メディカル、ラブコメ、ミステリーにヒーリングまで、多彩なジャンルが顔をそろえる今年8月の韓国ドラマ。

豪華キャストが揃った共演作も多く、ベテラン俳優のカムバックや話題の演技ドルの主演作も目白押し。

久々のドラマ出演となる俳優の新たな姿や、異色の設定で魅せるストーリー展開にも期待が高まる。

本国放送・配信開始作品が中心のため、日本公開未定の作品も多いが、今のうちに押さえておきたい話題作ばかり。

そこで本記事では、8月に韓国で放送・配信がスタートする注目の韓国ドラマ11作品をご紹介する。(2025年7月18日現在 / ※編成の都合により放送・配信日、作品に変更が生じる場合がございます)

『メリー・キルズ・ピープル』(MBC/2025/全12話)

1作目は、8月1日より韓国MBCで放送開始予定のサスペンスドラマ『メリー・キルズ・ピープル』(原題：메리 킬즈 피플)。

2017年から2019年まで放送された同名のカナダドラマを原作に、“生と死の狭間”をめぐる重厚な人間ドラマが描かれる。

治療不可能な患者に安楽死という選択肢を提示する医師と、それを追う刑事という相反する立場の2人が交錯する緊張感が最大の魅力。

主演は、実力派女優イ・ボヨンと、繊細な演技が光るイ・ミンギ。

「人生」「正義」「死」･･そのすべてに問いを投げかける、メディカル・スリラーの注目作だ。

●韓国放送開始日：2025年8月1日予定

『エスクァイア：弁護士を夢見る弁護士たち』(JTBC/2025/全12話)

2作目は、8月2日よりパク・ボゴム主演のJTBC『グッドボーイ』の後続作として放送開始予定の『エスクァイア：弁護士を夢見る弁護士たち』(原題：에스콰이어: 변호사를 꿈꾸는 변호사들)をご紹介する。

正義感にあふれた新人弁護士ヒョミンと、冷徹ながら卓越した実力を誇るパートナー弁護士ソクフン。社会生活に不器用なヒョミンが、厳しくも頼もしいソクフンと出会い、真の弁護士へと成長していく過程を描いた成長×法廷ヒューマンドラマ。

タイトルの“エスクァイア(ESQ.)”は、英米圏で弁護士を意味する敬称。

主演のイ・ジヌクにとっては初のJTBCドラマ出演作となり、共演にはチョン・チェヨン、イ・ハクジュ、チョン・ヘビンなど実力派がそろう。

●韓国放送期間：2025年8月2日～2025年9月7日予定

『旅屋おかえり』(チャンネルA/2025/全16話)

3作目は、『旅屋おかえり』(原題：여행을 대신해 드립니다)をご紹介。

来たる8月2日より、韓国チャンネルAで放送予定の本作は、心をほぐす“癒し旅”をテーマにした感性ヒーリングドラマ。人生で一度もセンターを務めたことのない元アイドルの旅行リポーターが、依頼人の代わりに旅を体験し、その過程で本当の成功と生きる意味を見つけていく物語だ。

原作は日本の同名小説で、ドラマ『ショーウィンドウ：女王の家』(チャンネルA/2021～2022)を手掛けた演出家のカン・ソル氏と、『自己発光オフィス～拝啓 運命の女神さま！～』(MBC/2017)の脚本家チョン・フェヒョン氏がタッグを組んだ。

主演はコン・スンヨン、ユ・ジュンサン、キム・ジェヨンと実力派が揃い、感情に寄り添う温かな演技に期待が集まる。

旅の中で人と人が交差し、思わぬ気づきと癒しをもたらす、大人にこそ響く“人生再発見”の物語。

●韓国放送期間：2025年8月2日～2025年9月21日予定

『初、恋のために』(tvN/2025/全12話)

次、8月4日よりtvNで放送予定の『初、恋のために』(原題：첫, 사랑을 위하여)は、シングルマザーと娘、それぞれの“人生の再スタート”を描く感動のヒーリング・ロマンス。

予想もしなかった人生の第2幕を迎えたシングルマザーと、未来に向かって悩みながらも今日という日を大切に生きる医大生の娘。そんなふたりのもとに訪れるのは、終わりではなく“始まり”としての初恋の物語。

主演はヨム・ジョンア、パク・ヘジュン、チェ・ユンジ、キム・ミンギュ。ヨム・ジョンアは今作がtvNドラマ初出演となり、チェ・ユンジとキム・ミンギュは同局での初主演を果たす。

世代を超えた恋と家族のかたちを、穏やかな眼差しで見つめる、心に優しいラブストーリー。

●韓国放送期間：2025年8月4日～2025年9月9日予定

『華麗な日々』(KBS/2025～2026/全50話)

5作目にご紹介する作品は、8月9日よりKBSで放送開始予定の『華麗な日々』(原題：화려한 날들)。

本作は、人生の中で誰もが一度は経験する“輝かしい瞬間”をテーマにした、心温まる共感型ファミリーメロドラマだ。

それぞれの世代が異なる形で迎える“華やかな日々”を通して、家族の絆やすれ違い、そして再生を丁寧に描いていく。

主演はチョン・イル、チョン・インソン、ユン・ヒョンミン。

チョン・イルは『グッジョブ』(ENA/2022)以来、約2年10カ月ぶりのドラマ復帰作としても話題を集めている。

世代や立場を超えて共感できる“日常のまぶしさ”を描いた、夏の夜にぴったりのあたたかな一作。

●韓国放送期間：2025年8月9日～2026年1月25日予定

『かけがえのない私のスター』(Genie TV, ENA/2025/全12話)

6作目は、8月18日より、ENAで放送開始予定の『かけがえのない私のスター』(原題：금쪽같은 내 스타)。涙あり笑いありの“人生逆転”ラブコメディ。

ある日突然、トップスターの人生から平凡な中年女性へと変わってしまった主人公が繰り広げる、ドタバタで切なくて、でも心温まる日々。

主演はオム・ジョンファとソン・スンホン。映画『ミス・ワイフ』以来の再共演となり、成熟した大人のケミストリーにも注目だ。

栄光と現実のはざまで揺れる彼女の人生に、笑いながらも胸が熱くなること間違いなし。一瞬で過ぎてしまう“かけがえのない”瞬間たちを描く、共感と元気を届ける一作。

●韓国放送開始日：2025年8月18日予定

『TWELVE トゥエルブ』(KBS/2025/全8話)

7作目にご紹介するのは『TWELVE トゥエルブ』。

8月23日、韓国KBSで放送開始予定の本作は、同日より日本ではDisney+にて独占配信がスタートする話題のアクション・ヒーロードラマ。

人間を守るため、人間の姿で地上に降り立った12人の天使たちが、世界の均衡を脅かす“悪の軍勢”と壮絶な戦いを繰り広げる壮大なスケールの物語。

主演はマ・ドンソク。ドラマ主演は『元カレは天才詐欺師～38師機動隊～』(OCN/2016)以来、約9年ぶりとなり、彼の重厚な存在感が再び小さな画面を支配する。

さらにパク・ヒョンシク、ソ・イングク、ソン・ドンイル、イ・ジュビンといった実力派俳優が集結し、ヒーローたちの絆と運命をドラマチックに描き出す。

この夏、魂を揺さぶる“救世主たち”の戦いが幕を開ける。

●韓国放送期間：2025年8月23日～2025年9月14日予定
●日本配信情報：Disney+/2025年8月23日～

『暴君のシェフ』(tvN/2025/全12話)

8作目は、8月23日に韓国tvNで放送開始予定の『暴君のシェフ』(原題：폭군의 셰프)をご紹介する。

本作は、現代で“最高の瞬間”を生きていたフレンチのシェフが、突如として過去の架空の朝鮮時代にタイムスリップし最悪の暴君でありながら“絶対味覚”を持つ王と出会い繰り広げる料理×タイムスリップ×ロマンスが融合した新感覚のファンタジー・ラブコメディ。

主演は少女時代のユナとイ・チェミン。ユナにとっては2023年の大ヒット作『キング・ザ・ランド』以来、約2年ぶりとなるドラマ出演で、早くも高い期待が寄せられている。

原作は人気ウェブ小説『燕山君のシェフとして生き残る』(原題：연산군의 셰프로 살아남기)。ドラマでは架空の国と王を舞台に大胆アレンジしていると話題に。

緊張感と胸キュンが交錯する“料理バトル時代劇ラブコメ”にご注目！

●韓国放送期間：2025年8月23日～2025年9月28日予定

『愛馬』(Netflix/2025/全6話)

9作目は、8月にNetflixで公開予定の『愛馬』(原題：애마)

1980年代の韓国映画界＝“忠武路(チュンムロ)”を舞台に描かれる、フィクションベースのコメディ作品。一世を風靡した伝説の映画『愛麻夫人』誕生の舞台裏をモチーフに、ヒランとジュエが映画制作に奔走する日々をコミカルかつ人間味あふれるタッチで描き出す。

主演はイ・ハニ、パン・ヒョリン、チン・ソンギュ、チョ・ヒョンチョルと、実力派俳優が勢ぞろい。

実在映画をモチーフとしつつも、キャラクター設定や物語は完全オリジナル。80年代映画界へのオマージュを込めた、笑いと哀愁の“レトロ・エンタメ作品”だ。

●韓国公開月：Netflix/2025年8月予定

『ウンジュンとサンヨン』(Netflix/2025/全15話)

10作目は、Netflixオリジナルドラマ『ウンジュンとサンヨン』(原題：은중과 상연)をご紹介する。

本作は、人生を通じて交差し続けた2人の女性の愛と憎しみ、そして深い絆を描いたヒューマンドラマ。

小学生時代から親友でもありライバルでもあるウンジュンとサンヨン。大人になるにつれ疎遠となっていた2人が、42歳という歳月を経て、ある“最期のお願い”によって再び向き合うことになる。

主演はキム・ゴウン、パク・ジヒョン、そしてキム・ゴヌ。繊細で重厚な演技に定評のあるキャスト陣が、静かに揺れる心の機微を丁寧に描き出す。

友情と裏切り、そして赦しの物語･･誰の胸にも刺さる「人生における一番近くて、一番遠い存在」を見つめ直す作品。

●韓国公開月：Netflix/2025年8月予定

『リバース』(Wavve/2025/全8話)

最後にご紹介する作品は、8月に韓国で公開予定の『リバース』(原題：리버스)。

記憶喪失のヒロインと彼女を取り巻く人々の愛、嘘、そして復讐を描いたミステリー・ロマンス・スリラー。

謎の事故によって記憶を失ったミョジンと、彼女を献身的に支える婚約者であり将来を嘱望される建築家のジュノ。しかし、2人の間に隠された衝撃の真実が明らかになっていく中、物語は思いもよらぬ展開へと進んでいく･･。

主演はソ・ジヘ、コ・ス、キム・ジェギョン。ソ・ジヘとコ・スは2018年放送のSBSドラマ『胸部外科』以来の共演で、息の合った演技にも注目が集まる。

「記憶」と「真実」が交錯するその瞬間。すべてを覆す“リバース”が始まる。

●韓国公開月：2025年8月予定