ここ最近の韓国ドラマを見ると、どの作品でも20代の若手女優が活躍を見せている。もちろん若手男優らも存在感を放ってはいるものの、彼女たちに比べるとやや寂しい印象だ。同じ20代でありながら、俳優らに”男女格差”が生じてしまうのはなぜだろうか。
日本でも依然として高い人気を誇る、韓国ドラマ。
さまざまなOTTサービスを通じて多彩な作品が届けられ、もはや世界的な人気を誇るコンテンツとなった。
最近の作品を見ると、20代の若手女優の活躍が目立つ。

ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が人気と話題を爆走中!(画像出典:ENA)
現在、日韓で話題に包まれているENA(Netflix)ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で主人公を演じているのも、29歳(日本年齢、以下同)のパク・ウンビンだ。
パク・ウンビンを筆頭に、ここ最近、話題ドラマに出演しているのが、29歳のイ・セヨン、23歳のキム・ソヒョン、22歳のキム・ユジョンといった女優陣。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』での活躍以前、パク・ウンビンはKBS2(Netflix)『恋慕(2021)』で男装した世子役を演じ、世界中にドラマファンを誕生させた。

主演ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』や『恋慕』の熱演で好評を得ている、女優のパク・ウンビン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
また、イ・セヨンは昨年、大反響を呼んだMBC『赤い袖先(原題/袖先赤いクットン)』でヒロイン役を演じ、MBC演技大賞にて輝かしい受賞(最優秀賞)を果たした。
キム・ソヒョンはKBS2『王女ピョンガン 月が浮かぶ川(邦題/2021)』で抜群の演技力を披露し、キム・ユジョンは SBS『コンビニのセッピョル(2020)』、SBS『ホンチョンギ(2021)』と立て続けに主演を務め、多くの話題を振りまいた。
彼女たちに共通しているのは、子役出身女優であるということ。ゆえに活動年数も長く、パク・ウンビンは24年、イ・セヨンは25年、キム・ソヒョンは14年、キム・ユジョンは19年という、まさにベテラン級の芸歴を誇る。
子役時代からフィルモグラフィーを重ねてきた彼女たちの活躍は成人した今も変わらずに目覚ましく、韓国ドラマ界を支えている。

『宮廷女官チャングムの誓い』や『威風堂々な彼女』などの名作ドラマに、子役として出演していた女優のイ・セヨン(画像出典:MBC)

“リトル ソン・イェジン”と呼ばれていた子役出身女優のキム・ソヒョンは、名実ともに実力俳優の仲間入りを果たした(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

チャーミングな笑顔と抜群の演技力が魅力の、女優キム・ユジョン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
しかしこの一方で、20代男優の活躍はと言えば、若手女優と比べるとあまり目立ったものは見られておらず、少々寂しく感じる。
その理由として挙げられるのは、兵役だろう。韓国人男性の多くは20代で兵役に入ってしまい、その間、約2年ほどは、ドラマや映画界で活躍を見せることはない。つまり、彼らの活動はここで一旦ストップしてしまう。
また、兵役に加え、最近では女性視聴者に共感されるドラマ制作がブームとなっていることも理由の1つだろう。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』をはじめ、韓国にて放送中のSBS『なぜオ・スジェなのか』、先ごろ放送終了となったJTBC(Netflix)『私の解放日誌』などは、女性主人公が登場し、職場での奮闘や家族の問題といった身近な話題が描かれた。同性である主人公が自身と同じような体験をしていく過程に、女性視聴者は共感しているようだ。

日本でも多くの支持を得た、JTBC(Netflix)『私の解放日誌』(画像出典:JTBCdrama公式Instagram)
つまり、”女性視聴者に共感されるドラマ”の主人公を演じているのは、若手女優となる。
前述したように20代女優は”子役出身”者が多い。豊富な子役経験から、優れた演技力を持つ女優が揃っている。
安定した演技力を持つ彼女たちは現代劇だけでなく、”時代劇”でも活躍中だ。韓国の時代劇は、ほかのジャンルよりも安定した演技力を要求するだけに、若手俳優にはハードルが高いと言われている。だが、幼い頃からしっかりと実力を積んできた上に、ビジュアル面でも一層成熟した彼女たちが務めるのは、まさに適役と言えるだろう。
熟練のベテラン俳優らが活躍する時代劇において、彼女たちは引けを取らないどころかストーリーをリードする演技力を見せ、作品を成功に導いた。
20代にしてすでにベテラン級の経験と実力を誇りながらも、あらゆるドラマに挑戦し、女優としてさらなる成長を遂げている。
現在、ドラマ界を賑わせている若手男優らは、これとは対照的とも言えるだろう。
モデル出身の俳優が多く、彼らは輝かしいビジュアルとフィジカルを備えてはいるものの、”役者”としては成長中だ。つまり、若手女優に比べてキャリアが足りないため、彼女たちと同じ土俵に上がることはまだ難しいだろう。子役出身である若手女優とは、演技力において比べものにならないのだ。
これらを見ると、20代の俳優に”男女格差”が生じてしまうのは、兵役やドラマのトレンドだけでなく、俳優自身のキャリアも大きく作用しているようだ。
(構成:星野沙)
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