イ・ジェウクとチョン・ソミンがダブル主演を務めるtvN(Netflix)ドラマ『還魂』が6月18日より放送がスタートした。特段、他ドラマと変わらず放映されているのだが、“ある一点”だけ違う点がある。それには女優のチョン・ミドが関係しているのだが果たして‥。
tvN(Netflix)ドラマ『還魂』で、制作チームが新たな試みに挑んだ。

イ・ジェウク&チョン・ソミンがダブル主演を務めるドラマ『還魂』。(画像出典:tvN)
見た目から特段変わった様子はないのだが、この技術のために『賢い医師生活』や『39歳』に出演した、女優のチョン・ミドを迎えている。
それは、人工知能(AIボイスクローニング)。
AI音声を合成した技術で、視覚障害を持つ人のために、場面解説放送を始めたのだ。
この解説の話し手として、チョン・ミドが声優として参加、さまざまな例示文章を録音した。これをAIが学習し、ドラマの中の場面説明がチョン・ミドの声で流れるという。

チョン・ミドは「視覚障害の方のお役にたてるならうれしい」とコメント。(画像出典:YouTube tvN動画キャプチャー)
そして今後、同社は他番組でもこの方式を利用し、拡大していく計画だ。
『AIボイスクローニング』は、音声合成技術を活用しテキストを入力すれば、希望する声を自動生成してくれる技術である。
これは、声優が全てのコンテンツごとに原稿を読み上げて録音する代わりに、AIの学習に必要な最小限の言葉だけを提供してもらう。それを基に多種多様な音声が生成され、短時間で多くの作品のシーン解説放送を具現できるのが利点だ。
CJ ENMがまず最初にtvNで適用した今回の技術は、CJ OliveNetworksが開発。そして、ミュージカル・舞台の活躍に続き、tvN(Netflix)『賢い医師生活』シリーズやJTBC(Netflix)『39歳』に出演したチョン・ミドが今回のAI学習に一役買ったというわけだ。
これに伴い、視覚障害者たちは『還魂』をはじめ、多くのコンテンツでチョン・ミドの声を通して、ドラマのシーンについての説明を聞くことができるように。
チョン・ミドは「私の声を通して、視覚に障害のある方たちがコンテンツを楽しむために少しでもお役に立てたなら、とてもうれしいです」とコメント。
CJ ENM IP事業マーケティング・デザイン局のキム・ジェイン局長は「tvNは、これからも皆が一緒に楽しめる、持続可能な楽しさをお届けするために最善を尽くします」と強調した。
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