Twitter)
KBSは週末ドラマと、毎日放送される帯ドラマ(日日ドラマ)で力を発揮しており、現在放送中の『本物が現れた!』では、第36話で最高視聴率23.9%を更新。
2022年に放送された帯ドラマ『ブラボー 私の人生』でも、最高視聴率20.2%と高視聴率を叩き出している。
しかし、唯一の平日枠である月火ドラマは不振が続いており、今年放送されたCNBLUE(シーエヌブルー)のジョン・ヨンファ主演のドラマ『ブレインズ ~頭脳共助~』は最高視聴率5.2%。
さらにキム・ドンウク主演の『偶然出会った、あなた』の最高視聴率は、最終回の5.7%となっている。
また週末ドラマや帯ドラマは視聴率の成績は良いものの、視聴者の年齢層が比較的高いことから、ネットで話題になりにくい。
そんなKBSで視聴率と話題性の二兎を獲得するため、今回はイ・サンヨプが月火ドラマに登場。『純情ボクサー』で彼は、天才ボクサーを見つけるために奔走するエージェントのキム・テヨン役を演じる。
ヒロインをI.O.I(アイオーアイ)出身のキム・ソへが務め、2人は八百長から抜け出そうとする脱出記を繰り広げる予定だ。
純情ボクサー
イ・ジュンギ
俳優のイ・ジュンギは、9月9日に放送されるtvN『アラムンの剣:アスダル年代記』に出演する。

tvN『アラムンの剣:アスダル年代記』で一人二役に挑戦する俳優のイ・ジュンギ(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
これまで数々の人気作を生み出し、韓国ドラマ界を牽引してきたtvNだが、今年は最高視聴率17%を記録した『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』以外の作品は苦戦を強いられている。
パク・ヒョンシクが主演を務めた『青春越壁』は最高視聴率4.8%、さらにキム・ミンギュが出演した『聖なるアイドル』は初回で視聴率3.0%を記録したが、回を重ねるごとに低迷し、最終回は1.5%で幕を閉じている。
日本でも高い知名度を誇る俳優陣の主演作が次々と不振に落ち込み、SBSやJTBCなどの作品に押される中、tvNが火消しを託しているのがイ・ジュンギだ。
彼が主演を務める『アラムンの剣:アスダル年代記』は、2019年に放送された『アスダル年代記』の待望の続編として注目を浴びている。
イ・ジュンギは劇中でアゴ族のリーダーであるウンソムと、幼なじみのサヤの一人二役に挑戦する。正反対の魅力を持つ2人をどのように演じるのか、ファンの間でも期待が高まっている。
アラムンの剣:アスダル年代記
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