• 韓国ドラマの作品数が増えていて、次に観る作品を選ぶことに時間を費やす人も多い。
  • 本記事では同じジャンルの人気作を比較。今回は韓ドラの王道、御曹司と庶民の女性のラブストーリー。
  • 自分の好みの作品はどちらか、是非選んでみていただきたい。

日々観たい韓国ドラマのリストは増えていくものの、消化しきれずに積み重ねてしまう人は多いかもしれません。

とある調査によると、週末に観る作品選びにかかる時間はなんと平均1時間を超えており、いわば“OTT症候群”を吐露する人も少なくないようです。

人気があるからといって自分の好みに合うとは限らず、途中でリタイアもしくは倍速視聴で消化ということも。

そこで本記事では、同じジャンルの中で人気作2つを選抜して様々な面から比較。

今回は、現在放送中の『キング・ザ・ランド(JTBC)』のヒットによって改めて注目を集めている、韓ドラを観る上で欠かせないジャンル、御曹司と庶民の王道ラブコメディ。

中でも職場を舞台とした作品として人気作の『キム秘書はいったい、なぜ?(2018/tvN)』と『社内お見合い(2022/SBS)』の2作を“天秤”にかけてみたいと思います。

庶民と御曹司のシンデレラストーリー(画像出典:tvN『キム秘書はいったい、なぜ?』SBS『社内お見合い』)

『キム秘書はいったい、なぜ?』は、自分が大好きな完璧人間イ・ヨンジュンが唯一信頼し9年間傍に置いている秘書のキム・ミソからの突然の退社宣言をきっかけに、あの手この手で引き留めようとするところから始まるラブストーリー。主演はパク・ソジュンとパク・ミニョン。

『社内お見合い』は、食品会社の女性研究員シン・ハリが友達に頼まれて縁談を壊す目的でお見合いに臨んだところ、相手が自社のCEOだったというトラブルから始まるラブストーリー。主演はアン・ヒョソプとキム・セジョン。

どちらもウェブ小説を原作とし、漫画にもなった人気作をドラマ化した作品。会社の御曹司と庶民(一般女性社員)のラブストーリーです。

日本の視聴者の評価

まず、日本の視聴者からどんな評価を受けているか見てみましょう。

映画やドラマのレビューサービスを提供しているfilmarks(フィルマークス)での評価は以下の通り。

●『キム秘書はいったい、なぜ?』
評価:★4.1 レビュー評価数:35,659件

●『社内お見合い』
評価:★4.1 レビュー評価数:14,783件

評価の星の数は同じ。レビュー評価数は『キム秘書はいったい、なぜ?』の方が高い結果となりました。

一方、『社内お見合い』は2023年7月現在、日本ではNetflixのみでの配信となっていますが15,000件に迫るレビュー評価数を獲得しているのは人気作の証拠。

日本での人気は、ほぼ均衡していると言えるでしょう。

韓国での評価

では、韓国ではどんな評価だったのでしょうか。

自己最高視聴率は『キム秘書はいったい、なぜ?』が8.7%、『社内お見合い』が11.6%(ニールセンコリア調べ)。

初動の視聴率は『キム秘書』が5.8%と好調なスタートを切りましたが、『社内お見合い』はクチコミで後から数字を伸ばし10%台に到達する形になりました。

受賞歴は『社内お見合い』がSBS演技大賞でアン・ヒョソプとキム・セジョンがそれぞれ最優秀演技賞とベストカップル賞を受賞。同作ではサブカップルを演じて人気を博したキム・ミンギュ&ソル・イナもベストカップルを同時受賞。

視聴率と受賞歴で比較すると、最終的には『社内お見合い』が人気を獲得したと言えそうです。

ストーリーの違い

実はこの2作は共通点が多いことでも知られています。

特に似ていると比較されることが多いのは、男性主人公のイ・ヨンジュン(パク・ソジュン扮)とカン・テム(アン・ヒョソプ扮)。

容姿も頭脳も優れ、仕事も出来る財閥の御曹司。そんな自分に自信を持っていて、ドラマの冒頭では恋愛に興味を示しません。

しかし、いざストーリーが進んでいくと女性主人公に惹かれるようになり、何もかも完璧な男性のはずなのにアピールが上手くいかず悩むような人間味のある姿が現れます。

男性主人公が似ている?(画像出典:左『キム秘書はいったい、なぜ?』tvN、右『社内お見合い』SBS)

女性主人公の2人は、どちらもバリバリと働く女性社員。

しかし、キム・ミソ(パク・ミニョン扮)は仕事を辞めることを決心することからストーリーが展開しますが、シン・ハリ(キム・セジョン扮)は仕事を続けたいという思いを持っています。

一見、正反対のようにも見えますが、どちらも自分らしく生きるために取った行動。視聴者からは憧れや共感を得やすいキャラクターです。

(画像出典:左『キム秘書はいったい、なぜ?』tvN、右『社内お見合い』SBS)

キャラクターもストーリー構成もやや似ていますが、この2作が異なると言われている点はストーリーのスピード感。

ここ数年で、より話数が短くより展開の早い作品が好まれるようになってきたという韓ドラ界。

2022年放送の『社内お見合い』は12話構成。2018年放送の『キム秘書はいったい、なぜ?』は16話構成となっています。

『社内お見合い』は王道は押さえながらもスピーディに本題に入る展開が、どんどん先を見進めたい視聴者からは好評。しかし、ファンからは結ばれてからの2人をもっと見ていたかったという声も。

一方『キム秘書はいったい、なぜ?』は、しっかりと王道パターンを踏みながら2人が結ばれてからの姿を見ていられる時間がやや長め。じっくりとラブストーリーを堪能したい方やラブコメ入門にもおすすめです。

どちらも間違いない王道パターンのシンデレラストーリー。あなたは好みはどちら・・?


キム秘書はいったい、なぜ?(動画出典:YouTube NBCユニバーサル アジア)

社内お見合い(動画出典:YouTube Netflix Japan)

小原 エリ

Kカルチャーの新鮮な情報を、身近な言葉でシンプルにお伝えできるように頑張っています。主にまとめ記事を担当。新しいK-POPや韓国ドラマとの出会いのきっかけを作れると嬉しいです

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