• 韓国メディアの毎日経済が12月8日、韓ドラの定番、PPL(間接広告)が進化していると報じた。
  • その好例に、『シュルプtvN(Netflix)』を取り上げ、時代設定と合わない冷凍餃子を自然と挿入していたと紹介している。
  • 視聴者からは度々批判の声が上がるPPLが、本作でどのように用いられていたのか振り返る。

韓国ドラマの定番、PPL(間接広告)が進化を遂げています。

PPLは、韓国ドラマに登場する

韓国ドラマに登場するPPL(画像出典:ザ・キング キャプチャー)

劇中、不自然なタイミングで登場し、あからさまに誇張されることが多いPPL。視聴者の中には、物語への没入を妨げられたと感じる人も存在し、作品の世界観に違和感を与えるとして幾度となく批判を浴びてきました。

また、やたらと主人公がファーストフードチェーン”SUBWAY”で食事をしたり、スキンケアやメイクするシーンの小物がアップになったりと、取って付けたような演出に韓国のドラマファンの間でももはや“韓ドラあるある”として有名です。

ところが12月8日に掲載された韓国メディアの毎日経済の報道によると、PPLが進化しているとのこと。

その好例に挙げられたのが、最近最終回を迎えたキム・ヘス主演の『シュルプtvN(Netflix)』でした。

『シュルプ』は、PPLが進化していたとして取り上げられた

PPLが進化していたとして取り上げられた『シュルプ』(画像出典:キム・ヘス公式Instagram)

なぜなら、朝鮮王朝を描いた作品に時代設定と合わない”冷凍餃子”が登場したのですが、比較的自然に挿入されていたからです。

『シュルプ』で冷凍餃子を食べるシーンのあったキム・ヘス

『シュルプ』でキム・ヘスが冷凍餃子を食べるシーン(画像出典:スタジオドラゴン)

これまでであれば、CMかと思うほど企業のブランド名が大々的に映し出される場合がほとんどだったPPL。

しかし『シュルプ』の場合、ストーリーの流れの中で「健康もお気をつけください。脂分が少なく消化にも良いです」という商品(鶏むね肉を使った餃子)の説明をするセリフのみで宣伝され、パッケージが登場することはなかったのです。

どうやらタイアップ広告を行いながらも、見る者の没入を削がない工夫をしたようです。

また記事では、多くのヒット作を世に送り出してきた制作会社スタジオドラゴンでコンテンツIP事業局長を務めるキム・ジュヨン氏のインタビューを公開。

それによると、「最近は、できるだけ広告なしに成り立つ方法を探している段階」とのこと。『シュルプ』然り、PPLの手法が見直されより自然な形が考案される次期に来ているようです。

視聴者の中には、広告なしで物語を楽しみたいという声もあるようですが、ドラマの膨大な制作費を確保するのに欠かせない重要要素の1つ。完全になくすことは難しい状況です。

その一方で、広告主側にとってはできるだけブランド名を出し、自社の商品をアピールしてもらいたいところ。

ドラマ業界は両者の板挟みになりながらも、目を背けられない問題なのです。

このような状況下で、果たして今後制作陣はPPLとどのように付き合っていくのでしょうか。

『シュルプ』で工夫を凝らした自然な宣伝方法が用いられただけに、今後の成行きが注目されます。

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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