- 韓国ドラマの作品数が増えていて、次に観る作品を選ぶことに時間を費やす人も多い。
- 本記事では同じジャンルの人気作を比較。今回は胸キュンできるロマンス時代劇から2作を天秤にかけてみる。
- 自分の好みの作品はどちらか、是非選んでみていただきたい。
韓国ドラマ作品は年々発表される作品数が増える上に、過去作品にも名作が多くあります。
次は何となくこんな作品が観たいという、ぼんやりしたイメージはあっても選ぶのに悩んでしまう人も。
とある調査によると、週末に観る作品選びにかかる時間はなんと平均1時間を超えており、いわば“OTT症候群”が吐露する人も少なくないようです。
貴重な時間を使って1シリーズを観るのであれば、自分の好みに合った作品を選びたいという方も多いはず。
そこで本記事では、同じジャンルの中で人気作2つを選抜して様々な面から比較。
今回は、胸キュンできるロマンス時代劇として人気のある『恋慕(2021/KBS)』と『赤い袖先(2021/MBC)』を“天秤”にかけてみたいと思います。
『恋慕』は、双子という理由から捨てられ、亡くなった兄の代わりに男装し世子として生きる女性と、世子が男性だと思い込んでいる司書の宮廷ラブストーリー。主演はパク・ウンビンとロウン(SF9)。
一方『赤い袖先』は、自らの人生を自分で選び取ることを願う宮女と、愛よりも国が優先だった第22代国王イ・サンの切ないラブストーリーを描いた作品。主演はジュノ(2PM)とイ・セヨン。
どちらも宮中でのロマンスを描き、人気を博した韓国ドラマ作品です。
日本の視聴者の評価
まず、日本の視聴者からどんな評価を受けているか見てみましょう。
映画やドラマのレビューサービスを提供しているfilmarks(フィルマークス)での評価は以下の通り。
●『恋慕』
評価:★4.1 レビュー数:5,986件
●『赤い袖先』
評価:★4.2 レビュー数:911件
どちらも人気作ということもあり、評価はほぼ同じ結果に。しかしレビュー数は『恋慕』の方が多くなりました。
これには、日本でこの2作を観ることが出来る動画配信サービス(VOD)の違いに関係が。日本で『恋慕』を配信しているのはNetflix、『赤い袖先』はU-NEXTです(2023年7月現在)。
どちらも韓国ドラマファンから人気の高いVODですが、Netflixではオリジナルコンテンツが豊富で、利用者数も多いためレビュー数が増える要因のひとつとなったようです。
韓国での評価
では、韓国ではどんな評価だったのでしょうか。
自己最高視聴率はどちらも最終回。『赤い袖先』は17.6%、『恋慕』は12.1%(ニールセンコリア調べ)。
作品全話の平均としても『赤い袖先』の視聴率の方が高い結果となりました。
また、受賞歴を見ると『赤い袖先』は、韓国で唯一の総合芸術賞として権威ある百想芸術大賞で、主演のイ・ジュノが「テレビ部門 男性最優秀演技賞」と「TikTok人気賞」を受賞。
一方『恋慕』は、受賞数では『赤い袖先』に劣ったもののテレビ界のアカデミー賞と言われる国際エミー賞を受賞。「テレノベラ部門」を受賞しました。これは韓国ドラマで初めてのことでした。
このように比較すると、韓国内で高く評価されたのは『赤い袖先』。『恋慕』は国際的に評価された作品と言えそうです。
ストーリーの違い
『恋慕』と『赤い袖先』は、どちらもヒーローとヒロインのW主演作になっていますが、物語の主軸に置かれる人物が異なります。
『恋慕』は女性主人公のイ・フィ、『赤い袖先』は男性主人公のイ・サンが主導のストーリー。
また、ロマンス作品において好みを分ける大きな要素である男性主人公のタイプにも違いが。
ロウン扮する『恋慕』の男性主人公チョン・ジウンは、普段は少し天然っぽいチャーミングな魅力がありますが、ピンチの時には頼りになるようなギャップのあるキャラクター。
ジュノ扮する『赤い袖先』の男性主人公イ・サンは、王の風格を持つ凛々しい人物。ですが片思いや恋心を表現する時にはお茶目になったり、つい笑顔をこぼすような人間味のあるキャラクターです。
作品の雰囲気にも違いがあり、『恋慕』は設定上フィクション性が強いフュージョン時代劇で、現代系のラブコメ的な要素もあるストーリー。
一方『赤い袖先』はフィクションもありつつ正統派の雰囲気の時代劇。恋心が切なくも深みのあるストーリーとなっています。
ということで、『恋慕』は時代劇をあまり見慣れない人にも入りやすく、ラブコメが好きな方にもおすすめ出来る作品。
そして『赤い袖先』は韓国時代劇を見慣れた本国の視聴者にも高く評価された、深みのある正統派の史劇を観たい方におすすめの作品と言えるでしょう。
甲乙つけがたい2つの作品。あなたは好みはどちら・・?
『恋慕』
『赤い袖先』
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