2年振りにドラマ復帰する、女優ミョン・セビン (写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

かつて清純派女優の代表として大活躍した女優ミョン・セビンが、お茶の間に戻って来る。

彼女の新作は、JTBCの新土日ドラマ『医師チャ・ジョンスク』。ストーリーは、20年目の専業主婦から、1年目のレジデント(研修医)になったチャ・ジョンスク(オム・ジョンファ扮)の人生模様が描かれる。

ミョン・セビンが演じるのは、主人公チャ・ジョンスクの担当教授となるチェ・スンヒ役。

韓国では、彼女の久しぶりのドラマ出演に注目が集まっている。

JTBC新ドラマ『医師チャ・ジョンスク』に出演 (画像出典：JTBC drama Instagram)

ミョン・セビンは、1996年に、韓国の国民的歌手シン・スンフンのミュージック・ビデオに出演して芸能界デビュー。

1998年に女優デビューしてからは、毎年ドラマに出演し続ける程の人気ぶりだった。

ところが彼女は、度々“結婚”というイシューに巻き込まれてしまう。

2003年、彼女が結婚するというニュースがマスコミに報道された。お相手は、元大御所女優と某日刊紙会長の息子。

報道時、元女優の母親が息子の結婚について言及もしたが、結局2人は破談。その理由は明かされていないものの、彼女は韓国芸能界からバッシングを受けることになる。

そしてその状況が、ミョン・セビンの女優としての歩みを阻むことにつながった。なぜなら当時、彼女の元にはドラマの主演候補としてのオファーが数多く届いていたからだ。

その中には『ボディーガード』や『真珠の首飾り』の他に、日本でも大ヒットを記録し、韓国のドラマ史に残る名作と知られる『宮廷女官チャングムの誓い』も含まれていたという。

しかし、世間の憶測と芸能界のバッシングの最中にいた彼女は、その影響を懸念し、オファーを断るしかなかった。

『医師チャ・ジョンスク』で主演を務めるオム・ジョンファ(右)と (画像出典：ミョン・セビン Instagram)

紆余曲折の末、ミョン・セビンは、2004年のドラマ『結婚したい女』の主演として復帰する。

ドラマは、視聴率30%超え。女性たちの等身大でリアルな姿が描かれていると人気を得たが、何よりも彼女がこれまでの清楚なイメージを打ち破ったことでも大きな話題となった。

彼女にはバッシングの影響もないように思われたが、2007年、日本の韓ドラファンにもよく知られる『宮S～Seacret Prince～』の出演をもって、約3年間女優業を休むことになる。

実はその頃、彼女は11歳年上の弁護士と結婚したのである。しかし、結婚から5カ月、性格の不一致で離婚。そして彼女は全ての活動を中断した。

またしても、女優キャリアにブレーキをかけたのは、“結婚”。女優としての絶頂期に、2度も歩みを止めざるを得ない事態を生んだ。

そして3年の空白を経て、2010年にはドラマ『三姉妹』で再び女優活動を再開。

その後は、2015年『キルミー・ヒールミー』への特別出演や、2017年『甘くない女たち～付岩洞(プアムドン)の復讐者』、2021年『ポッサム ～愛と運命を盗んだ男～』に出演している。

しかし、世間には、彼女の過去の栄光が薄れてしまった印象を与えたよう。

そして今回、2年振りのお茶の間復帰作として『医師チャ・ジョンスク』に出演することが明らかになった。韓国では、4月15日に初放送となる。

ミョン・セビンが演じる役柄は、主人公チャ・ジョンスクの夫の初恋の相手でもあるという。

もしかしたら「チャングム」を演じていたかもしれない彼女の演技に、ぜひ注目したい。

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