俳優のソン・ガンと女優のハン・ソヒが主演を務める、JTBCドラマ『わかっていても』。先ごろ放送された第2話では、際どい表現のナレーションが流れたとし、インターネットを中心に議論に発展してしまった。果たしてその理由とは。
韓国では今月19日、日本では20日よりスタートした、JTBC(Netflix)『わかっていても』。
主演を務めるのは俳優のソン・ガンと女優のハン・ソヒ。次世代スターからなる”レジェンドカップル誕生”に、ドラマファンから熱い期待を寄せられている作品だ。

JTBC(Netflix)『わかっていても』が日本でも人気急上昇中(画像出典:JTBC DRAMA公式Instagram)
このドラマは、同名の人気ウェブコミックが原作で、愛は信じていないが恋愛はしたい女、ユ・ナビ(ハン・ソヒ)と、恋愛は面倒だが、友達以上恋人未満ではいたい男、パク・ジェオン(ソン・ガン)が描く、ハイパーリアリズム・ロマンス。
悪いと分かっていながらも恋愛の駆け引きはしたい、そんな青春真只中の主人公が描くリアルな恋愛ストーリーだ。
22歳の若者たちによる”イマドキ”の恋愛とあって、甘さやセクシーさもふんだんに盛り込まれている本作。これまでの韓ドラでは見られなかった際どい恋愛模様に、すでに虜になった日本のドラマファンも多い。
しかし韓国では、劇中に登場した”ストレートで際どい表現”が、インターネット上で熱い議論を呼ぶことになってしまった。

ソン・ガンとハン・ソヒが、22歳の若者たちのリアルな恋愛を描いている(画像出典:JTBC DRAMA公式Instagram)
去る26日に放送された第2話では、親友であるオ・ビンナ(ヤン・ヘジ)の勧めで、飲み会に参加したユ・ナビの姿が描かれている。
飲み会に退屈を感じていたユ・ナビは「無意味な会話で時間をつぶしても食べ物は出ず、そろそろ退屈になる頃に主人公が現れた」というナレーションで、パク・ジェオンの登場を予告。
予想通りにパク・ジェオンが登場すると、周囲の友人たちはみな嬉しさを露わにしていた。これに続き、「パク・ジェオンの登場で一気に盛り上がる、セクシュアル・テンション」と、ユ・ナビによるナレーションが入った。
ユ・ナビが語った、この”際どい”ナレーションが、あるオンラインコミュニティーを熱くさせてしまった。
放送を見たネットユーザーは「これは何をしてるんだ」、「これがドラマに出てくるセリフなのか」、「本当に笑わせる」、「セリフに粛然とする」など、ストレートな表現を使用したことに驚きを隠せないといった反応が多く見られている。

パク・ジェオン(ソン・ガン)の一挙一動に、ハートを射抜かれている視聴者も多い(画像出典:JTBC)
なぜ、劇中にこのような表現が登場してしまったのか。
それは”原作がウェブコミック”だから。
ウェブコミックの魅力は、若者の感性やストレートな表現など、彼らの”今”が多く盛り込まれているところだろう。
それをドラマにすることで、若者だけでなくあらゆる世代に向けて感動を届けることができる。
しかし、全ての視聴者がウェブコミック独特のテイストを受け入れられるかと言えば、そうではない。まだ準備ができていない視聴者も多いのが現実だ。
それは、韓国に儒教文化の思想や価値観などのしきたりが根強く残っていることも理由だろう。
ストレートな表現はウェブコミックでの魅力ではあるものの、ドラマにそのまま落とし込むとなると話は別のようだ。
近年、若者に多く支持されたウェブコミックがドラマ化されることが多い。
最近だけでも、『梨泰院クラス』をはじめ、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』、『九尾の狐とキケンな同居』、『悪霊狩猟団カウンターズ』、『キム秘書は、いったいなぜ?』、『ミセン ー未生ー』、『女神降臨』、『恋するアプリ Love Alarm』、『私のIDはカンナム美人』などがあり、いずれも日韓で大ヒットを記録した作品ばかりだ。
読者を魅了させた作品は、そのまま視聴者を魅了する場合も多い。しかし、そこには表現の制限も必要なのが前提でもあるようだ。
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