まだまだ話題沸騰中の、Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『地獄が呼んでいる(邦題)』。本作に出演しているウォン・ジナは、現実では経験したことのない母性愛を生み出さなければならなかった。しかし、彼女にとってそれは悩みの対象ではなかった。興味深いシノプシスと台本のおかげで「端役でもいいから出たかった」と語るほど『地獄が呼んでいる』を運命のように感じたという。

Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『地獄が呼んでいる(邦題)』との出会いは「運命だと思った」と、ウォン・ジナは言う。

ウォン・ジナ

ウォン・ジナ(写真提供:©スポーツ韓国)

彼女のフィーリングは的中した。2021年11月19日、公開わずか1日で世界1位を記録し、3日後の22日からは10日間もトップを守り、世界的な関心が立証された。

*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。

地獄からの使者、地獄行きの宣告、混乱に乗じて宗教団体の”新真理会”と事件の実体を明らかにしようとする人々‥とても興味深かった。ウォン・ジナは、生まれたばかりの自身の子が、地獄行きを告知されるという母親のソン・ソヒョンに扮し、複雑な感情を完璧に演じて見せた。

「作品が完成するまで、本当にたくさんの人の努力が注がれていますが、その分だけ多くの人々が物語を楽しんでくれたという事実に感謝したいです。この作品は、公開前から期待を集めていましたが、わずか1日という短い時間で、たくさん視聴してくださったことにも感動しました。そして“良かった”とも思いました。『地獄が呼んでいる』に、これからもたくさん関心を持ってくれたらうれしいです」

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“妊婦”の姿もわからない‥から始まった役作り

ウォン・ジナは、本作で初の母親役を演じただけでなく、生まれて間もない自身の子が使者から地獄行きの宣告を受け、理解できない事々に立ち向かうという、複雑な感情を表現しなければならなかった。

「最初はすごく悩みました。実は、妊婦がどんな姿なのかもよくわかっていなかったので、体重を増やさないといけないかな? と思ってたんです。母に聞いてみたら、“ジナを生んだ時、ジナの体重が軽くて、お腹を見なければ妊婦だとわからないほど痩せていた”と言うんです。劇中の私の子も、病気でか弱く生まれたので、そういうことも十分あり得るなと思いました。そして作品の中で、ソヒョンが最も呼吸を合わせるパートナーが赤ちゃんだったので、キャラクターに溶け込むために、休まず努力しました」

ウォン・ジナは『地獄が呼んでいる』で初の母親役を演じた

『地獄が呼んでいる』で初の母親役を演じたウォン・ジナ(画像出典:Netflix Korea公式Twitter)

“地獄”の解釈についても、様々な意見が飛び交った。特に、乳児が危機に陥った時、悪の中心である新真理会へ自ら趣くシーンを巡っては、一部で「(その行動が)もどかしかった」と残念がる反応が出たのも事実だ。

「私たち出演者は、これまでの状況を全て知っている”視聴者”です。私も『地獄~』を観客として観た時は、ソン・ソヒョンがもどかしかったです」と笑う。それでも「最後の部分を観れば、ソン・ソヒョンという人物が持っている混乱と絶望、その中で藁(わら)にもすがりたかった心情が理解できます。もどかしく見える部分は、仕方がないと認識しながら演技していました」と振り返った。

作品のメッセージは、観た人が感じたことそのもの

(写真提供:©スポーツ韓国)

作品には、ファンタジー要素が多く登場する。罪を犯した人々がある瞬間に地獄の使者に会い、地獄に行く日と時間が告げられる。また、奇妙な謎の生命体が登場し、魂を吸収していくシーンは衝撃的だ。このような作品のメッセージを巡り、視聴者の意見もまちまちだった。勧善懲悪という意見から始まり、神と人間の存在についてなど、多くの談論が混在した。

「私も、“地獄”が与える話について考えてみたんですが、正解があるというよりは、観た人が感じたことそのものが、メッセージなんだと思います。個人的には、神が人間を判断して罰を与えるというよりは、神はある状況を人間に与えて、その中でどんな判断をするのかに焦点を置きました。それと、結果は人間の選択によって、無限に変化するという可能性を見せてくれたと思います。置かれた状況の中で、個々の持つ考えが健全であればあるほど、この社会がさらに良くなる可能性があって、利己的な人がたくさんいる場合は、その社会は地獄のように暗い社会になる可能性があるんです」

演技することを生業とするウォン・ジナも、自身の地獄行きの宣告について、1度は考えてみたのではないだろうか。

「死後の世界を信じない人なので、現実世界に集中しています(笑)」

そんな彼女が、この世で過ごす日があまり残されていないと分かったら、大切にしたいもの1位は家族だった。「もしも余命告知を受けたら、家族と一緒にたくさん過ごすと思います」「普段、家族に文句を言うことってありますよね。でもそれは本心ではないので、心から“たくさん愛してる”と言うことに時間を割くと思います」と笑った。

最近ウォン・ジナは、休まず俳優業にまい進している。今年だけ振り返ってみても、JTBC『先輩、その口紅塗らないで(原題)』、Netflix『地獄が呼んでいる』で彼女を観ることができるし、映画『ボイス(原題)』への特別出演、来る12月29日に公開予定の『ハッピーニューイヤー』で、観客に会う準備を終えている。

絶えず演技し続ける動機は、まだ見つかっていないもう1つの自分の姿だった。

「仕事を続ける原動力は、新たな環境で違う自分に出会えることが、最も大きいですね。仕事がたくさんしたいという欲もありますし、俳優とはそのプロセスを楽しみながら満足感も得られる職業だと思うんです。なので私は、働くほどに新しい元気をもらっています(笑)。『ハッピーニューイヤー』は『地獄が呼んでいる』の暗い雰囲気とは違い、純粋で明るくて、かわいいキャラクターで皆さんと会えるので、とても楽しみです」

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