- 時代劇の巨匠と言われるイ・ビョンフン監督は、時代劇を人気ジャンルに押し上げただけでなく、優れた子役を見抜く確かな目を持つことでも有名だ。
- 彼にキャスティングされ、主人公の子ども時代を演じて世間から天才子役と称された役者は多い。
- 本記事では、イ・ビョンフン監督に発掘され、大きな注目を浴びた子役の活躍と近況を紹介する。
先日Danmee(ダンミ)では、時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督の手掛けたドラマを紹介した。
ラインナップには日本でもよく知られた作品が並び、彼の輝かしい実績に驚いた人は多いのではないだろうか。
好みの別れがちな時代劇を、視聴者が楽しみやすいジャンルへと生まれ変わらせ、いまだ多くのドラマファンの記憶に残る名作を生み出した人物として知られている。
そんな彼は、子役の発掘という面においても確かな目を持っていることで有名。キャスティングした子どもたちの熱演は当時大きな話題となり、中には一躍スターダムを駆け上がった例も。
またいまもなお韓ドラ界で活躍し続け、次期作のニュースが発表されただけで熱い視線を集める主演級女優もいる。
そこで本記事では、イ・ビョンフン監督が発掘して天才子役と言われた彼女たちの活躍と、気になる近況を紹介する。
(関連記事) 韓ドラのマエストロ!日本に韓国時代劇を広く知らせたイ・ビョンフン監督の名作8選
キム・ユジョン
『トンイ』(MBC/2010)で、主人公トンイ(ハン・ヒョジュ扮)の子ども時代を担当したキム・ユジョン。

キム・ユジョン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
幼い頃に父を亡くしたトンイの悲しみを表現した悲痛な涙の演技をはじめ、成人俳優顔負けの熱演ぶりは、視聴者の物語への没入度を一気に高めた。
賤民として生まれたトンイが厳しい身分制度を超え、国王の側室にまで上り詰める波乱万丈な人生のスタートを彼女がしっかりと演じたことで、その後の展開がよりドラマチックなものになったという声もあったほどで、『2010 MBC演技大賞』では子役賞を手にしている。

『トンイ』で、主人公トンイの子ども時代を担当したキム・ユジョン(画像出典:MBC『トンイ』映像キャプチャー)
以降、着実に女優としてのキャリアを積み今や主演級女優に。
今年は3月に公開された映画『モンムンイ』で、パーキンソン病を患い車いす生活を送る役を演じ、演劇『SHAKESPEARE IN LOVE』でも活躍。
11月に放送予定の『マイデーモン』(SBS)では財閥家の娘役で、ソン・ガン扮する能力をなくしたデーモン(悪魔)とのラブストーリーを繰り広げる予定。
配信日は未定だが、Netfilx(ネットフリック)オリジナルシリーズ『タッカンジョン』に特別出演することが分かっており、謎の機械に入ってタッカンジョン(甘辛い味付けの鶏のからあげ)になってしまうキャラクターに扮するという。
チョン・ダビン
チョン・ダビンは『オクニョ 運命の女』(MBC/2016)で、主演チン・セヨンの子ども時代を演じ、前出のキム・ユジョン同様『MBC演技大賞』で子役賞に輝いた女優。

チョン・ダビン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
2003年にアイスクリームの広告で芸能界デビューした彼女は、キュートなルックスで一躍有名に。”アイスクリーム少女”と呼ばれ主にCM業界やミュージックビデオで活躍するように。
そのイメージが大きすぎたのだろうか、『根の深い木』(SBS/2011)や『彼女はキレイだった』(MBC/2015)など人気作に出演するも、そこまで注目を浴びることがなかった。
しかしそんな彼女のイメージを一新したのが『オクニョ 運命の女』。わずか4回の出演で視聴者に強い印象を残し演技力の高さを立証した。

『オクニョ 運命の女』にわずか4回出演して視聴者に強い印象を残したチョン・ダビン(画像出典:MBC『オクニョ 運命の女』映像キャプチャー)
以降、主にドラマ界で活躍していき、子役であったため当初は脇役が多かったものの、年齢を重ねるにつれて主演を担当するようになっていく。
2020年には『人間レッスン』(Netflix)と『ライブオン/恋はオン♥エアー中!~Live On~』で主人公を演じ、今年はハイティーンファンタジー犯罪ドラマ『ハイクッキー』(U+モバイルTV)で、ナム・ジヒョンの妹役として重要なキャラクターを担当することが分かっている。
チョ・ジョンウン
『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)で、主演イ・ヨンエの子ども時代を担当したチョ・ジョンウン、愛らしくしっかりとした演技で視聴者から愛された。

『宮廷女官チャングムの誓い』で、チャングムの子ども時代を担当したチョ・ジョンウン(画像出典:MBC)
中でも、料理を味見して材料を答える授業のシーンで、彼女だけが見事に言い当てる演技は圧巻。
味を描く能力を持った設定である主人公チャングムのキャラクターを、視聴者に植え付ける重要な場面で大きな活躍を見せた。
その後は、『王と私』(SBS/2007)や、日本でも高い支持を得た『製パン王キム・タック』(KBS2/2010)、『ドリームハイ 2』(KBS2/2012)などに出演しお茶の間で活動していく。
しかし、2015年に放送された『華政(ファジョン)』(MBC)を最後にドラマ界からは姿を消し、スクリーンでは計5作に携わったものの、2018年公開のイ・スンギ主演の映画『ときめき♡プリンセス婚活記』でフィルモグラフィーが途切れている。

『TWO WEEKS』でイ・ジュンギと共演した際のチョ・ジョンウン(画像出典:イ・ジュンギ公式Instagram)
その間、前出の『製パン王キム・タック』での熱演や、『TWO WEEKS』(MBC/2013)でイ・ジュンギと共演し、当時彼が自身のSNSでチョ・ジョンウンとのツーショット写真を掲載して話題となったこともあったが近況は分かっていない。
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