韓国は、新作ドラマが始まるシーズンが訪れた。9月スタートの作品には、爽快感が見所の1つである”法廷もの”が目白押し。そこで本記事では、そんな作品5つのストーリーや出演者の一部を紹介する。
韓国ドラマといえば、以前はラブストーリーやドロドロし人間関係を描いた作品が多かった。
しかし近年、様々なジャンルが増え視聴者を楽しませている。その1つが”法廷もの”だ。
“悪者が最後はしっかり裁かれる”そんなストーリーにスカッとする人は多いのではないだろうか。
そこで今回は、爽快感が味わえるかもしれない9月スタートの新作ドラマを法廷ジャンルに絞って5つ紹介する。
KBS2『法に則って愛せ』
俳優のイ・スンギと女優のイ・セヨンが、『花遊記<ファユギ>(tvN/2017)』以来5年ぶりに息を合わせる、9月5日に初回放送を控えたKBSの月火ドラマ。
“モンスター天才”と呼ばれた検事出身のビルオーナーキム・ジョンホ(イ・スンギ扮)と、優れた美貌を誇るが、理不尽なことを見ると我慢できない火のような性格を持つ4次元の弁護士キム・ユリ(イ・セヨン扮)が、法律事務所兼カフェである“Lawカフェ”を巡って繰り広げるストーリーだ。
相談に訪れた人々の些細だが切実な悩みに、コーヒー一杯の値段で耳を傾けてくれる2人が、どのように問題を解決していくのか期待が集まっている。
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tvN『ブラインド』
歌手で俳優のオク・テギョン(2PM)、俳優のハ・ソクジン、女優のチョン・ウンジが出演する9月16日スタートのtvNの金土ドラマ。
ある町で起きた女子大生殺人事件を背景に、無実の被害者となった平凡な市民と、不都合な真実に目をつぶった加害者たちを描いた犯罪ミステリーだ。
オク・テギョンが、頭を使うよりも足で犯人を追う猪突猛進型の熱血刑事リュ・ソンジュンに。ハ・ソクジンがその兄で、ソウル大学在学当時、司法試験首席合格、司法研修院首席卒業したエリートの中のエリート、判事リュ・ソンフンを。チョン・ウンジが、陪審員として事件を追うチョ・ウンギ役を務める。
兄弟でありながら互いに信用していない2人が、同事件をどのように解決していくのかがポイントの1つ。それに加え、視聴者も一緒になって推理する楽しさを含んだ作品だ。
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Disney+オリジナルシリーズ『弁論を始めます(原題)』
『私の名前はキム・サムスン(MBC/2005)』をはじめ、数々の作品で好演を繰り広げてきた女優のチョン・リョウォンが主人公を務める、9月21日スタートのDisney+(ディズニープラス)オのオリジナルシリーズ。
同名エッセイをドラマ化し、2人の国選弁護士が“資産家老人連続殺人事件”に関わりながら繰り広げる、リーガルミステリードラマだ。
チョン・リョウォンは、あくどい弁護士ノ・チャクヒに扮し、俳優のイ・ギュヒョン演じる“没頭すると手段を選ばない”変わり者弁護士、チャ・シベクと共に働きながら、事件に隠された真実を追う。
実際の事件をモチーフにしたエピソードに加え、ミステリー要素までたっぷりと詰まった作品だ。
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SBS『1000ウォン弁護士』
“信じて見る俳優”と言われる俳優のナムグン・ミンが、デビュー後初めて弁護士役に挑戦する、9月23日スタートのSBSの金土ドラマ。
受任料はたった1000ウォン(約100円)、しかし実力は最高の弁護士が、金持ちの“*ポプクラジ”&代金の高い弁護士たちと対抗し戦う痛快な法廷活劇。
*ポプクラジ:韓国語の法律(법률/ポプリュル)と、ドジョウ(미꾸라지/ミクラジ)を合わせた造語。人脈や財力を持ち、法の抜け穴から逃げ出すのがうまい人のこと。
ナムグン・ミンが、弁護士のチョン・ジフンに扮し、法律の保護を受けられない弱者の味方となって、パワハラや偏見、不義を懲らしめる内容だ。
どちらかと言えば悪役のイメージが強かった彼だけに、”法廷のヒーロー”役をどのように演じ、爽快感を与えてくれるのか期待が高まっている。
JTBC『The Empire:法の帝国』
女優のキム・ソナと俳優のアン・ジェウクが主演を務める、9月24日に初回放送を控えたJTBCの土日ドラマ。
法で築いた要塞の中で守られていた欲望や偽善の人生、彼らの秘密に対する暴露と、手に入れられない物はない者たちの墜落スキャンダルを描く。
キム・ソナが中央地検の特捜部部長であり、富と権力を世襲してきた家門の嫡長子ハン・ヘリュル役を、アン・ジェウクが法律大学院の教授で、ハン・ヘリュルの夫ナ・グヌを。
そしてそこに、イ・ミスク、ソン・ヨンチャン、シン・グ、オ・ヒョンギョンという錚錚たる俳優が加わり、法で築き上げた名声と特権で私生活を隠している法律家家族に扮する。
ベールに包まれたプライベートが、どのように明かされるのかが見所の1つとなった作品だ。
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以上、5作品を紹介したが、果たしてどのドラマがお茶の間を盛り上げるのか、放送が待たれる。
ちなみに、『弁論を始めます』を除いては、現段階で日本での放送について分かっていることはない。
今後配信されることがあれば、ぜひご覧になってはいかがだろうか。
(構成:西谷瀬里)
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